「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」Division S 第2節
本配信
Division S 第2節 対戦カード
第1試合
【AWAY】忍ism Gaming vs DetonatioN FocusMe【HOME】
第2試合
【AWAY】FUKUSHIMA IBUSHIGIN vs 名古屋NTPOJA【HOME】
第3試合
【AWAY】Saishunkan Sol 熊本 vs Good 8 Squad【HOME】
第1試合
忍ism Gaming vs DetonatioN FocusMe
前節HOMEでポイントが取れなかった忍ism Gamingと第一節はAWAYで勝利を収めたDetonatioN FocusMeの対戦。ジョニィマリーザがケンを嫌がることは見えているので、SNBのオーダーがエドエド豪鬼がでてくることはDFM側もわかっているだろう。直近の大会成績から大将ももちも硬いだろう。この予想に対して、DFMはヤマグチエドには竹内ジョンラシード、ももちエドにはまちゃぼー豪鬼を当ててきた。両組み合わせともエドに有利とは言い切れないキャラを当ててきている。DFMの手札として、エドのカウンターになるキャラがいないのも事実であり、おそらく藤村豪鬼に板橋ザンギエフザンギエフを当てることと、ジョニィマリーザにナウマンケンを当てることを優先し、残りの二人でエドを担当することになったと考えられる。結果としてはSNBが待望の30点を獲得。前節の敗戦を取り返すような勝利だった。
追記:
SNBが説教TVで各試合の振り返りを行ってました。SNBとしてはヤマグチエドにまちゃぼー、ももちエドに竹内ジョン読みだったようだ。AWAYなので、準備はしていたようだが、SNB的には意外なオーダーだったらしい。
先鋒戦
【SNB】ヤマグチ Cエド VS 【DFM】竹内ジョン Cラシード
結果:ヤマグチ 0-2 竹内ジョン
今季初出場になったヤマグチと前節大将戦で出場し、惜しくも負けている竹内ジョンの対戦。試合展開はエドの強みである中距離戦に付き合わず、遠距離からの溜めワールを打ち、気流からの奇襲を武器に立ち回る。竹内ジョンラシードが攻める状況が多く、ヤマグチも守備に定評があるプレイヤーであるが、押し切られる展開が続く。ヤマグチエドが通常投げを食らっている場面が多く見受けられ、おそらく人対策で投げ抜けが少ないことを情報として持っていたのかもしれない。ヤマグチエドにSAゲージを使わせず、逆にラシードのSA2をどんどん使っていく展開になり、ラシードのやりたいことを押し付け続けた竹内ジョンラシードの勝利となった。ヤマグチのバーンアウト時、ラシードのSA2とインパクトを組み合わせた詰み状況を作るなど、2セット目は特に盤石の展開だった。
中堅戦
【SNB】藤村 C豪鬼 VS 【DFM】板橋ザンギエフ Cザンギエフ
結果:藤村 2-1 板橋ザンギエフ
前節ガチくんラシードとの激戦に惜しくも敗れてしまった藤村にまた試練が訪れる。豪鬼に対するカウンターキャラとして名高いザンギエフ使いである板橋ザンギエフが相手となる。板橋ザンギエフは今節が初陣となるが実力はお墨付き。中盤戦までの展開は板橋ザンギエフが流れをつかんでおり、1セット目は圧倒、2セット目もこのまま押し切れるかと思ったが、最終盤強気の選択肢がから回ったり、5中Pヒット確認ミスなども相まって、ラウンドを落としてしまう。最終ラウンドも板橋ザンギエフが有利な展開を作るが、豪鬼の瞬獄殺など強気な読み合いから逆転を許してしまう。運命の第3セット。藤村豪鬼の通常技が噛み合いはじめ、5大Pや2中Kのようなリターンの高い通常技がヒットしはじめ、有利展開をつくれるようになり、1ラウンドを取得。負けじと波動拳に飛びを通し、2ラウンド目は板橋ザンギエフが取得。最終ラウンドは藤村豪鬼が体力8割近く残したまま、板橋ザンギエフを中攻撃一撃まで追い詰めるが、板橋ザンギエフのCAが決まり、ザンギの読み合い一撃で決まってしまう体力まで減ってしまう。ザンギの起き攻めに対して、藤村豪鬼の選択がまさかの大足。これが決まり手になり、藤村豪鬼の勝利となった。
