新橋サイファー
先日、新橋で飲んだ帰りにふと桜田公園に立ち寄ると、何やら音楽を流しながら円陣を組んでいるグループが目に入った。なんだろう?と近づいてみると、ポータブルスピーカーから流れ出るビートに合わせてラップをし合っている。いわゆるサイファーというやつだ。
新橋で行われていることは以前テレビで見たことはあったが、その存在を完全に忘れていたし、この公園でやっていることも知らなかった。新橋だから普通にSL広場でやってるもんだと思っていた。(後で調べてみると、場所はランダムに変えているみたいで、SL広場で開催することもあるらしい。)
近づいてしばらく聞いていると、とても面白い。そして結構みんなうまい。テレビで見た通り、スーツ姿の人も多く、B-BOY系の人たちに普通に交じってラップしている姿が新鮮だ。
4~5人のグループが4つくらいで合計20人くらいが、酔っ払いが闊歩する平日夜の新橋の公園で各々のライムに花を咲かせていた。新橋でやっているというのがさらに面白いんだろう。
聞いていると、私もやってみたくなる衝動に駆られる。が、ちょっと考えてみても全くリリックが出てこない。こんな即興のラップをアドリブでできる人は本当にすごいと思うし、マジで尊敬する。
でも、うまくできると気持ちいいんだろうなあ。ボキャブラリーも仲間も増えるだろうし、頭の体操にもなるし、とても健全な遊びだと思う。
先日、川崎でラップバトルで負けた人が罰ゲームで川を泳がされて亡くなってしまった事件があったが、それでこの種のサイファーのイメージが下がってしまうのは非常にもったいないと思う。
本場アメリカのバトルでも、その最中はとても酷いことを相手に向かって言ってディスったりするが、終わると笑顔で抱き合って握手をする。スポーツと同じで真剣勝負とはそういうものであり、お互いに相手を敬わないと成立しない。勝負の後、負けた相手をさらに罵るなど言語道断で、競技の質と価値を貶める行為でしかない。
そういう面では、この新橋サイファーはとても健全でピースフルな活動だった。そもそもバトルではないので、相手をディスることはなく、各々がしたいラップを披露しているだけだ。それがとても見ていて心地よかったし、楽しそうに思えた。
私もいつかサイファーに参加してみたい。
「MCさるのこしかけ」として練習を頑張ってみます。
HEY !HEY! YO YO ! CHECK IT OUT !
オレの名前はさるのこしかけ
仕事は今でもまだまだ腰掛け
音楽は好きだけど楽器はcan not play
ゲーマーでミーハーでオタクに憧れ
色々かじってみてもどれも中折れ だから
自慢できる趣味も特技も持ってないオレ
そんなオレでもやってみたくなったこのラップ
40過ぎてやるの頭悪いのは自覚
二日酔いでDJ shadowのスクラッチが脳内に響く
evisbieatsのBPM88の心地よいビートが心を癒やす
機材もレコードもCDも全部売っぱらった でも
オレにはインターネットがある!!なんてバカ面で片手にiPhone
そんなの死にたくなるから立ち飲み屋で瓶ビールを3本
そのまま倒れて家までgoing on
みたいな感じでw 超絶だせーので精進しますw
最後に近頃いいと思ったヤツをアップしときます。
↑kid fresinoは単純にラップが上手すぎてやばいし声がいい。この曲はトラックも良くて大好き。イントロから痺れる。C.O.S.A.のフロウも見た目も味があって素敵。
↑このグループはよく知らんがいい。こんなゆるいの大好きな畑の住人です。
↑sushiboysのfarmhouseもマジでラップが上手い。見た目のダサさとのギャップも素敵。sushiboysももちろん好きなんだけど今はソロをプッシュ。
↑めちゃゆるいのがいい。マジでゆるいのが大好きなのです。