英語の思考回路を日本語で体得する【中学英語編】&ドイツ語と英語の文法の違い:【基礎編】
SとかVとか、文法は知ってても、実際に会話するときには、たとえ日本語だって、いちいちそんなこと考えながら話したりしないでしょ?
でも、順番を間違えると、きっと話が伝わらないですよね。
英語とドイツ語の理解を深める絶好の機会です。
ぜひ、この記事で、英語だけでなく、ドイツ語(その他の多言語)の学び方を再発見してみてください!
最近、ChatGPTは、私がやりたいことを先回りして、次の例文を考えてくれたりする(^m^)♪ なんか挙動が変わった。プロンプトのせいかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。メモリー機能のせいもあるかもしれませんね。
英文法を日本語で説明するのではなく、体得する
文法用語を必要以上に説明せず、英作文をしてみましょう。
知っている人も多いかもしれませんが、英語(外国語に多い)には、必ず主語がつきます。習慣的に日本語では主語を省くことが多いので、意識しないと、ここでつまづく人は多いです。── ここに日本文化の違いがあります。
SVO(誰がどうした、~を)
脳内順序:
誰が (私) → どうした (好きです) → ~を (りんご)
👇
私は 好きです りんごを。(👈日本語を英語の順番にする)
I like apples.(👈英語に変換する)
Ich mag Äpfel.脳内順序:
誰が (彼女) → どうした (読みます) → ~を (本)
👇
彼女は 読みます 本を。
She reads books.
Sie liest Bücher.
SVC(誰がどうした、~に/~で/~として)
脳内順序:
誰が (彼女) → どうした (です) → ~として (教師)
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彼女は です。教師
She is a teacher.
Sie ist Lehrerin.
脳内順序:
誰が (その猫) → どうした (います) → ~に (屋根の上)
👇
その猫は います。屋根の上に
The cat is on the roof.
Die Katze ist auf dem Dach.
SVCとSVOの違い
SVCとSVOはそれぞれ異なる文の構造であり、意味の違いだけでなく、文法的な使い方にも違いがあります。使い分けの必要性とポイントをまとめますね。
SVC(主語 + 述語動詞 + 補語)
特徴:
補語とは: 主語(S)の特性、状態、役割を説明するもの
英語では、be動詞(am, is, are, was, were など)、
seem, become, appear などの「状態動詞」や「存在動詞」として。ドイツ語では、 (am, is, are, was, were usw.)
scheinen, werden, erscheinenなどの「状態動詞」や「存在動詞」として。
例:
be動詞
構造:
主語 (彼女) + be動詞 (is) + 補語 (医者)
彼女は 医者です。
She is a doctor.
Sie ist Ärztin.become
彼は マネージャーになりました。
He became a manager.
Er wurde Manager.
構造:
主語 (彼) + 動詞 (became) + 補語 (マネージャー)
主語 (彼) + 動詞 (wurde) + 補語 (マネージャー)seem
彼らは 幸せそうです。
They seem happy.
Sie scheinen glücklich.
SVOO(誰がどうした、~に、~を)
脳内順序:
誰が (彼) → どうした (渡しました) → ~に (私) → ~を (プレゼント)
👇
彼は 渡しました 私に プレゼントを。
He gave me a gift.
Er gab mir ein Geschenk脳内順序:
誰が (彼ら) → どうした (送りました) → ~に (彼女) → ~を (手紙)
👇
彼らは 送りました 彼女に 手紙を。
They sent her a letter.
Sie schickten ihr einen Brief.
SVOC(誰がどうした、~を、~に/~と/~で)
脳内順序:
誰が (彼ら) → どうした (選びました) → ~を (彼) → ~に (社長)
👇
彼らは 選びました 彼を 社長に。
They elected him president.
Sie wählten ihn zum Präsidenten.脳内順序:
誰が (映画) → どうした (させました) → ~を (彼女) → ~に (悲しく)
👇
映画は させました 彼女を 悲しく。
The movie made her sad.
