寅さん観察日記#15「寅次郎相合い傘」
第15作 1975年8月2日 男はつらいよ 寅次郎相合い傘
冒頭にエリザベス女王の来日パレードをテレビで見るシーン。
デパートの屋上には遊園地。
こういう昭和の風景、数十年後の今見るとノスタルジーとしてしっかり印象に残るが、これをリアルタイムで切り取って見せる山田洋次監督のセンスはやっぱり凄いな。
リリーと函館で再会。
「寅さん、今まで何やってたのよ〜」
「そりゃお前、恋をしていたのよ」
「キャー」
なんと名ゼリフか。
さくらの旦那のひろしさんが何だかあか抜けてカッコ良くなった。
また、個々のキャラが一段と立っている。
そして寅さんの理不尽な喧嘩シーンがほぼ無い。
マドンナの存在感もしっかり中心に据えられている。
脚本も変化に富んでいてカラフルだ。
やっと見たい寅さんが出てきてくれた。
これだ、これがずっと見たかったんだ。
大名作。
マドンナ:浅丘ルリ子
ロケ地:青森、函館、小樽
主題歌:キーG。歌詞パターン1だったかな。
冒頭の夢シーンが海賊のアクションものだったせいか、少しアップテンポで勇ましい雰囲気。
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【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。
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