アイスレディ
もうすでに10年前の話です。「アイスレディ」に名付けられた名前は、マスメディアがつけたウィーンで2人の男性を殺した女性のあだ名です。そのあだ名の理由は、彼女がアイスサロンの所有者であり、また冷酷な人だったからです。
彼女は当時33歳で、実際にはエスティバリズ・カランザと呼ばれ、メキシコ出身で、若いころ両親と一緒にバルセロナへ引っ越しました。大学で経済学を学んだが、良い仕事を得られなかったので、オーペアとしてドイツへ移動しました。14歳年上の男性と結婚して、彼とベルリンに行き、アイスサロンで働くことになりました。
数年後、彼女は夫と一緒にウィーンへ移動し、12区のOswaldgasseで「シュレケリア」というアイスサロンを設立しました。しかし、商売はあまりうまくいかなくて、カップルの生活環境が悪くなりました。エスティバリズは他の男と不倫して夫に離婚を要求しました。夫は離婚に同意しましたが、離婚後も続けて共有アパートに住んでいました。その理由は、彼が自分のお金をアイスサロンに投資しているので、別のアパートを借りることが出来なかったからです。
しかし、エスティバリズは新しいボーイフレンドと暮らし、元夫を追い出したいと思っていました。だから、彼女は2008年に喧嘩の後、彼をピストルで撃ち、チェーンソーで体をバラバラにし、アイスサロンの地下室の浴槽に体の部分をコンクリートで固定しました。その後、彼女は彼氏と新しい生活を始めました。彼女は最初の夫の失踪について、彼がインドへ移動したと説明していました。
しかし、彼女の彼氏との関係もすぐに悪化しました。彼は家族や子供を望んでいなかったし、別のガールフレンドも持っていたらしい。だから、エスティバリズは2010年に彼を元夫と同じように撃ち、身体の部分を地下室に隠しました。彼の車は1年間アパートの近くの駐車場で未使用だったが、彼の失踪も目立たちませんでした。
その後、エスティバリズはまた新しい彼氏を見つけ、妊娠しました。子供は彼女の最大の願いだったので、彼女は幸せになれそうでした。しかし、2011年、配管工が偶然に地下室で殺された男達の身体部分を発見しました。彼女は必死にイタリアへ逃亡したが、そこで逮捕され、2012年にウィーンで終身刑を宣告されました。彼女は刑務所で子供を出産しましたがその男の子は現在、エスティバリズの両親とスペインに住んでいます。