店と缶 2つのレモンサワーの進化:居酒屋のレモンサワーの進化論 前編
こんばんは。ストロングおじさんと申します。初めてのnoteの投稿です。
私、普段はTwitterやブログで「缶チューハイの飲み比べレビューをパワーポイントでまとめて投稿する」という活動をしています。
そんな私は、数あるチューハイの中でも特にレモンサワーには並々ならぬこだわりを持っています。普段は缶製品をメインに語っている私ですが、居酒屋のレモンサワーや自家製のレモンサワー含め、レモンサワーについて広く語る場が欲しいなと思い、noteを始めました。
店も缶も、今レモンサワーは空前のブームを迎えています。そんなレモンサワーの歴史と今を、このnoteでわかりやすく伝えていくつもりです。
今、レモンサワーがますます美味しくなっている!
突然ですが皆さん、最近レモンサワー飲んでますか?昔に比べ、美味しくなったと思いませんか?
先ほどレモンサワーが空前のブームと述べましたが、今のレモンサワーブームはレモンサワーの進化を伴うブームなんです!
居酒屋のレモンサワーに関して言えば、一昔前はシロップや割材で作るサワーや焼酎の炭酸割りにレモンを軽く搾ったサワーが主流だったと思います。
こういうレモンサワーももちろん美味しいのですが、最近では手間暇かけた手作りのレモンサワーを提供したり、レモンサワーだけで何種類も取りそろえている店が増えてきています。これがつまり、居酒屋のレモンサワーの進化です。
例えばこちら、チェーン居酒屋の甘太郎のメニューです。「100%国産レモン果汁」、「自家製はちみつレモン」といったレモンへのこだわり(注目ポイント①)や、レモンサワーだけで6種類ラインナップ(注目ポイント②)など、質・種類ともに充実しているのが感じられます。
今回は甘太郎を例としてあげましたが、チェーン居酒屋・本格居酒屋を問わず、こういった多種多様のこだわりのレモンサワーを提供することが居酒屋界のトレンドの一つになっています。
では一方、缶のレモンサワーのトレンドはどうでしょうか?ここで、私がまとめた2018年以降の主要な缶レモンサワーの発売をまとめた年表をお示しします。正直、現時点ではよくわからないと思いますので、サラッと見てください。疲れると思うので、お願いですから流して見てください。
どうでしょうか?よくわからないでしょう。
つまり最近よくわからないくらい沢山の缶レモンサワーが発売されているんです(ちなみにこんな感じで、私の記事ではパワポが頻繁に登場します)
しかも数だけじゃありません。今、缶レモンサワーの質も絶賛進化中です!
多くの方は、缶レモンサワーの定番と言えば『氷結』に代表されるようなスッキリしたライトな飲み口のレモンサワーを思い浮かべるでしょう。これももちろん美味しいです。
ですが、最近は缶レモンサワー界でも、居酒屋同様、素材や製法にこだわった多種多様なレモンサワーが出現しています。代表的なのは、2019年10月に全国発売された『檸檬堂』でしょうね。今までの缶レモンサワーとはまた違う魅力のある、濃く複雑な味わいにビックリされた方も多いと思います。
そしてこの店と缶、二つのレモンサワーの進化、同時に起こったというよりかは、店⇒缶の流れで進化しています。つまり、居酒屋のレモンサワーが進化し、その動きに呼応するように缶のレモンサワーも進化しているのです。
本記事「店と缶 2つのレモンサワーの進化」では、複数回に分けてそんな"店と缶のレモンサワーの進化"について触れていきたいと思いますが、今回はまず店のレモンサワーの進化について語ります。
前置きが長くなってすみません。それでは、次のパート以降が本題となります!