Der Film machte sie traurig.
「誰がどうした、~を、~に/~と/~で」といった順番を意識して脳内にイメージして練習を重ねれば、英語の語順もスムーズに頭に入り、英文作成も速くなりそうですね!
SVOCとSVOOの使い分けのポイント
1. SVOC(主語 + 動詞 + 目的語 + 補語)
使い分けのポイント:
補語の役割: 補語は目的語の「状態」や「役割」を示します。
よく使われる動詞: make, keep, find, consider, elect (machen, behalten, finden, betrachten, wählen)など
例:
make(~を~にする)動詞
machen (etwas zu etwas machen)
👇
彼らは 彼を 社長にしました。They made him president.
Sie machten ihn zum Präsidenten.
find(~が~であることを見つける)
finden (etwas interessant finden)
👇私は その本が 面白いことを見つけました。
I found the book interesting.
Ich fand das Buch interessant.
consider(~を~と考える)
👇私たちは 彼を 良いリーダーだと考えました。
We considered him a good leader.
Wir betrachteten ihn als einen guten Führer.
2. SVOO(主語 + 動詞 + 間接目的語 + 直接目的語)
使い分けのポイント:
間接目的語: 動作の対象者(「誰に?」)
直接目的語: 動作の対象物(「何を?」)
よく使われる動詞: give, send, lend, show, teach など
(geben, schicken, leihen, zeigen, unterrichten)
例:
give(~に~を与える)
geben (jemandem etwas geben)彼女は 私に 本を与えました。
She gave me a book.
Sie gab mir ein Buch.
send(~に~を送る)
彼らは 彼女に 手紙を送りました。
They sent her a letter.
Sie schickten ihr einen Brief.
teach(~に~を教える)
unterrichten (jemandem etwas unterrichten)彼は 私たちに 英語を教えました。
He taught us English.
Er hat uns Englisch beigebracht.
使い分けの具体的なポイント
動詞の意味を確認する
動詞によってSVOCかSVOOのどちらの構文を取るかが決まります。
例えば、"make" や "elect" はSVOC、"give" や "send" はSVOOの構文で使います。
ドイツ語でも英語のように動詞によって構文が異なります。"machen(作る)" や "wählen(選ぶ)" はSVOC構文で使われ、"geben(与える)" や "schicken(送る)" はSVOO構文で使われます。
補語の存在を確認する
SVOCでは目的語に対する補語が必要です。補語は目的語の状態や役割を示します。
SVOOでは補語は必要ありません。直接目的語と間接目的語を正しく使います。
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ドイツ語と英語の文法の違い:【基礎編】
SVO
語順の基本構造は同じですが、ドイツ語の動詞は2番目の位置に置くルール(V2ルール)があるため、他の要素を強調する場合でも動詞の位置は変わりません。
ドイツ語の目的語には格変化(4格: Akkusativ、3格: Dativ)があるため、文脈によって異なる形が使われます。
SVC
冠詞の使用: 英語では補語の前に不定冠詞(a/an)が必要ですが、ドイツ語では不定冠詞を省略することが多いです。
格変化: ドイツ語の補語には1格(Nominativ)が使われます。
SVOO
ドイツ語では間接目的語(Dativ)と直接目的語(Akkusativ)の格変化があります。
間接目的語が代名詞の場合、ドイツ語では直接目的語の前に置かれるルールがあります。
SVOC
冠詞の使用: ドイツ語の補語には冠詞が必要な場合が多く、前置詞 "zu" を使って特定の役割を表現します。
格変化: ドイツ語の目的語(4格: Akkusativ)と補語の格変化(Dativ、Akkusativ)に注意する必要があります。
まとめ
英語とドイツ語の構造自体は非常に似ていますが、格変化や語順のルールに違いがあるため、文法の使い分けに注意が必要です。
動詞の種類や目的語の順序によっても異なるため、どの動詞にどの構造が適しているかを理解することが重要です。
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あみきん