悔しさを前にした強さ | 人生初の模擬国連 AJEMUN
(このnoteは8月8日に書いたものです)
オリンピックシーズンの今、たくさんの選手をテレビで見かけます
模擬国連の初日は、文田健一郎選手が3年の思いをかけて、金を取った!というニュースが彼の努力溢れる映像と共に流れてきました。その中で、
「悔しさを前にした強さ」
という言葉を耳にしました
その言葉を聞いた時、何か感じるものがあり、脳裏に焼きつきました
たまたま初日の朝に聞いたこの言葉が、その後の2日間を助けてくれました
今年のテーマは薬剤耐性菌といって、抗菌薬の不適切な使用によって引き起こされる抗菌薬に耐性を持ってしまった菌について議論しました
難題なだけでなく、初めてにもかかわらず、全く指導を受けなかったため、模擬国連の一連の流れを把握するのも、議題を正しく深く理解することにも苦戦しました
初日は会場全体が緊張感に包まれており、慣れない私は状況を理解することに手一杯でした
(ちなみに今回参加させていただいたのは初心者議場で、初めて模擬国連に参加する高校生で行います)
でも、周りには初っ端からリーダーシップを発揮している子、スピーチのレベルが高い子、初めてとは思えないほど流れを理解している(ように見える)子、どんどん提案ができる子、文書の書き方を理解している子などがたくさんいました
それに比べて準備がまだまだだった自分、何をしたら良いのか分からない自分、どんどん発言して動き回ってよく分からない言語(日本語です)を話している人たちに囲まれている自分…
帰りの電車では魂が抜けていていました
人生で初めてというほどの手応えのなさを感じました
踏み入れたことのない領域でレベルが高すぎて手応えを感じませんでした
手応えを感じて、もう少ししたらできた!みたいなものがあればよかったのですが、完全なる無力感がつらかったです
なんで自分がいたのかよく分からなくなり、自信をなくし、未来への不安をすごく感じました
(ぶっつけ)本番だったので、できなかったことが「学び」よりも「失敗」(できない情けなさ)に感じていたのだと思います
本来は学びであるはずなのに
周りの人がとても賢くみえました
それに反して、自分はどうしてそんなことも分からないのか、どうして準備が正しくきちんとできていなかったのか、
(模擬国連のより内容的な?反省は改めて書ければと思います
これは感情的な?振り返り ex)準備の仕方についてなど )
自分は本当にバカだなと思いました
バカな自分が本当に嫌で情けなくて、悔しくて
そんな思いの中、ふと思い出したのです
今朝の言葉を
今朝の文田健一郎選手の姿を
自信の消失から未来に希望も持てませんでした
でも諦めたくありませんでした
本当に悔しくて悔しくて悔しかったんです
この悔しさを前に明日はやるべきことを全力でやってやる!と思いました
よく考えると、初日の自分は目標を持って取り組んでいなかったことに気づきました。2日目は目標を持って望むことができました
頭をフル回転して積極性、臨機応変、そして最後の最後まで諦めず貢献することに努めました
結果賞を取ることはできませんでしたが、2日目自分の全力を最後までぶつけられたので、手応えをしっかり感じることができ、「学び」になったと思えます
模擬国連の良さに気づくこともできました
全国各地からの高校生が集まるので、全国各地にいる、賢明で優しくて面白い仲間に出会えました
何より、「悔しさを前にした強さ」が自分にもあるんだと気づけた経験でした
私は褒められて伸びるタイプだと思い込んでいたようです
追い込まれた人間の根性強さみたいなものを自分自身の中で感じることができるのは、そうそうない気がします
それだけ難しいチャレンジでもあり、素晴らしい経験だったなと思います
なかなか味わえないどん底と最高の幸せを噛み締めた2日間でした
機会を下さった学校と両親、一緒に励んだパートナー、出会った仲間たち、そして感動と諦めない力をくれた文田健一郎選手に感謝です
(何かを極めて努力している選手は人に感動と力を与えてくれます
本当に本当にカッコ良いです
オリンピックはそんな思いを毎日もらえるいいシーズンですね)
全ての人に、ありがとうございました