【不可忘】2000年4月3日【忘れるべからず】

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決して忘れてはならない事シリーズです。2009年04月03日03:04にMIXIにアップした話。
2000年3月31日(金)に3rd Impactが起こり、週が開けた4月3日(月)の話をしよう。

あの年はなぜか松たかこの『明日、春が来たら』を口ずさんでいた。恵比寿で迎える初めての春だった。
数週間前は日比谷線と東横線が衝突事故が起こっていた。
事故現場から歩いて10分ほどのオフィス・・・。

ほぼ誰もいない。
総務の席にF川女史だけが仕事をしている。
机の上が散らかったままがほとんどで、その席の主を待っているかにも思えるが、もちろん帰っては来ない。

オフィスの裏口に出てタバコを吸う。
小さな駐車場を挟んでROBOTのビルがある。
なんとも活気に溢れているオーラがあるのだが、こちらのビルは淀むと言うよりも発散さえもしていない。

お昼にお嬢のパソコンを車で配送する。
お嬢って言うのは総務にいた「にゅうにゅう」言う女の子だ。
お嬢の家は下北にあり、今話題のDAIGOの家がすぐ近くにある赤煉瓦の家だ。あの当時は竹下元首相の家って呼ばれていたはず。
そしてお嬢のお母さんと初めて会い、似てないかもとか思ったり。

4月3日の夕方A井画伯がやってくる。
そして二人で広いオフィスの隅っこで仕事を淡々と始める。
誰もいないオフィスの片隅だけが終電まで蛍光灯が灯る。
画伯が書いた線画の歴史人物に16色で着色して48x48のドットに落としていくのがオレの仕事だ。

そんな破滅の後の月曜だった。


1年に一度忘れないように唱えよう。

・ちゃんと仕事をしましょう。
・ちゃんと契約しましょう。
・ちゃんと約束は守りましょう。
・適当なことは言わないようにしましょう。
・儲かっていない責任は誰かが取りましょう。

こんな時代だからこそ。
もう一度Impactが起こらないことを祈りながら。

そして、あの目黒川の儚い桜を忘れない。



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