今日は子どもの日
今日は子どもの日です。
総務省の統計によると、15歳未満の子どもの数は、2020年よりも19万人少ない1493万人で、40年連続の減少だそうです。
総人口に占める子どもの割合は、11.9%で、こちらは47年連続減少。
そんな少子化にもかかわらず、都市部を中心に中学受験熱は
上がる一方です。
コロナ禍で貧困が叫ばれる中、私立中を目指す人が増えるのは
何か皮肉なものを感じます。
そんな中学受験にも大きな変化の波が来ています。
かつては、受験といえば、暗記、というイメージありましたが
これが、大きく変わろうとしています。
それが、大学入試改革に伴う、「思考力・判断力・表現力」重視です。
元々中学入試では、難関校ほど単なる暗記では解けない問題が
出題される傾向にありました。
例えば、昨年度の浦和明の星女子中学校の算数で、こんな問題が出題されました。
表から読み取れることとして、必ず正しいといえるものには○
そうでないものには×を書き入れよ。
問い「算数の平均点は、60点以上である」
さあどうでしょうか?
平均点の出し方は分かっても、度数分布からは難しいですね。
しかも、「必ず」とあるのも曲者です。
表を見ると60点以上が27人もいます。
全員で40人なので、平均点としては絶対に60点以上
となる
ような気がしますよね。
しかし、最悪?のことを考えてみましょう。
つまり、
20点~40点の分布を全員20点
40点~60点の分布を全員40点
60点~80点の分布を全員60点
80点~100点の分布を全員80点
と考えてみたらどうなるでしょうか?
20×4+40×9+60×15+80×12=2300
つまり、素点合計が2300点になります。
なので、40人の平均点は
2300/40=57.5
57.5点となります。
どうですか?
この条件であれば、平均点が60点を下回るんですね。
まあ、こんな条件は普通はありえない、と思いますが、条件が「絶対」なので、答え的には「×」になる訳です。
感覚的な答えと、あり得ない答えが、最悪の条件の答えでは、こんなにも差が出る訳です。
ここら辺が、「思考」を伴う設問、ということになります。
じゃあ、こんな思考を深めるには、どんなことをすればいいのか?
ここら辺は、難しい課題ですが、ざっくりいうと、国語力の向上だと思います。
具体的な方法については、「22時就寝でも合格した勉強法」の一般販売でお伝えしていく予定です。