寅さん観察日記#26「寅次郎かもめ歌」

第26作 1980年12月27日 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
マドンナ:伊藤蘭

さくらとひろしが遂に月賦で一軒家を購入!
二階建てだ。二階には寅の部屋も用意してあるという。泣ける。

寅さん、さくらとひろしの一軒家購入祝にご祝儀を出したところ、こんな大金は受け取れないと突っ返される。
そりゃ寅が怒るのも無理はないって話だ。
寅が全面的に正しいオープニング喧嘩、初めてじゃなかろうか(笑)

旅先は北海道江差(えさし)
江差追分の全国大会という歌のコンテスト?のシーンが出てくる。実際のコンテストを撮影したんだろうなぁ。いい。

商売の仲間内が死んだと知り江差から奥尻島に向かう寅さん。
死んだ仲間の娘のすみれと会う。
すみれが東京に行って学校に入りたいという希望を持つと知り、そのお手伝いをする事に。

柴又ではおまわりさん、久しぶりに登場。青山さんっていう名前だったのか。

夜間学校に通うすみれについて行って夜間学校に出入りしちゃう寅さん。
寅さん、中学3年の頃に校長先生の頭をぶん殴って退学だったそうだ(笑)キューっと酒を飲んでの犯行との事。
近年、男はつらいよが地上波で放送されなくなってるのはこういう表現がちょいちょい出てくるからか。

見た時は気付かなかったけど、先生役は二代目おいちゃんの村松達夫さんだったんだ。
後でキャストの名前を調べていて気が付いた。また見直したいかも。

セブンイレブンが出てきた。スーパーと呼ばれている。
柴又や旅先の田舎の風景だけ見てると時代劇のようだけれど、これは現代劇だったと我に返る。

寅さんが芸者の息子って話はここで初めて出てきたかな。
またドラマ(2019年放送のNHK「少年寅次郎」)の世界と繋がった。
寅さんの過去の話がいろいろ出てくる回ではあり、資料的価値は高いが、恋バナは抑えめで、派手さはない作品。
でも男はつらいよらしくて良かったな。

ロケ地:北海道江差、奥尻
主題歌:キーG。歌詞パターン1

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【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。

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