寅さん観察日記#28「寅次郎紙風船」

第28作 1981年12月28日 男はつらいよ 寅次郎紙風船
マドンナ:音無美紀子

夢シーンは医者の寅さんがノーベル医学賞を取ったという話。この年に誰かノーベル賞を取ったのかな。
(調べてみたら福井謙一さんという方がノーベル化学賞を受賞されていた)

とんかつ定食が490円。過去作でラーメンが一杯80円だった頃に比べると10年ほどで随分物価が上がった事が分かる。

さくらが自転車で登場。前作で買ったばかりのバイクは触れられず。
やっぱりさくらさんは自転車が似合う。チリンチリンってね。これが良い。

柴又小学校の同窓会に呼ばれて出掛けた寅さん。
小学校の頃からいじめっ子で煙たがられてたらしい。うーむ。
今作での酒グセは過去最悪レベルの厄介さだ。こりゃ友達無くすよ。
小学校の同級生で過去作に登場した人物がいたようだけど作中では触れられず。

岸本加世子さん登場。かわいいなぁ。まだ10代くらいか?
(後に18才と分かるシーンがあった。)
これから寅さんと酒を飲み交わすという所でシーンが変わった。
流石にカットされたのか、元々無かったのか。

隣のタコ社長、工員からも陰でタコと呼ばれている。そりゃあれだけ大声でタコタコ言われたらそうなるよなぁ。

愛子だったか、岸本加世子ちゃんとお兄ちゃんの物語をもう少し見たかった。
マグロ漁船に乗っていてほとんど帰ってこないお兄ちゃんと腹違いの年の離れた妹。
寅とさくらじゃないか。対比で話が広がりそうだったけどな。

後半は未亡人になっちゃった音無美紀子さんと寅さんの話。こちらも意外とあっさり終了。
以前の女性に対してグイグイいく寅の推進力が今作の特に終盤では全く見えず。
結婚する気ゼロにも見える。
これから寅の妄想恋愛パワー巻き返しはなるのか。

満男がとらやファミリーにハマってきた。
終盤のさくらの着物?割烹着?姿がめちゃくちゃ可愛い。

ロケ地:大分県日田市夜明
主題歌:キーG。歌詞パターン1。
歌詞は2番で終わりのシンプルな構成。

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【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。

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