寅さん観察日記#27「浪花の恋の寅次郎」

第27作 1981年8月8日 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎
マドンナ:松坂慶子

冒頭の夢シーンは浦島寅次郎!(笑)
乙姫様がこの回のマドンナ松坂慶子さんだ。
画面に映った瞬間、むちゃくちゃキレイでドキッとした。でも夢シーンでマドンナが先に出ちゃっていいのか。

さくらがバイク(原付)に乗っている!
自転車でチリンチリンのイメージだったのになぁ。ちょっと寂しい。

タコ社長、少し老けたような印象を受ける。
寅さんとタコ社長は息が合ってるんだか合っていないんだか。
必ずこの二人は喧嘩になるがお互いを心底心配し合う親友でもある。
「タコ社長が死んだら葬儀は出さないとなぁ。体が大きいから大きい棺桶を用意しないと。」
っていう冗談は過去作にも出てきていた。
老けたタコ社長との対比で以前よりシュールにも感じるが、小学生のやり取りにも見える。二人の関係性を最も表している言葉だな。

松坂慶子さん、大阪で粋な芸者役で登場。和装がカッコイイなぁ。
生き別れになった弟を探してフミさん(松坂慶子)と寅さんが大阪を探し歩く話。
とらやはあまり出てこず、ほぼ大阪で進行。
大阪弁で「近く」を「ネキ」っていうの?初めて聞いた言葉だ。

御膳様も老けたな。
満男がひょっとしたら吉岡くんに変わったか!この目、きっとそうだ。10歳いかないくらいか。
いつから入れ代わるんだろうと楽しみに見てきたので発見して嬉しかった。

人情噺の回で、全体的にのんびりと、大阪の下町風景を楽しみながら進んでいく感じ。
寅さんの粗暴さは80年代の作品に入ってすっかり鳴りを潜めたと思ってよいのかもしれない。
あるいは今回は旅先のシーンが多いからそう見えただけか。

ロケ地:瀬戸内海のどこかの島、大阪新世界、対馬
主題歌:キーG。歌詞パターン1。
間のソロはアコーディオンのシンプル構成。

-------
【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?