寅さん観察日記#5「望郷篇」
第5作1970年8月25日「男はつらいよ 望郷篇」
寅さん、ついに隣のタコ社長に「近所の不良でキチガイ」と言わしめる。
タコ社長、うっかり発言でいつも揉めるが、たまに凄い球をズドンと放り込んでくる。ノーコンの豪速球ピッチャーである。
さくらに大説教される。カタギになれと。ヤクザはやめてと大説教。
今までさくらを始めとするとらやファミリーがやられっぱなしの所を見てきてたから、よくぞ言ったぞさくらちゃん!と拍手しちゃった。
(やっぱりヤクザだったんだ!と腑に落ちたような、見てはいけないシーンを見てしまったような。)
もう戻らないという決意で町を出ていく寅さん。
探しに出たさくらに浦安の漁師町で発見される。あのひとは今。。という雰囲気。
漁師町の娘さんにぞっこん中の寅さん。
勘違いから生まれる喜劇の主人公という黄金パターンが徐々に様式美へと昇華しだした。
男はつらいよは、寅さんとさくらの物語だよなぁとしみじみ思う作品だ。
NHKドラマの少年寅次郎で描かれた兄妹の関係性が、ここで結実し回収されている。
さくらの浴衣姿も拝めて良い。
マドンナ:長山藍子
ロケ地:千葉・浦安
主題歌:キーG。歌詞はパターン1に戻った。
-------
【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?