現代に生きる渡し舟「浦賀の渡し」に乗船!!
大失態
大変です!大失態です!待ち合わせ場所を間違えてしまいました!
今回赴いたのは浦賀にある叶(かのう)神社。ここで友人と待ち合わせをすることになっていたのでした。
しかしそれがトラップでした。実はこの叶神社は東西2つ存在するのです!
僕が誤って来たのは西叶神社。しかし実際の待ち合わせ場所は「東」叶神社。しかも悪いことに、この2つの神社は湾を隔てて置かれているのです。
湾をぐるっと回ったら20分以上はかかります。でも時間がありません。あー詰んだ、もうダメだ、おしまいだぁ・・・。
その時です。
ブルルルルルルルル・・・
後ろから何やら音がします。
振り返ってみますとそこには・・・・・・・
朱色の小さな船。これが音の正体でした。
船。これこそが、湾を挟んで東に位置する東叶神社へと向かう最短のルートなのです!
このお舟の名は「浦賀の渡し」。いわゆる渡し舟と呼ばれるものです。
交通が未発達で川に橋が架かっていなかった時代、各地の川にはこのように人を向こう岸に輸送する船が多数運航されていました。首都圏では「二子の渡し」「矢切の渡し」などが有名です。
しかし交通整備が発達し、川に橋が架かるようになるとそのような船の需要は無くなり、各地の渡し舟はみるみるうちに消滅してしまいました。
ですが今僕の目の前にはそれがあります。令和になってもなお、渡し舟は存在していたのです。まさに「渡りに船」、これで向こう岸にすんなり行けそうです。あー、よかったぁ。
いざ、乗船!
運賃は前払い制で乗船時に支払います。渡し舟は船頭のおじさん一人が切り盛りしているようでした。
僕の他に2人の計3人を乗せてブルブルブルと出航していきました。
はい、ここでまたもや大失態を犯してしまいました。
乗船中のお写真を1つも撮っていませんでした・・・。
ホントに大失態です。申し訳ありません・・・。
代わりに文章でなんとか乗船時の様子をご説明いたします。
船は定員が十数名ほどですが、僕が乗ったときは3人だけということもあり、混雑はなくのんびりとした感じでした。
小型船なため顔のすぐ真下には海があります。水面が間近にありハラハラしました。それでも湾を横切る爽快感が、海風と相なって最高に心地よかったです!
船旅は実に早く終わります。恐らく5分もかからなかったのではないでしょうか?湾をぐるりと歩けば20数分、船で行けば5分足らずです。どう行った方がよいかは一目瞭然でしょう!
下船
下船したら船はすぐにまた西の方へ向かっていきました。
渡し舟の歴史は古く、享保18(1733)年頃には舟が生活の足として活躍していたことが分かっています。その後明治維新、文明開化、交通の発展で日本の多くの河川には橋がかけられるようになり渡し舟は大きく減少しました。しかし浦賀湾のように橋を架けるのが困難な場所は今も渡し舟が残っているようです。
さらにこの「浦賀の渡し」は横須賀市道2073号に指定されており、公に市民の足として認められているのです。
それを証拠に横須賀市民の乗船料は通常の半額になっています!
現在は市営ではなく、業務委託という形で営業されていますが不便な湾を縫う手段としての姿は今も変わりません。現在では浦賀の観光資源となっており、他方からの訪問者も多いのです!
終わりに
そんなわけで、僕のドタバタ移動劇は幕を閉じました(もちろん、この寸劇は動画やブログのネタのための演出です)。はるか昔からの文化を引き継ぐ救世主、「浦賀の渡し」。皆さんもぜひ乗ってみてはいかがでしょうか?
僕個人の意見ですが、凄く楽しいです(笑)。
さて、この先僕はせっかくの機会に、東にあるもう一つの叶神社、「東叶神社」へ向かうことにしました。そこはなんでもある2人の歴史人物にまつわる神社なのだそうです。それはまた次回のお話にとっておくことにしましょうか。
それでは次回のブログもお楽しみに!!
〈アクセス〉
西渡舟場(浦賀の渡し):京急線「浦賀駅」から京急バス 久10・19「京急久里浜駅行き」に乗車3分「紺屋町」下車すぐ
または駅から徒歩16分
「浦賀の渡し」についてより詳しい情報はコチラ!!
https://www.cocoyoko.net/spot/uraga-watashi.html
ストリングスの動画:【救いの手⁉】現代でも活躍「浦賀の渡し」に乗船!
https://www.youtube.com/watch?v=2uJBdLh9ZiU&t=0s