「apnea」と共創する未来〜AIを活用したメディア業界の新しい働き方
生成AI「apnea」は、記事の作成工程を一気通貫でサポートするサービスです。テレビや雑誌、新聞などのメディアでの活用に適していて、音声データからの文字起こしはもちろん、取材した内容を指示に従って構成し、記事化することができます。
試験運用されていた「apnea」が、いよいよ2024年4月にリリースされました。現在、生成AIでどこまでのことができるのか。そして今後の可能性は。活用することにより、メディアの仕事はどう変わるのか。
実際にお使いいただいた現場からの声を交えて紹介します。
報道制作現場では「文字起こし」機能が好評〜 省力化、時短、働き方改革にも
「apnea」は、ヒトが単純作業に忙殺されず、より創造的な仕事に集中できるようになることを目指しています。報道や制作などのコンテンツ制作の現場では、記者が取材に出かけて取材することは省くことができませんが、社内での素材の文字起こしをAIに任せることで大幅な時間短縮、省力化につながります。
実際にお使いいただいた中部地方のローカル局様からは、年末企画や知事会見などの長尺素材の音声を文字起こしする時に活用し、非常に有用であったとの声をいただいています。30分〜1時間の素材が2分半ほどでテキストに変換されたそうです。
またこれらの素材をもとに構成の提案や原稿の下書きもしてくれるので、「apnea」はアイデア出しの頼もしいサポートスタッフです。
現場の記者やディレクターからはもちろん、時間がかかっていた単純作業を省力化することで残業が減るので、労務管理者からも歓迎されていると言います。
経営管理部門は 議事録、営業番組や企画の要点整理、広報文案作成等に活用
社内会議等での議事録作成にも活用いただけます。録音マイクの音質や、複数名での会話が重なる時の話者識別などにはまだ課題があるものの、音声の文字起こしや要約は「apnea」が最も得意とすることの一つです。
コンテンツ制作の現場と同様、営業的なインタビューを要約したり企画の構成を考えさせることもできます。広報文案の作成に活用したケースもあったそうです。
考えをまとめるために「apnea」に相談するという、ブレーンストーミング的な使い方も効果的です。
課題と展望
「apnea」は、最先端の生成AI技術を採り入れたニュース編集アシスタントですが、未だ発展途上で日々成長しています。
当初に比べると文字起こしの精度も上がり、時間も短縮されました。アップロードできる素材の制限は大幅に緩和されましたが、不明瞭な音声データからの文字起こしの不備や、AIが判断できない固有名詞等の言葉をスルーしてしまうなど、すぐには解決できない課題もあります。
「apnea」は常に最新のAIと繋ぎながら時代の最先端を進んでまいりますが、いかにAIが進歩しても必ず「人の目」が必要です。基本的な知識、スキルが無いと「apnea」に対して指示ができず、出来上がったものに対する判断もできません。最終的なコンテンツへの味付けは必ず人の力で行っていただくことで、メディア独自の価値を高めていただければと考えます。
「apnea」は、活用いただく皆様からご意見をいただきながら、さらなる改良を重ねてまいります。すでに、画像生成や音声データのリアルタイムでの取り込みなど「これがあったらありがたい」というご要望もいただいています。
今後の展開にご期待ください。
関連リンク
https://streets.jp/service/apnea