見出し画像

主語デカ、やめませんか       ~敵を増やさず味方を増やそう~

●はじめに

こんにちは、糸歌です。
今回の記事は私の思想の軸の一つ、アンチ男女対立の色が強めです。

私はときどきTwitter上で
「主語デカで批判して敵を増やすのやめようぜ!」(意訳)
という呼びかけをしています。
私がジェンダークレーマーという呼称を推している理由の一つでもありますが、男女対立を深めたくないという思いはかなり大きいです。
今回はその考え方とメリットについて視覚化して解説します。
当たり前のことも言いますが自分の脳内整理も含めてまとめています。
「それって主語じゃなくて目的語じゃね?」な突っ込みもあるかもしれませんが、便宜上ここでは主語で統一しています。

●「女性」という主語はかなりデカい

当然ですが「女性」は人類の半数近くを占めるのですごくデカい集合です。
次の図1は「女性・フェミニスト・ジェンダークレーマー」の主語の範囲についてイメージ化したものです。
(実際はこんなにくっきり線引きされてなくてグラデーション状に~とか語りたいこともありますがややこしくなるので置いておきます)

図1.ジェンダークレーマーのイメージ

私の作図能力がイマイチなので、図中の広さは実際の大小とは必ずしも比例しないものとして見てください。女性はもっとデカい。

私の中では「ツイフェミ」はABC、「フェミ騎士」はBCに入っているイメージです。(完全にイコールとは言い切れませんが)
「表現規制推進派」は主にBC、ABC、AC、C(要するにジェンダークレーマー全般)に多い印象ですが、ジェンダークレームを伴わない規制派もいるので、この図だけだと分類しきれないでしょう。

「ジェンダークレーマー」を主語に批判すれば、その他大勢の女性や”真っ当な”フェミニストを巻き込まずに済み、味方にできる可能性があります。

「フェミニスト」や「ツイフェミ」に何か変なことを言われた時、
「これだから女は~」と言ってしまう・考えてしまう方はとりあえずこの図を思い出してもらうだけでも十分です。

「女性の中のごく一部」が言っていることを女性全体に転嫁するのはやめましょう。
彼女らが主語デカで「女はみんなこうだ!」と語っていたとしても、それはその人が勝手に言っているだけでその他の女性には関係ありません。
たまたま女性という同じ属性を持っているだけの他人にその責任を負わせるのは反対です。
もちろん男性についても同様です。

~以下補足私感~
 これを同じ集団に所属する他者の責任と言えるのは、指揮系統や管理責任のある組織などの、不特定多数が含まれない小さな集団に限られるのではないでしょうか。
 お互いが一定の影響力を持つような、趣味などの「界隈」レベルの規模になってくるとある程度の「自浄作用」は求められますし注意等はされるべきですが、それでも問題ある言動があればその責任は本人にあり、赤の他人は直接責任を負うことはありません。
 要するに、それぞれの属性の中であっても各個人の問題発言や行動についての批判は属性全体でなく極力その個人とその関係者に留めるべきです。

なぜこんなことをわざわざ言うのか。
これは味方を増やすために重要だからです。

表現の自由を守りたいと考える方、あなたが戦うべき相手は「女性」全てではなく「表現規制派」や「ジェンダークレーマー」です。
男叩きをする女に対抗したいと考える方、あなたが戦うべき相手は「女性」全てではなくあくまでも「男叩きをする女性たち」(つまり図1のABC、AC、ならびにABの一部)です。
それ以外の「女性」たちの中には、それらを批判している方もたくさんいます。
「女性」を対象に批判してしまっては、彼女らの背中を撃つことになってしまいます。

逆の立場で例えてみるなら、
あなたが男性の身で性被害を問題視して被害者女性を支援しようとしているのに、「男はみんな性犯罪者予備軍だから黙れ!」と主語デカで言われてしまっては支援しようという気が削がれますよね。
もちろんお相手のそういう男性差別的言動は批判対象ですよ。
それと同レベルのことをするのはやめましょうということです。

