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札幌から乗り換えなし!臨時特急で行く美瑛・青い池&白金温泉【連載2025冬7】

【前回の記事】

ネットカフェを出発

すすきの近くのネットカフェ・快活CLUBで一夜を明かしました。鍵付き個室ではなく、フルフラットのブースにしたのですが、隣のブースの人が音を出して動画を見ていて、くそでした。しかも見ているのが「あの感染症に関する新事実があきらかに。○○大学名誉教授が云々」という都市伝説吹聴型のくそしょうもない動画で、あーあと思いました。挙句の果てにはひげそりをブーンと言わせ、店員さんに注意されていました。もはや手に負えん。

そんなおっさんはどうでもよく、こちらが私のいつもの朝ごはんセット。無料のトーストを4枚焼き、ドリンクバーで野菜ジュースを2杯もらう。1泊朝食付きで2,500円程度と考えれば、コスパはばっちり。ネットカフェは利用時間によって金額が変わりますので、例えばナイト8時間パックなどにすれば、極端な店舗ですと学割もつけて1泊1,000円を下回る場所もあります。

朝ごはんの無料トースト。1泊朝食付で2,500円程度と考えればコスパばっちりです。

どうでもいいおっさんに字数を割き過ぎてしまいましたが、今日も出発。

いやあ、いつ見ても立派な札幌駅舎です。近い将来には新幹線。楽しみです。

臨時特急「冬のラベンダー」号に乗車

今日は美瑛周辺をぶらぶらしようと思っています。乗車するのは臨時特急「冬のラベンダー」号です。富良野・美瑛まで乗り換えなしで連れて行ってくれるので、大変便利です。

臨時特急「冬のラベンダー」号には「ラベンダー編成」が使われ、こちらも昨日乗車した「はまなす編成」同様、全席にコンセントが備わる最新型の車両です。この「ラベンダー編成」は、厳しい経営状況のJR北海道に、観光用列車と定期特急の予備車としての役割を同時にこなすことのできる車両が求められたという経緯から、北海道高速鉄道開発(株)が保有し、JR北海道に無償貸与しているという形式をとっています。

てっきり札サウ(札幌運転所)から回送されてくると思って、札幌駅の桑園側でカメラを構えていましたが、予想は外れ、札ナホ(苗穂運転所)から回送されてきました。というどうでもいいお話終了。

そして通常号車や行先を表示するLED表示器ですが・・・なんと「冬のラベンダー」号専用にはめ殺されていました。気合いが入ってますねえ。

とはいえ4両編成という少ない定員ですので、いくら満席とはいえどもホームがごった返しててんやわんや・・・ということにはなりません。

旭川を出発すると、アンケートが配布されました。この「冬のラベンダー」号は自治体の補助金を活用して運行しているそうで、利用実態を調査するんだそう。

途中すべての特急列車が停車する岩見沢までも軽快に通過し、雪煙を豪快に飛ばしながら函館線を時速120kmで爆走。これだけでも満足です。列車は富良野行きですが、私は美瑛で下車。見送ります。

バスに乗り換えて・・・

美瑛駅前の観光案内所にあるコインロッカーに荷物を預けて身軽になったところで、駅前からバスに乗って「青い池」に到着。

真っ白な「青い池」を見ることができました。これでは「白い池」です。ということで夏も来なければなりませんな。

ちなみに美瑛駅からここまではバスで20分ほどですが、なんと800円もとられました。驚くべき金額です。

とはいえとんでもないインバウンドの数です。ここ「青い池」の客層は、インバウンドが7割、日本人のアベックが2割、私のようなその他が1割です。インバウンドのみなさん大型の観光バスでいらしているようで、ひっきりなしに出入りしています。

ところで、私は今回の旅行に一眼レフカメラを持ってきているのですが、SDカードをコインロッカーに預けたノートパソコンにさしっぱなしにしてきてしまったことに気づき、せっかく持ってきた一眼レフカメラがガラクタと化しました。くそすぎ。

