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零れ話 コウホネ

寒い二月を終え、無事越冬したか気掛かりなのは、水生植物でも同じ。

その中でもコウホネがねぇ・・・。

水深の浅い所に置いてあったものもあったので。

それでも昨日までに見て回って、大体大丈夫そう。

それは、水中葉を付けていたり、葉が無くても匍匐茎がしっかりしていたりで。

それにしても、今年のコウホネは、葉が無い株が多かった。

匍匐茎の様子(葉が無い)

いつもの年だったら、殆どの株が、匍匐茎の先に水中葉を数枚付けた状態で、春を迎える。

一見心配になりますが、先端から緑色の葉が出始めているので、これで枯れる事は無いと。

もしかしたら、二月の寒波がもう少し長引いていたら、危なかったかも・・・。

実生苗の様子(矢印)

さて、コウホネの状態を確認していたら、実生苗を発見した。

それは、確認出来ただけで、二株あった。

まだ、葉のサイズは小さく、直径1cmにも満たない。

これを管理していれば、やがて花を付ける様に。

葉の様子

この実生が発生したのは、ベニコウホネ(水槽)。

それは葉が赤茶色で、花も開花後数日で紅色(赤色)になる品種。

今まで数十年やってきて、この品種から溢れ種実生は無かったので、将来ベニコウホネになったなら、ラッキー!と言ったところ。

純粋なベニコウホネは貴重なので・・・。

コウホネの実生自体珍しくなく、条件が揃うと受粉して種が実って、その溢れ種から発芽する。

過去にはヒメコウホネで起きて、ある程度育ったところで鉢上げして、一昨年頃から花を付ける様になった。

それらは形態的に、他の品種と交雑した感じも無く、同じ品種を増やせて良かったー!と。

何故ならこの品種、今では絶滅危惧種らしいので・・・。



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