本作を鑑賞したのは昨年8月だったが、これはかなり気を悪くしてしまった。
この日は映画を2本づつけてみようという気分になり、
是枝監督の『ベイビー・ブローカー』と『哭悲/THE SADNESS』という謎の二本立てを組んでしまったのが、そもそも間違っていた。。
この作品はゴア系のゾンビものという扱いだが
本作のゾンビ?は暴力を抑えようという理性だけが消え過剰に暴力的になる病気という設定であり、
思考能力が残っているが故に、より狡猾に、より鮮烈に暴虐を振るえるという、
今までのゾンビには足りない思考力をこの設定だけで無理なく足せるという新しさが面白かった。
いや面白かったのだが、、
『ベイビー・ブローカー』で貧困と社会に揉まれる人々のやるせなさと、
『哭悲/THE SADNESS』の自由すぎる悪趣味な暴力を同時に浴びてしまったために
終盤にかけては身も心もかなりゲンナリとしてしまった。。
( N.T )