根拠資料をつけてくれ

こんばんは。今日もお疲れ様です。
今年度の初めに、私は部署異動というものをしました。
社会人になってn回目です。
畑違いの部署への異動に戸惑いながらも、数か月が経過し、徐々に慣れてきたかなと思う今日この頃です。


嘘です。

慣れてきたかな、と思いきや、意味不明な壁にぶち当たり、自分が思うほどこの部署は簡単ではないということを毎度痛感しております。
ほんと、なんなんだろうこの現象。
まさに油断大敵でしょうか。油断しているつもりはないのですが。

さて、タイトルについてですが、言葉どおりの意味です。

根拠資料をつけてくれ。

これは誰に言っているものかと言いますと、私の前任者です。
前任者は私よりも歳上ですが、私より後に入社した方です。つまり、私のほうが先輩ということにはなります。
ただ、歳上ですので社会人経験は当然私よりも上です。
そうなりますと以下の構図になるわけです。


社会人経験は前任者より浅いが、入社歴は長いので引継の方法や当社の文書の作成方法等の知識は上。異動先部署の知識はほぼない。

前任者
社会人経験は長いが、私よりも当社のやり方についての知識は深くない。私の異動先の部署の知識は私よりある。

異動先における特有の知識や技術は私にはありませんが、いくつかの他部署を回ってきたことや在籍年数の長さから見て、引継ぎの仕方や本社での知識はあるという形です。だから私のほうが偉いとか、強いとか、そういう話ではありません。
根拠資料の重要性を理解している、ということです。
これは私が勤めているところ独特なものなのかは正直わかりません。しかし本当に根拠資料というものは大事です。

何のために必要か。
それは、現在、未来において、当時何をもってその決定を下したのか、という資料になるからです。
私は部署異動して、前任者からほぼ口頭で業務内容の引継をされました。もちろん文書によるものもありましたが、A4用紙1枚に収めた程度の浅いものばかりでした。
そんななかで重要となるのは、業務の決定を下した書類の綴りとなります。それは当然担当レベルでできないものもありますので、上司のハンコが押されています。
その綴りを見たとき、驚愕しました。
数字の根拠資料が、ただのエクセルでまとめたメモみたいなものだったからです。
(例:◯◯/△△円、××/⬜︎⬜︎円)

根拠ってそういうものでしょうか。

根拠は、こちら側で用意した数字というよりは、客観的な資料を指すのではないでしょうか。
例えばプラスドライバーが何円とかは、何かしらのカタログに書いてある金額を採用するとか、内部規定の何条に記載されているとか、そういうものを指すのではないでしょうか。
たとえ何かしらの資料から転記したのだとしたら、何から引用したのかは最低限書くべきでしょう。
それを前任者は怠っていたのです。
意図的なものか、恣意的なものかはわかりませんが、とにかく根拠資料をつけていないのです。
引継自体も浅いものでしたから、当時何をもってその決断を下したのか、あとから来た私には理解できませんでした。
そう、根拠資料によって救うのは現在の担当者だけではなく、未来の担当者もなのです。

前任者は、考えながら業務を遂行していたタイプであるとは思えません。おそらくその前がそうだから同じようにやった、という前例踏襲タイプだと思います。
私が質問をしても「そこまで考えたことはなかった」と返ってくることがありました。
そりゃ根拠資料も乏しくなる。
きっと上司もその人に重要な業務は任せていなかったのでしょう。そんな人の後任が私というのはいささか納得できませんが、是正できる部分はとことん是正してやろうという気持ちでいます。
それがたとえ現部署で居心地が悪くなろうとも。

そもそも早くここから異動したいので、そのためならむしろ使えない人間と思ってもらえても構わないんですけどね。

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