出川哲朗はなぜ愛されるのか?
人間は完璧ではありません。どんな人間にも欠点はあります。リーダーも失敗をすれば、誤った判断を下すこともあります。
私自身も振り返ってみると、恥ずかしい過ちを犯してきました。
請求書のゼロを一つ少なくして送ってしまったこともありました。(汗)
勘違いして部下を怒ったこともあります。(恥)
腹を立てて携帯電話を床に投げつけ壊してしまいました。(涙)
でも、それでいいんです。
なぜなら、完璧を目指すリーダーや上司よりも、自分の欠点や失敗を認めてしまったほうが、部下はあなたについてくるからです。
完璧なリーダーのもとで働く部下は、リーダーに近づこうと努力するものの、心のどこかで、あんな風にはなれないと諦めの気持ちを抱きます。
反対に、欠点をオープンにするリーダーの元では、自分でもできるかもしれないという前向きな気持ちを持つことができるのです。しかも、その方が部下はリーダーを慕ってついてきます。
例えば、あなたが子供の頃のヒーローはだれでしたか? ちなみに私の場合はこの3人でした。(私は昭和38年生まれです)
・タイガーマスク
・星飛雄馬
・デビルマン
みんなから愛されるこれらのヒーローは、自分にはない特別な能力を持っています。でも、それだけではヒーローにはなれません。彼らがヒーローたる真の理由は、ダメな一面(欠点や弱点)があるからなのです。
タイガーマスク(伊達直人)は、孤児で悪役レスラーでした。星飛雄馬の家庭はとても貧しく、しかもお父さんの家庭内暴力は日常茶飯事でした。デビルマンは、悪魔であることがすでに負の要素です。
正義のヒーロー、デビルマン。
TV版はパンツをはいているが、
漫画版はノーパンだった!
このようにマイナスな側面があることにより、彼らは人々の共感を得て、愛されるヒーローとなるのです。これが「人気者の法則」です。
かつては「嫌われ芸人」だった出川哲朗さんが、「愛され芸人」になった理由もわかりますよね。
また、「理想の上司」アンケートでは、4年連続で内村光良さんが一位になっています。バリバリに仕事をこなし、部下へ的確に指示を出すというよりは、どことなく親近感があり、部下に寄り添ってくれるイメージですよね。
リーダーは、完璧である必要はありません。むしろ「弱み」を持っている方が、部下から共感を得られるのです。あなたの「弱み」をオープンにしましょう。あなたの「弱み」は、あなたの「強み」でもあるのですから。