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資生堂さんの新卒研修で講演 ~暗黒の新卒時代を送った私(ストレングスファインダーコンサルタント)がお伝えしたかったこと~

こんにちは、
ストレングスファインダーコンサルタントの
中村太一です。

前回、資生堂さんでのワークショップをご紹介させて頂きましたが、今度はその参加者のお一人から、資生堂さん主催のグループ新卒研修に講師としてお招き頂き、「強みを活かして個の力を伸ばす」をテーマに講演&ミニワークショップを実施させて頂きました。

資生堂さん、今回も掲載許可を出して頂き
本当にありがとうございます!



研修担当の皆様、そして、ご参加頂いた新入社員の皆様に、改めてこの場で感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

タイトルにあるように、個人的にも思い入れの強いお仕事となったため、少しばかり内容と感想についてお話したいなと思っております。




暗黒の新卒時代を送った自分が、
新卒の皆さんにお伝えしたかったこと




実は今回のお仕事を依頼頂いた時から、いつもとは少し違うモードで準備をし始めておりました。


というのも私は、

人生の暗黒期と言って差し支えないほど
新卒時代のスタートダッシュに大失敗し
成長も鈍化し
極めつけに鬱病にもなるという
散々な社会人1~6年目を送ったから

です。笑

様々な悩み、恥ずかしさ、情けなさなど、本当にいろんなことを経験し尽くし、そして綺麗に昇華できた今だからこそ、これから仕事に飛び込む皆さんのお役に立てる話をしたいなと、力が入っていたように感じます。

研修後のBBQで同期と騒ぐ新卒当時の私(右から2人目)
この後が大変と知らず浮かれている自分が
今となっては何か面白いです。笑



今回の講演・ワークショップを設計するにあたって、新卒の皆さんに一番伝えたいことことは何だろうということから考え始めました。

そして最終的に出てきたメッセージは



「自分の強みを活かすことの大切さ」 

「最初から上手くできても、できなくても、最後は絶対大丈夫」



という2つでした。


①自分の強みを活かすことの大切さ(初心者フェーズを無事に乗り越えるためのお守り)



1つ目の「自分の強みを活かすこと」は、私の普段の仕事でも常に中心にあるものです。

ストレングスファインダーは「強み」を可視化するツールであり、私の仕事はその「強み」を具体的に活かすためのワークショップやコンサルをご提供する、というものです。


「強み」に合った方法や戦略を採用した方が、どんな業界であれ職種であれ、成長が早く、また、モチベーションやエネルギーが高い状態を維持しやすいというのが、「強み」を活かす利点になります。


ただ、過去の記事でもお話した通り、かつての私は「弱み」にばかり目を向け、その改善ばかりに必死になった結果、自信喪失に陥り、鬱で働けなくなる状態まで行くという失敗をしております。

そしてここまでのケースは稀だとしても、これは新卒という、いわば「働くことの初心者」の方にこそ知っておいてほしい落とし穴でもあると思っているのです。




というのも、新卒の方はどうしても

仕事の知識・スキル・慣れの少なさボトルネックとなり、
ある程度の時間経過で経験値が溜まるまでは、
思うように仕事がうまくいかない状態が続きやすい

ためです。



スポーツに例えるのであれば、どんな種類のポテンシャルがある方でも、最低限の基礎体力・基礎スキル・競技知識が身につかない間はまともにプレーできないのと同じで、初心者フェーズを乗り越えて初めて、その競技における自分の強みや、強みの活かし方も分かってくる(楽しくなってくる)ということだと思います。


ただ、その初心者の時期に自信喪失してしまい、自分がその領域で活躍できるイメージが湧かなくなってしまうと、仕事への意欲や勇気を失って成長が鈍化し、悩みが増え、楽しくもなくなる、という勿体ない悪循環になってしまいます。


だからこそ、自分がどんな「強み」を発揮して、近い将来に活躍・貢献できるようになるのか、根拠付きで具体的にイメージできていると、それが初心者フェーズを乗り越えるためのお守りにもなってくれると思っているのです。

今は初心者フェーズなんだ。近い将来、自分はこういう風に活躍・貢献できる「強み」を持っているのだから、焦らず基礎を固めていこう!



