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本州渡航を賭けたサバイバルナイツの巻【24冬日本半周#番外編(?)】
※これは#12の続きです。
緊急事態発生!!
東室蘭駅近くのラーメン屋に入り、やや混んでいたので順番待ちをしていました。
僕はふと、あとで乗る予定の室蘭〜青森のフェリーの運行状況を見ようと考え津軽海峡フェリーのサイトを開きました。
これが、ドタバタの始まりでした…。
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この画面を見た瞬間、僕らの周りの空気が一気に冷えました。
フェリーがない!!!???
目を疑うような内容でしたが、事実のようです。しかもこの通知がなされたのは去年の暮れ。なぜもっと早く気づかなかったんだこの“あほちん”。
割れた意見
しかし悔やんでいても仕方ない、ラーメンが来る間に作戦会議。策としては、
函館に戻って
↓
①函館からのフェリーに乗る
②一泊して新幹線で青森へ行く
とりあえずこのあとは函館に戻ることにしました。というのも北海道フリーパスが今日までしか使えないので、函館まで戻らないと余計な出費が出るのです。ここまでは意見一致。
ところがその先の事案で意見が割れました。
僕はとにかく安く行きたかったのでフェリーを選択しましたが、Rさんは断固として反対。金を使って青森へ行こうと言うのです。
Rさんは端からフェリーに乗りたくなかったのか、この日の午前中にも「ホントにフェリーで行くの?」と何度も言っていました。
しかし僕はむしろフェリーに乗ってみたかったし、本来出ないはずの宿泊費と交通費が高く出ていってしまうのはムダだと思いました。
結局Rさんは函館で一泊、僕は函館港からフェリーに乗ることにしました。
本当はRさんのやり方がメジャーですが、本来4,000円で行けるところを4倍以上かけて行くのは何か負けた気がします。
僕は「安く行けるなら安い方で行く」、死にはしない。こういう身を削るような旅の経験値はRさんより上だと思っています。本州へのサバイバルゲームの始まりです!!!
脳内のドーパミンは最高潮。こういう状況になったときはいつも以上に興奮してしまう変態です。
延々と歩いて函館港へ
特急北斗に乗車しRさんは終点の函館駅まで、僕はその一つ手前の五稜郭駅までいきます。
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函館港までは近いのかと思いきや、徒歩40分。上等だ、歩いてやらぁ!!!リュックを背負って夜の道をひたすらに歩きます。一見すると家出中の中高生に見えかねません。見知らぬとこで通報されてなければいいのですが…(笑)。
道中でセイコーマートを発見。今回の旅でセコマを使うのもこれが最後。最後に絶品ペペロンチーノとお茶を購入しました。9日間、お世話になりました!!!
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そして歩くこと総合40分ちょい、やっとこさフェリーターミナルの看板が見えました。あ〜よかったぁ。暗い道は怖かったし、1,500円くらい使ってでもタクればよかったかなぁ。
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深夜のガラガラ函館港
フェリーで行くと決めてすぐ電話で予約をしていたので、ターミナルに入るなりすぐにチケットの購入をしました。最安値のスタンダードを選択。学割をつけて片道2,580円。や、安い。
時刻は23時過ぎ。早朝便を使うような人間は僅かで、最終的に十数人ほどがターミナルにいました。コンセントのある席を見つけ、充電しながら先ほど買ったペペロンチーノをいただきます。
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出航30分前に入船の許可が下りました。僕を含めた十数人がゾロゾロとゲートを潜ります。
船は結構デカいです。収容人数もそれなりに多いですがこれは早朝便、乗客は定員の10分の1もありません。
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フェリーで過ごす3時間半
時間がもったいないので入船してすぐにシャワールームへ直行。乗船時間は僅かとはいえ、さすがにシャワーは浴びたいところ。シャワーを浴び終え、着替えたところで船は出航しました。
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今回使うスタンダードはマット敷の雑魚寝スタイル。女性専用エリアもあるので、女性でも安心して乗船できます。
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ここで気にかかるのはプライバシーというより荷物の管理。日本は安全な国とはいえ、寝ている人の荷物をかっさらう不届ものがいないわけではありません。
そこで“天才”テラヲ氏はこうした!!
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まず9つある荷棚の右下端に靴を倒した状態で入れ、リュックで蓋をします。貴重品は肩がけのカバンに入れ、そのまま肩にかけて横になります。さらにリュックの紐を自分の右腕に通してホールド。上着を掛け布団代わりにして自身とカバンをカバーします。
これで完全防備体制は整いました。「どうだ!盗れるもんなら盗ってみろ!!!はーっはっはっはー!!!!!」
※しかしそれは杞憂に終わり、むしろ紐をホールドしていた右腕は痺れに痺れていました。あぁ、日本って平和な国だなぁ…(棒)。
本州到着!!!
睡眠時間はしっかり3時間半とれました。熟睡です。Rさんだったら寝てらんないでしょう。
寝ぼけ眼で外を見ると、おお!船はもうすぐで青森港に到着するようです。よかったぁ〜!!
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外は雪景色、若干吹雪いてもいました。時刻は6時半で、Rさんが青森駅に来るのは9時前。今ターミナルを出ても仕方がないのでセコマで買った安いパンで朝食をとります。安くて美味い、東京に帰ったらセコマが恋しくなりそうです。いや、既になってます。
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8時になったところでターミナルをあとにしました。僅か3時間半の睡眠、しかも出航前に仮眠はちっともとらなかったのに不思議と体は疲れていません。こりゃあいい、夜行バスに耐えた体は違います(自画自賛)。
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青森港から青森駅までもかなりの距離があります。バスという手段もありましたがダイヤが◯◯なのでここも徒歩で行くことに。しんしんと雪が降る中を歩きます。ここで僕はこの旅で初めて手袋をはめました。北海道では一回もつけなかったのに。
徒歩もしんどいと思うことなく青森駅に到着。ピンチになってもどうにかなることが証明できました(脳筋)。それに結構面白い旅でしたし(変態)。
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Rさんとも無事に合流でき、これにて本州へのサバイバルゲームは終了。こういう経験もいいもんですね(笑)!!
※なおこの手法は大々的にはオススメしません。旅体力に自信のない方、女性の方はRさんの手法での渡航をオススメします。
それでは長いことお付き合いいただきありがとうございました。引き続き僕らの旅行記をよろしくお願いいたします!!!
※ これは連載記事「鉄路で日本"半周" in 2024 Winter」の一環です。