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仕事を選ぶ時は「体力の相性」も大切

こんにちは。
ストレングスファインダーコンサルタントの
中村太一と申します。

初めましての方へ。
来てくださってありがとうございます、
私はこんな人間です。

東大卒業後、仕事で3回鬱病を繰り返すも強みを生かす技術で復活&100名規模の事業部の副部長に昇進。独立後は強みを生かす組織・個人になれるワークショップを計30社2000名以上に提供(上場企業7社含む)。今は妻と娘と猫たちと、葉山の海辺で幸せに暮らしています。藤井風さんファンです。

プロフィール欄より


さて本日のテーマですが、

仕事を選ぶ時は「体力の相性」も大切

というものです。


私は転職に関するコーチング・コンサル依頼を受けることも多く、また、学生さんの新卒就活のサポートをすることもあります。


希望先と資質を教えてもらえれば、どうやったらその人がそこで活躍できるか、また、それをESや面接で先方にも理解・想像・納得してもらえるか、一連のストーリーを考えることが得意なので、これまで多くの方のご希望を叶えることが出来ました。自分の「戦略性」×「コミュニケーション」の資質が躍動してくれる瞬間です。


ただ、実はそうしたアドバイスをする中で、どうしようもない部分もあるなと感じるのが、目指す職業との「体力の相性」だったりします。

就活・転職のアドバイスは世に多く溢れていますが、意外と「体力」の話をしている人は少ないのではと感じましたので、今日はそれを記事にしてみようと思い至った次第です。

就職・転職に、ご自身や、ご自身の周りの方が関わられる際には参考になるのではと思いますので、ぜひお付き合いください。




前提:基本的には意思が最優先で、資質だけで最適な職業はわからない


まずこの話の前提として、基本的に資質によって職業適性が勝手に決まってしまうことはない、ということをお伝えしたいと思います。

以前に下記の記事でも書いたように、
どんなやり方が向いているか・どうすれば実現できるか(How)は教えられますが、何を目指すか(What)は意思の領域であり、自分で決断する必要があります。



ストレングスファインダーで資質を可視化したとしても、それだけで最適な職業がわかるわけではないですし、逆に、あなたは絶望的にこれは向いてないから諦めろ、というメッセージが出ることもないです。


どんな資質を持っていても、目指す場所は全く制限されない

というのは、「地に足がついた、仕事や人間の本質をちゃんと分かっている考え方・思想」のようなものが練り込まれている部分だと感じますし、私がストレングスファインダーを他のツールよりも信頼した理由でもあります。


数少ない例外要素、それが「体力」


しかしながら、色んな人にアドバイスをする中で、そして何より、自分自身が計3つの職場(独立後を含めれば4つの職業)に触れる中で痛感した


数少ない例外

どうしようもない部分もそこそこある要素

それが「体力」です。


因みに「体力」にも様々な定義がありますが、今回言っているのは「筋力があるかどうか」ではなく、平たく言えば「長時間、高強度で、不規則に仕事をしても平気な度合い」ということです。


以下が、私が定義する「体力が必要な職業」に関する3要素です。


長時間
シンプルに平均労働時間が長いこと。残業時間も含む。


②高強度
業務で要求される量・質の平均値が常に高めなこと。休憩をあまり取らずに思考・稼働し続けるといった「密度」もここに含む。


③不規則
日や時期ごとに稼働時間・リズムが変わりやすいこと。深夜残業・休日出勤の頻度の高さや、夜勤など特殊シフトがあることも含む。



多くの人にもイメージしやすい、これらに該当しそうな職業を例としてあげてみると、こんな感じでしょうか。

医師・看護師

警察官

映像制作系(テレビなど)

経営・戦略コンサルタント


他にも該当する職業や職種は多くあると思いますが、特に「③不規則」を多分に含むという点ではこれらがイメージしやすいかなと。

(コンサルは最近ホワイト化したとも聞きますね。もし現役の方が読者にいらっしゃいましたらコメントで教えて下さい)


こういった職業で、楽しく幸せに、健康を損なうことなく長く働こうと思うと、こうした3要素に比較的対応できる「体力」はあった方が良い、というのは、シンプルにイメージしやすいのではないでしょうか。


もちろん同じ業界でも、会社や職種によって様々なので一概には言えません。ただ、これら3つの要素がそれぞれ強く当てはまる「仕事の場」で働く人には、情熱や能力的な適性以外にも、この「体力の相性」が関わってくるよ、というお話です。


自分が「体力ない側」だからこそ得られた学び


私自身がこれを特に痛感したのは、2社目で「経営・戦略コンサルタント」として働いた時です。

当時はまだ「コンサルなら徹夜も当たり前」という時代でしたし、実際に徹夜で仕事をすることも多々ありました。


因みに私個人としては、上司や先輩たちと「眠いー!でもあと少しで完成だ!頑張ろう!」と励まし合いながら仕事をするのは、青春感もあって楽しかったですし、強豪部活出身者がよく言う「あの頃に比べたら辛くない」的な精神力も多少得られたので、どんな文化にも良い面はあると思っています。