白金温泉へ

お次は再びバスに乗って白金温泉へ。外を歩き回って体が冷えてきましたので、そろそろ温泉につかりたいきぶんではありますが・・・なんじゃありゃ。何やら向こうの橋にとんでもない人だかり。

つい3日前、ここの橋から外国人とみられる男性が転落して死亡したというニュースを聞いたが・・・

お目当てはこちら、白ひげの滝です。日本では珍しい「潜流瀑」と呼ばれるタイプの滝で、山の伏流水が長い時間をかけて岩の中を流れ、ここから染み出したのが滝になった、というものです。きわめて長い時間を地中で過ごしている水なので、きわめてきれいで、滝つぼとなっている川の透明度と言ったらこの上ありません。

もう少し歩いて体を冷やしたところで入浴。お邪魔したのはこちら「国民保養センター」。遠めでは営業しているのか微妙な見た目の建物ですが、ばっちり営業中。1回300円とお手頃価格ですが、せっけん類は置いていません。

成分の濃い、たいへんいい湯なのは間違いないのですが、いかんせん熱く、居合わせたおっちゃんは「あついねえ」と言いながら、蛇口をひねって水を足していました。もったいねえ・・・と思いましたが、熱すぎて湯につかれない方がもったいないかと思いなおしました。草津の要領で湯もみでも・・・そういうわけにはいきません。

あのー、インバウンドの皆様に申し上げたいのですが、ここは白金"温泉"ですよ?ここにきて最も重要なのは湯だと思うのですが。白ひげの滝周辺にはどっさりいらっしゃって大変にぎやかなのに、一歩外れれば皆無。訪れた「国民保養センター」には私とおっちゃんと、オバサマ2名と受付の方、以上。私以外は明らかにジモティーです。不思議。

とはいえインバウンドの方々にこういう温泉施設を知られてしまっては、私が行く場所がなくなる・・・というのも本音です。めんどくさいやつですみません。

風呂に入ったあとはもちろん給油

風呂に入ってのどが渇いたといえば、アレですよ。ガソリンと一緒に頼んだのは「白金(山菜)ラーメン」。きのこや玉ねぎ、ねぎなど具材たっぷりでおいしかったです。

これね、これこれ。待ってました。最高にうまいですわ。

具材だけで酒が進みそうでしたが、この食堂、インバウンドの方とお年を召された方で店主ご夫婦も大慌て。あまり落ち着かずに中瓶1本で終わってしまいました。

店を出てしばらく歩いているとこんなものを発見。先ほどの橋を渡った先にあります。普段の私でしたら橋というものがあれば、すべて渡り切って反対側にはなにがあるのかなとみるのですが、今日はなぜかやらず、バスの時間が迫っているときになってようやく、なにかを発見してしまったのです。

「蛇が住んでいる」というハイパワー脅し文句。

「十勝岳火山砂防情報センター」だそうで、ここから行くには階段を286段登らなければならないとのこと。

うげえ。無理。

外から改めて見上げると、あんなに上の方までつづいています。うん、やっぱり無理だ。次回来たときの宿題としておきましょう。

あとはバスに乗って美瑛、JR富良野線に乗って旭川まで帰ってきました。

投宿&リスタート

さーて飲みなおすか、と思いきや今日は日曜日。私が目星をつけていた居酒屋は軒並みお休み。予算オーバーという痛い事情も重なり、今夜はセコマで買い出し、ネットカフェのブース内で1人晩酌・・・かと思いきやただちに撤回。1時間1本勝負と心を決めて居酒屋に着弾しました。北海道3日目にしてついに、ついにクラシックとご対面。

生のクラシックは東京ではなかなか飲めませんからね。

そしてセコマで夜食を買い、ネットカフェに投宿。

おいしい。

今日は美瑛周辺をぶらぶらしましたが、明日は富良野方面へ行こうと思います。美瑛と富良野を1日に詰め込もうとも考えていましたが、バスのダイヤとJR線のダイヤが絶妙にかみ合わず、行きたいところを回りきることはできません。という諸々の事情から、今日はやや薄めの内容になったわけです。

【次の記事】


今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは。

〈執筆:R〉

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