これまでのレモンサワーブームの歴史
さて、いきなり「進化した"居酒屋のレモンサワー"が今ブーム!」といっても、ピンとこないと思いますので、まずは居酒屋におけるレモンサワーの歴史を振り返り、その上で現在のブームについて説明します。
あくまで私の独自定義ですが、レモンサワーは過去に2度ブームが起きており、今迎えているブームは3度目のブームと考えます。
一気に3つ語ると盛りだくさんになるので、今回の記事ではまずは過去の2度のブームまでを振り返ります。
第一次ブーム
第一次レモンサワーブームは上記の通り居酒屋ブームと位置づけます。1970年代後半~1980年代にかけて起こった居酒屋ブームの中で、レモンサワーもブームになりました。
「居酒屋にブームなんてあるの?」と思った方もいるかもしれません。居酒屋って、流行り廃りのない安定した存在のイメージですからね。
実際、この時代以前にも居酒屋というものはありました。しかし、その時代の居酒屋は男性会社員が日本酒やビールを飲む場所だったと言われており、今のように女性や若者が足を運ぶことは少なかったようです。
ところが、70年代後半以降になると、新しいスタイルの居酒屋が誕生します。明るい雰囲気で、気軽に大人数で楽しめるチェーン居酒屋です。
これにより、居酒屋の敷居が下がり、従来より多くの女性や若者が居酒屋に足を運ぶようになり、居酒屋ブームが形成されました!
そして、そこで飲まれた新しいスタイルのお酒がレモンを中心としたサワー類だったのです。
従来の居酒屋のお酒はビール・日本酒・ウイスキーが主流でした。しかし、そもそもお酒を飲みなれていなかった当時の女性や若者には、もっと飲みやすいお酒を求めました。
そこで、当時のチェーン居酒屋は爽やかな果実とクセの無い甲類焼酎をベースとしたスカッとした炭酸のお酒=サワー類を提供し、人気が爆発しました!人気だったのは当時からレモンだったようで、このことから私は、この時期の流行を第一次レモンサワーブームと捉えています(サワー全体をさして、チューハイブームと呼ばれたりもします)
グッと身近になった居酒屋を、さらにグッと身近に感じさせた爽やかで飲みやすいお酒、それがレモンサワーだったわけです!
第二次ブーム
さて、第二次ブームは2010年代前半に起きたEXILEブームです。
第一次ブームから30年近く空いています。この間も、レモンサワーは安定した需要はありましたが、ブーム時ほどは注目される存在ではなかったと思われます。
この理由は色々考えられますが、大きな要因は1987年にアサヒスーパードライが大ヒットし、サワーのライバルのビールが軽く爽やかな味わいにシフトしていったこと。他にも、ワインや本格焼酎が人気になったり、他のお酒のブームが続いたこともあります。
そういった状況を経て、1980年代前半当時はナウいヤングにバカうけの新時代のお酒だったレモンサワーは、いつの間にか主におじさんが大衆酒場で飲むお酒というイメージが強くなっていきました。
しかし、そんな中、レモンサワーが再び脚光を浴びる出来事が起こります!
2010年、かのEXILEがテレビにて「打ち上げでレモンサワーを2,500杯飲んだ」と語りました。EXILEが当時人気絶頂だったこと、さらにこの発言自体のインパクトの強さもあって、今までレモンサワーをさほど飲まなかった若年層や女性にもレモンサワーが注目されるようになります。
また、同時期に大衆酒場ブームが起きたのも追い風でした。若者や女性が、今まで足を運ばなかったレモンサワーの主戦場である大衆酒場に足を運び、レモンサワーを飲む機会自体も拡大したのです。
こうして、レモンサワーをあまり飲まなかった若年層や女性にもレモンサワーは受け入れられ、人気が高まっていきます。これがEXILEの発言を一つの契機にした第二次レモンサワーブームです!
しかし、この第二ブームにおいては、レモンサワーの質や多様性という観点では、あまり語られていなかったように思えます。
そもそも、レモンサワーはシンプルに作っても飲みやすく美味しい飲み物です。それほど手間をかけなくても美味しいので、昔ながらのスタイルのレモンサワーが長く愛されていました。
しかし、2010年代後半になりレモンサワーの人気がますます高まる中で、これまでになかったような、手が込んで多種多様な"進化したレモンサワー"が出現するようになります。
この"進化したレモンサワー"が現在もなお続く3度目のレモンサワーブームの中心となっていくのですが、こちらについては次回の記事で語りたいと思います。
おわりに
今回は記事を読んでいただき、ありがとうございました。このnoteではこんな感じでレモンサワーに関して熱く語っていきます。
次回記事では、現在もなお続く第三次レモンサワーブームとそこで飲まれている進化した居酒屋のレモンサワーについてご説明します。
次回も是非、よろしくお願いいたします!
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