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職場に「グロービッシュ」を! 〜 ビジネス英語攻略 その①

オフィスで外国人から英語の電話が掛かってきたら、あなたは自信を持って対応することができますか? 海外出張へ入った時に、外国人を前に商談を進めることができますか?

企業のグローバル化は一段と進んでいます。英語ができるかどうかにより、仕事の幅やビジネスチャンスは大きく変わります。

ところが、あなたは、「ビジネス英語」を一般の英会話よりも難しいと感じているかもしれません。でもそれは大きな間違いです。実際は、ビジネス英語には難しい単語や表現は必要ないのです。

なぜなら、簡単明瞭な表現の方が、相手により理解してもらえるからです。
このページでは、「中学校レベルの英語」でビジネス英語を習得する方法を説明します。

「グロービッシュ」って何?


あなたは「グロービッシュ」をご存知ですか? グロービッシュとは ”Global English” の略です。ジャン=ポール・ネリエール氏(元米国IBMマーケティング担当副社長)が、1989年に提唱した簡易ビジネス英語をさします。


英語を母国語としないビジネスマンにとっては、高度な英語よりも中学校レベルの簡易な英語がより実用的である、というのがグロービッシュの考え方です。

このアイデアは、ネリエール氏が日本へ出張した際に生まれました。フランス人である彼の英語力は、当然のことながらネイティブよりも劣っています。それにもかかわらず、米国人の同僚よりも、彼のほうが日本人顧客とのコミュニケーションが上手く図れていることに気がついたのです。

なぜそのような現象が起こるかというと、ネイティブよりも非ネイティブのほうが、使う単語や表現が単純明快だからです。したがって、非ネイティブ同士の会話においては、双方が自信を持って話すことができます。意思疎通も円滑に進みます。

この事実をヒントに、ネリエール氏は考えを巡らせました。どうしたら、非ネイティブのビジネスマンが、より簡単に相手に伝わる英語を話すことができるか? その具体的なルールを示したのがグロービッシュです。

多忙を極めるビジネスマンであるあなたは、「英語学習の時間がない」と悩んでいるかもしれません。しかし、このグロービッシュであれば、少ない時間で効率的に「使える英語」を習得することができるのです。

なぜなら、グロービッシュで使用される単語や文法は、中学校英語が主体となっているからです。中学・高校の英語を習得している人であれば、2~3ヶ月でグロービッシュを駆使することができます。また英語の苦手な人でも1年もあれば習得が可能です。


あなたは、なぜ英会話をマスターしたいと考えているのでしょうか? 同時通訳の資格を取るためでしょうか? それとも TOEIC で900点を取るためでしょうか? もしそうであれば、膨大な時間と努力が必要になってしまいます。

しかし、「ビジネスを円滑に進めるためのツールとして英語を使いたい」と考えているのであれば、勉強に時間をかける必要はありません。グロービッシュを短期間でマスターすればよいのです。

後は業界の専門知識や交渉力・営業力を身につけることに時間を使えば、万能なビジネスパーソンになることができます。英語の学習に終わりはありません。しかし、グロービッシュの学習には終わりがあるのです。

次回(その②)では、グロービッシュの特徴について解説します。






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