「一緒に声をあげてくれる女性なんて一握りじゃないか!」
そう思うかもしれません。
しかし将来的にその問題に気づいて援護してくれる女性もいるかもしれません。
傍観者も敵だ!とばかりにまとめて攻撃してしまったら、彼女らはそうはならず、むしろ敵対してしまう可能性が上がるでしょう。

戦いは数です。
敵を減らして味方を増やすのが基本です。
武力による戦いであれば敵に攻撃を命中させれば減りますが、
言論の戦いでは攻撃しても減りません。
ジェンダークレーマーは何度論破されても懲りずにまたおかしなことを言い続けているでしょう?
相手を精神的に再起不能なレベルにまでに追い込めば減るといえば減るかもしれませんが、やった側も十中八九お縄にかかるでしょう。
そして過激で攻撃的な言動を忌避して(まともな)味方がそれ以上に減ります。

目の前でおかしなこと言っている相手にどうしても一言突っ込みたい!
となるのは自然の感情です。
それをやるなと言い出したらそれこそ表現の自由どこ行った!?案件です。
それでも、今後表現の自由を守るための戦略として味方を増やすためには、
突っ込み方と突っ込む対象範囲はよく考えたほうがいいですよね、というか考えてくださいお願いします、というお話です。

相手方が主語デカで語っているのを真に受けてその主語に対して返したら巻き添え食らった他の人が参戦、なんてパターンもありますが、その場合は変に反撃せずに「あなたのような方にまで言うつもりはなかった」と釈明して終わりにしておきましょう。巻き添え事故が広がって死屍累々になります。
このへんは別の記事を作成中ですので近々公開できたらと思います。
なんにせよ主語は適切な大きさにしておいたほうが無用な争いは減ります

●さらに細かい分類

主語は適切な大きさに、と言いましたが、実際は図1はかなり要素を簡略化しているため、実際はもっと細かい分類が出てきます。関連深そうな属性を詰め込むと次の図2になります。

図2.5属性での分類

ここまで来るともう訳が分からないですね。
(というか作画ミスで表現できていない重なりがわりとある気がします)
実際にはもっと属性を増やさないと全てをカバーはできないでしょう。
日常的に分けて語るのは不可能なレベルです。
しかし「この人はこの属性だからあいつらと同類だ」と決めつけずに、実は違う思想を持っているかもしれない、という考え方は頭の片隅に入れておくといいことがあるかもしれません。

図2を出したついでにこれにまつわる私の思いを吐き出します。
日本のフェミニストは主流派をミサンドリストに乗っ取られて崩壊しているように感じます。
しかし全てのミサンドリストを悪だと断ずる気にはなれません。
ろくでもない男ばかりと出会ってきたり複数の男性に酷い目に遭わされて来たような方がいたらその方がミサンドリー思考に陥るのは当たり前のことでしょう。
もしその方がジェンダークレームをつけてきたり表現規制を押し付けてきようとしたらもちろんその行為に対して対抗はしますが、
その人の人格そのものを糾弾すればその方はより憎悪を募らせていくだけです。
間違いは間違いと指摘し諭すとして、人格否定はやめましょう

●最後に

今回は主に男性視点からの女叩きはやめようぜという呼びかけの色が強い記事でしたが、これは私自身が男性であり、
女性を敵視している男性にとっては女性からの呼びかけより男性の呼びかけのほうが聞き入れやすいこともあるだろうと思ったからです。

逆に男性を敵視している女性にとっては男性からの呼びかけより女性からの呼びかけのほうが聞き入れやすいと思います。

だからこそ、男憎しで暴走している一部女性を止めるためにはできる限り多くの女性を味方につけて、一緒に声を上げていけるようにしようではありませんか。

女性の皆さんも、本記事内の「女性」と「男性」、その他名称を適宜入れ替えて考えていただければと思います。
対立する男性がいたとして、ほかの男性を巻き添えに批判するのではなく、一緒に批判する味方にできるような言い方を考えていただけたら幸いです。

どっちが先に攻撃してきたという「卵が先か鶏が先か」みたいな水掛け論は不毛です。
どうかブレーキをかけるのに手を貸してください。

長々と書いてしまいましたが、言いたいことはやはりこれです。
「主語デカで批判して敵を増やすのやめようぜ!」

ここまで目を通してくださり、誠にありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?