それはある日突然、社長と会う
2004年06月02日にMIXIに書いた日記です。
6月1日デムパの日。
あぁ偶然とはいつも突然である。登リートの新宿行きのホームで彼と出会った。
彼はコンビニコミックの新巨人の☆をむさぼり読んでいた。多分☆飛雄馬がビックビルサンダーに殺人スライディングを授けて、永久欠番「3」を背に野球界に戻ってきたのもつかの間、阪神のルーキー掛布とのライバル対決と騒がれている巻だろうか。そしてジャケットのポケットにはもう1冊の新巨人の☆を忍ばせて。
彼は僕がお世話になっていたお祭り企業『アフォセラ』の元締めだったヒゲポケモンである。っていうか取締役の4人のうち3人はヒゲだろうが。
昔は天皇と呼ばれ、数々のヒットを連発し、すばらしい業績を捨て堂々の退社、そして起業と男としての夢を語るに相応しいレア中の激レアのヒゲポケモンだ。
ヒゲポケモンは僕のことを憶えていてくれた。
そして彼はステキな笑顔を残して消えていった。
ありがとう、そしてさようなら。
また逢えることを祈りつつヒゲポケモンは僕に名刺をくれた。
この日を決して忘れることはないだろう。全てが無に消えたファイナルインパクトから4年がすぎた。初夏を感じさせる萌ゆる草のにおいが大人の階段を上っている僕を優しく包んでいた。
誰も君を忘れてはいないよ。
誰も君を恨んではいないよ。
誰も君を追詰めはしないよ。
僕はあの祭りの日々を忘れない。どんなに「おまいらアフォセラだろ」と後ろ指を指されようとも、ねぇそうだろ小鳥タン。
そしてそれをEndさんに話すと
「それはレアだったね」
と優しく微笑んでくれた。
折しもナムコ50周年にそっと小さなプレゼントを僕にも添えてくれたのかも知れない。
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