そういう気持ちになってくれた方が、一人でも多くいらっしゃったら良いなと思っています。



実際、今回は積極的に質問頂く方がとても多く、休憩中や終了後にさえ多くの方がアドバイスを求めて話しに来てくださいました。

(ストレングスファインダーを前日に受講してもらい、ご自身のTop5の「強み」が分かった状態で講演を聞いて頂く形式でした)


そのお蔭で、今回はTop5の掛け算分析(※通常のワークショップやコーチングで提供するプロファイリング)をお一人お一人にはご提供できない設計だったにも関わらず、個別のお悩みへの解決策や、最初の配属先で「強み」を活かして成長するためのポイントやアクションも、少なくない方に具体的にお伝えすることが出来ました。


このお守りが皆さんのお役に立つことを、心から願っています。



②最初から上手くできても、できなくても、最後は絶対大丈夫(だから安心して歩んで下さい)


そしてもう1つのメッセージである「最初から上手くできても、できなくても、最後は絶対大丈夫」というのは、先ほどの①が固まった後にふと、



「とはいえ、最初から完璧に正しいことだけをして、失敗を綺麗に回避すべきと伝えたいわけではない」


「失敗や回り道で得られたものも沢山あった」



という、陳腐ではありますが、自然と浮かんだ想いから派生したものでした。


私はいま、かつての大失敗と回り道から得た糧によって、好きな仕事をして、理想の暮らしが出来ています。



私がなぜ、ここまで「強み」を活かすことにこだわり、そして専門家として仕事を頂けるまでになったかと考えると、それは元々「強み」を活かすことに大失敗したからでした。


とてつもなく下手だったから、ここまで勉強し、実践することが出来ました。

また、元々はマーケターや戦略コンサルとしての成功を目指してキャリアを歩んでいた自分の、天職は実はHR領域であり、結局10年近く回り道をしたことにはなります。

しかしマーケティングや戦略策定の経験が掛け算されることで、個人向けのコーチングに留まらず、法人向けのコンサル・ワークショップ・経営レイヤーのご相談にも対応できるという、ストレングスファインダーコンサルタントとしての提供価値の幅広さに繋がりました。



そう思うと、今回私がお伝えしたことや、新卒の皆さんが個別に持たれている目標や望みが、最初から上手くできたとしても、できなかったとしても、最後は結局大丈夫というわけで、


不安になる必要はどこにもなく

失敗もまた財産となり

最後はどうあっても上手いところに転がると感じられることが

新卒の皆さんのこれからの時間を最も豊かにしてくれる


というのが私の結論でした。



そうはいっても社会人1年目、緊張や不安をゼロにすることは現実的ではありません。


それでも私は「大丈夫だから、安心して、最初の一歩を踏み出して下さい。歩んでください」とお伝えしたかったのです。


自分は不安だった時期が人一倍長かったからこそ、たとえささやかな助けにしかならないとしても、
そうお伝えしたかったのです。



これから色んなことを、仕事や仕事以外のことで経験されていく中で、何かに躓いた時や、難しさを感じられた時にこそ、思い出してもらえるような講演になっていたらいいなと願うばかりです。


年月を経て研修を提供する側に。
皆さんの今後に良いことが沢山ありますようにと
祈るような気持ちで話した気がします。



終わりに



ストレングスファインダーを使う私の仕事に興味を持って頂けましたら、ぜひ私の自己紹介記事もご一読頂けますと幸いです。(依頼方法もこちらに記載しております)


「人の”強み”を活かす文化と技術を、日本と世界の多くの人や組織に伝える」というのが私の目標で、こういった考え方に共感して下さる方を増やしたいという思いでこのブログも始めました。

今後もフォローなどで応援いただけると嬉しいです。



最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

またお会いしましょう!

あとがき雑談


今回から本編とは関係のないプライベートな雑談も少し掲載することにしました。

4月の下旬、青森県の桜まつり(弘前城)に家族3人で行ってきました。
誇張抜きに日本一の桜の名所では、という感想が浮かぶ美しさ。
出店の数も100以上と賑やか(お化け屋敷までありました)で、
子供も大満足でした。

桜好きの方は是非一度訪れてみてください!

夕暮れ時の弘前城のお堀。
うしろにまだ雪も見えるのが青森ならではの景色ですね。










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