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ランジャタイ

時間が経って落ち着いたので、気持ちを書き留めて置こうと思います。



私の青春が1つ、終わりを迎えました。

ランジャタイというコンビを全身全霊で追い続けましたが、M-1は私が思っているより残酷で、ラストイヤーは呆気なく終わってしまいました。
こんな悲しい終わり方がありますか。
「こんなに辛いなら好きにならなきゃ良かった」そんな自分勝手な言葉の意味が、今なら少しわかる気がします。決勝に行けないとしても、きっと準決勝には難なく進む、敗者復活戦で戦えるから大丈夫だろうと甘く見ていた自分が馬鹿でした。
優勝できなくても、アナザーストーリーとかテレビで特集されて、昔の映像を流しながら今までのランジャタイを振り返ってくれるんだろうなあ、っていう想像までしてました。準々で敗退してしまったら、そんなのもあるわけなくて。今年のM-1ツアーも勝手に楽しみにしていたので、それにも出演できないことが悔しくて堪らないです。こんなに面白い人達が、報われない世の中もあるんだなあと。

m-1が彼らの全てで無いことは分かっているけど、それでも2人がm-1と戦う姿があまりにも情熱で溢れて大好きだったので、とにかく苦しいです。暫くはこの気持ちを引きずりながら生活することになりそうだなあ。自分の描いてた理想とは何もかもかけ離れた結果で終わってしまって、本人たちが1番その悔しさを噛み締めてるだろうに、こんな1ファンがとやかく言う権利もないんだろうなと思います。

マイナス感情はこれくらいにして、

2人がM-1から解き放たれた今、1番に思うことは、ありがとうという気持ちです。
2人に出会えて毎日が本当に楽しかった。とにかく濃い毎日だった。お笑いはほんとに軽く好きでいるくらいが丁度良くて、沼にハマって人格やらバックボーンやら何から何まで好きになってしまうと苦しいことの方が多いし、賞レースは辛いし、だけどそれでも、2人を追うことが自分の生き甲斐だった気がします。2人に会うために夜行バスに飛び乗って大阪行って、まだここまで売れる前は地下ライブ3つハシゴしたりして、自分でも何してるのかよく分からなかった。とにかく必死で、とにかく散財して、嬉しくなって、自分の生きる意味だったんだと思います。なぜここまで執着してるのか分からないけど、2人の漫才だけでなく、人間性にとにかく惹き込まれてここまで来ています。人の人生にこんなにも翻弄されるなんて思わなかった。所詮自分が一番大事だし、自分中心に世界は回ってるはずなのに、完全に2人の行動に振り回されて、自分の幸せより2人の幸せだったし、(でも私はそこまで甘いファンでは無いのでライブでも面白くないものは面白くないと判断し変に推しを庇ったりしませんが、2人を追っていて面白くなかった事が本当に1度もなくてファンでよかったって思うことしか見つかりませんでした)色んな体験を私にくれて、色んな景色を見せてくれて、ありがとうの気持ちでいっぱい、2人に出会わなかったら知らなかったこと、見つけられなかった感動、面白さ、苦しみ、全部ひっくるめて大好きなんです。今までは既に売れてる芸人しか好きになったことが無かったもんで、地下でくすぶってる人達が有名になっていく姿を見れた事が感慨深くて、売れて欲しいはずなのに一生地下にいて欲しくて、ファンが増えて欲しくなくて、毎日色んな感情がごちゃ混ぜでした。

初めて出会った時の衝撃は、ずっと忘れません。心臓がドキドキして、なんだこれーー!!!っていう胸が打たれる感じ、新しい未知のものに出会えた嬉しさと、訳の分からないことを言っている奇妙さと、面白さと、全てが合わさって忘れられないものになりました。2人のことを全く知らないのに一瞬で惹かれてしまったので、お笑いってほんとに凄いなと思います。あのまま2人が売れない世界線も見てみたかったけど、結局こうやってm-1と戦う2人に情熱を注いで生きていられるので、売れてよかったです。一昨年遂に決勝行けたし。ほんとに凄い。凄すぎる。あのまま、あの時のまま、何も変わらない2人が決勝の舞台に立っている。それだけで嬉しかった。ただとにかく思うのは、m-1を去るには、格好よすぎる最後の漫才でした。見届けられて幸せです。m-1に媚びず、スタイルを何も変えず、ただ自分たちのやりたいことをやる、今思えば最後の漫才に相応しかったのかもしれません。準々決勝、最後のネタは、「礼儀正しいゴリラの作り方」でした。これを持ってきたのか~!!!と。ランジャタイらしさを感じました。準々のライブ終わり、ツイッターを見たら、ランジャタイのネタがこれまでの集大成のようだっていう感想をみて、確かにそうかもしれないなと感じて。こんなの後付けの綺麗事でしかないのかもしれないけど、本当にラストを飾るようなめちゃくちゃな漫才でした。

最後まで欲丸出しですが、決勝で2人が暴れる姿が見たかった。審査員をもう一度気絶させて欲しかった。悩ませて欲しかった。

本当、人生なんて思い通りに全てうまくいくもんじゃないな、そう思います。

私に衝撃をくれて、本当にありがとうございました。m-1のチャンピオンにはなれなくても、私にとっては一等賞なんです。

たくさん夢を見させてくれてありがとうございました。

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