寅さん観察日記#19「寅次郎と殿様」

第19作 1977年8月6日 男はつらいよ 寅次郎と殿様

帝釈天の源公が拾ってきた犬がとらやに住み着き、よりにもよって「トラ」と命名され、帰ってきたばかりの寅さんとひと悶着。
今まで理不尽な喧嘩シーンが多かったが、これは怒っていいと思う(笑)
寅さん帰宅の冒頭シーンの中では、今までで最高の滑り出し。
期待が高まる。

伊予大洲の殿様・藤堂家当主と出会う寅さん。
この当主から、東京にいるマリコという名前の女を探して欲しいと言われ安請け合い。たったそれだけの情報!?
いつも人遣いの荒い寅さんが形勢逆転、走り回るの図。

今回は恋バナより殿様の存在が面白いコメディ回でした。
登場人物がみんなちょいちょい小ネタを挟んでくるので見逃せない。

大洲城がチラリと映り、大変行ってみたいと思わせる風景だった。

さくらの落ち着きっぷりが堂に入っており、イイ。
人情味もあって笑えて、後味最高。
こりゃ傑作回の一つだ。
筆者的には今までで一番好きかもしれない。

マドンナ:真野響子
ロケ地:伊予大洲(愛媛)
主題歌:キーG。歌詞は2番からパターン3。
(♪アテもないのにあるようなそぶり〜)

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【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。


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