ある日突然・・ハリーポッター

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2004年06月17日にMIXIに書いた日記です

僕はいつの間にか汽車に乗っていた。電車ではなく汽車である。
 車窓から見える田園風景はボグワーツに向かう途中に観たイギリス特有の氷河地形が織りなす美しい風景だ。初夏の風が車窓から吹き込み気持ちがいい。
 隣にいる女性から「おひとつどぉぞ」とジェリービーンズを差し出される。様々に彩られた10種類のジェリービーンズの中からチョコレート色の一つを選んで口に運んだ。

 う、なんだ、この味は・・・噛めば噛むほど・・・土の味、いや泥の味がしてくる。パッケージを見ると映画ハリーポッターでお馴染みの『バーティーボッツ百味ビーンズ』ではないか?
 映画同様ロンのごとく吐き出しそうな不味さである。このチョコ色のはDirt(泥)味でした。口直しにもう一つ口にしてみると、今度は意外といける。まるで小学校の時に食した肝油の様だ。これは何味かと尋ねるとEarWax(耳くそ)とのこと。orz

他にも
EarthWorm(みみず)
Sardine(鰯)
Grass(草)
Sorp(石けん)
Vomit(ゲロ)
Booger(鼻くそ)
等の味がありました。

 世の中に鰯味のジェリービーンズなんてあるのかと思うと、これが見事としか言いようがないほど鰯を再現している。絶賛に値するが、元々鰯が嫌いな僕は思わず本当に吐き出してしまった。
 Grass(草)は懐かしい味がした。子供の頃に田舎で花の蜜を吸った時に一緒に草の味がかすかにする。そんな草の味だ。(これは正直おすすめ)
 そして圧巻はSoap(石けん)味。まさしくワースト1だ。その色はホワイトでこのセットの中では一番美しくまるで真珠の様だ。最初はおとなしい味なのだが、やがて石けんの泡が立ってくるかの様に苦くそして気持ち悪くなる。いや、苦いと言うかなんだろう、やはり石けんなのだ。(いい臭いの消しゴムは噛んだ事あるけど石けんなんて食べた事は無い)

その気持ち悪さは胃の中に入っても変わらない。凶悪だ・・。吐き出すこともできん。
とにかく、みんな味がギリなのである。って言うか超えているモノもある。
日本のお菓子ではここまで冒険はできないだろうなぁ。

 あまりの不味さに僕は汽車をボグワーツに着く前に新宿で降りてしまった。それにしても僕にそんなジェリービーンズを手渡した女性は誰だったのか。
 そして手元にはFriendsの最終話が入ったビデオテープが残されていた。ありがとう・・・。


 ちなみにそのジェリービーンズを会社でみんなで食す。
 Vomit(ゲロ)はピザを吐いた様な味、Booger(鼻くそ)は単体だとなんとか行けるがDirt(泥)と一緒に食べると、もしかすると犬の糞ってこんな味って思ってしまう。
 やっぱり石けん味が最悪賞を獲得、しかし最も減りが早いのも石けん味なのである。

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