健康を害するレベルのことを他者に強要するのは勿論NGだと思いますが、個人事業主や経営者が、自分の意思・楽しさをベースに、長く深く働くことは個人の自由だとも思いますし。

ただ一方で、私は学生時代から一貫して、人よりも「体力がない側」だったので、その点では苦労も大きかったです。因みに体力ないエピソードを列挙すると

  • 昔から短距離走は早いのに、長距離走はまったくダメ

  • とにかく授業中よく寝る。一度も寝ずに授業を終えられたことはほぼない(不真面目なわけではなく、授業も好きなのに、体力が追い付かなかった)

  • 現在も月1でバスケをしているが、あまりにすぐバテるので、自分だけ交代回数を倍にしてもらっている。それでもバテる

  • ロングスリーパーで、昼寝と併せて今も1日8時間弱は寝てる

などなど、元気で健康ですが、今回定義した「体力」にはことごとく当てはまりそうにない特徴ばかりです。

そのため、コンサル時代は楽しさも学びも多くありましたが、やはり深夜残業が発生するたびに1週間ほどフラフラになってしまい、頭もまともに働かなかったりしたので、「体力の相性」という意味ではあまり適性が無かったなぁと、穏やかにそう振り返っています。


どんなに意思・情熱、さらに能力までが仮にあったとしても、

「体力」が足りずに疲弊して実力の半分も出せない状態

が続いてしまうと、誰でも悪循環に陥ってしまいやすいものだと思います。


余談ですが、その会社には化け物レベルに体力がある名物マネージャーもおられまして、


日曜に富士山に登り山小屋で一泊

月曜の朝にご来光を見てから下山し、オフィス(東京)に直出社

そのまま徹夜仕事して火曜を迎え、火曜も夜まで働き退勤


これを元気に、笑顔でやれてしまう方でした。


もちろんその方は「コンサルは自分の天職。楽しくてしょうがない」とよく言っておられるほど、仕事に情熱もある方でしたので、それもプラスの影響にはなっていたでしょう。

ただ、それを差し引いても基礎体力が違い過ぎると感じました。笑

そのエピソードをはじめて聞いた時に、「自分はこの仕事を長くやる体力はないかも」と、どこか清々しく納得したことを覚えています。


メインの選択軸ではない。けれど忘れない方がよいこと


いかがでしたでしょうか。

「体力」は、過去の記事でお伝えしてきたことに比べると、あくまで副次的要素であり、メインの選択軸にする(体力相性が良いというだけで職業選択の決め手にする)ことはないと思います。

ただ、まったく度外視してしまうのも勿体ないよ、というニュアンスをお伝えしたかったのです。


いわゆる「スポーツ的な体力」と
私が定義する「仕事的な体力」は
必ずしも相関しない部分もありますので、

やってみないと分からない、
やってみたら適応して出来た、
といったことも多いと思います。


なので、飛び込みたい業界が「仕事的な体力」を必要としそうだと感じた時でも、臆せず一度飛び込んでみることを、私は心から推奨します。


その後で、色々頑張ったけどうまくいかないという時に、「体力の相性」についてはどうだろうか、と考えて頂くと、必要以上に自信を失ったり、意固地になったりせず、冷静に状況を好転させる一手が見えてくることもあるので、そのためのお守りとして、頭の隅において頂けると嬉しいです。



もし「体力」以外の資質を分析してもらったり、適切な進路を相談したいという方がいらっしゃれば、ぜひこちらの自己紹介記事も、ご一読頂けますと幸いです(依頼方法や価格もこちらに記載しておりますので)。



最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
またお会いしましょう!


雑談あとがき


今回テーマにした「体力」ですが、実は気づきに至るキッカケとなった漫画があります。


それが、元警察官の方が書いた、警察官のリアルな日常を描く「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」です。

出典:泰三子著「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」 講談社



デビュー作とは思えないほどギャグ漫画としてクオリティが高いということで話題になった作品ですが、警察官の方々の、等身大の日常(というか数々のご苦労)がリアルに伝わってくるところも凄いなと思っています。


警察官のお仕事が、「仕事的な体力」はもちろん、「スポーツ的な体力(というか筋力・格闘力)」まで要求される、本当に大変なお仕事だということがわかり、これは自分には絶対勤まらないな、と感じたあたりで、今日のテーマが言語化できました。


因みに私はこの漫画を読んで以来、道端でお会いする警察官の方に、丁寧にお辞儀するようにさえなりました。警察の皆さんへの尊敬と感謝の気持ちも高まりますので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。


それでは、また。







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