追記:
SNBが説教TVで各試合の振り返りを行ってました。藤村豪鬼の事前準備してきたものと当日の板橋ザンギエフの動きが噛み合わなかったようで、きつい展開になった。CFNで見ていた板橋ザンギエフの動きと結構違ったようで、それもDFMの策略なのか、それともいつも通りの動きができなかっただけなのか。
大将戦
【SNB】ももち Cエド VS 【DFM】まちゃぼー C豪鬼
結果:ももち 3-1 まちゃぼー
序盤はまちゃぼー豪鬼が弾主体の立ち回りでエドの中距離戦をさせないような動きをしていたが、それに対してももちエドの深い前歩きで中距離戦を展開することができていた。2セット目にまちゃぼー豪鬼は弾主体の立ち回りをやめ、前に歩きリターンの高い通常技で触りに行く動きに変えた。その2セット目を獲得できた。3セット目になるとももちエドも動きを変えて、下がり気味に立ち回る。これにより再度エドの得意な中距離戦の展開に持ち込むことができ、そのまま2セットももちエドが取り切り、ももちエドの勝利。相手の立ち回りを瞬時に察知して、それに合わせて動きを変えるももちエドの柔軟な立ち回りが、常にエドのやりたい中距離戦を実現させていた。エドの強みを生かす素晴らしい立ち回りだった。
最終結果【SNB】30 - 10 【DFM】
第2試合
FUKUSHIMA IBUSHIGIN vs 名古屋NTPOJA
前節延長戦で負けたチーム同士の対戦。両チームとも初勝利が掛かっているため、負けられない一戦となる。この対戦は現在メインにしているキャラクターがすべて被っているチーム同士の対戦となっている。NOJのオーダーとしてはcosaケンに立川エドを出して、ササモエドには大谷ケンを出すというキャラ相性でみるとちぐはぐにもみえるオーダーになっている。これの意図はNOJ内の大谷と立川でお互いに練習ができるという部分を考慮してのオーダーだと考えられる。しかし、IBSGも同じでcosaとササモで練習できるため、両チームのエドケンの攻略レベルが問われる組み合わせだといえるだろう。NOJはエドvsケンの攻略とベガvs豪鬼の攻略で勝ちに行く戦略だったと考えられる。今回意外だったのは翔が中堅ででてきたことだ。ササモがよほど自信があったのか、翔がKEI.Bベガを嫌がったのか、それとも大将戦に大谷やもっちーを呼ぶ戦略だったのかもしれない。
先鋒戦
【IBSG】cosa Cケン VS 【NOJ】立川 Mエド
結果:cosa 2-0 立川
両者今節が初陣となる選手同士、ケン使いの中でも独特な動きをするcosaケンと直近の大会成績ではNOJで最もいい立川の対戦。試合展開は意外にもcosaケンが圧倒する形になった。cosaケンが基本的にリスクを負わない立ち回りから突然、打ってくるリスキーな選択肢によって主導権を握る。それに対して立川は明確な答えを出すことができず、そのまま1ラウンドも取れずに敗戦。
中堅戦
【IBSG】翔 C豪鬼 VS 【NOJ】KEI.B Cベガ
結果:翔 2-1 KEI.B
前節両者とも大将で出場、勝利し、チームを延長戦まで導いた選手同士の対戦。序盤戦は翔豪鬼が飛びや百鬼襲から展開を作り1セット目取得。2セット目は上を意識させてから、地上から行くことで意識を分散させながら攻めていく。しかし、KEI.Bベガも負けじと地上戦に付き合うことでベガの火力を生かしてダメージを取り、最終ラウンドでの起き上がりSA3を決め、2セット目を取得。最終セットではお互いにラウンドを取り合った最終セット。お互いに何か当たれば終わりの状況で、翔豪鬼のタイムアップ戦略が上手くハマる。残り30秒でOD波動拳がヒットし、リードを取ってから危なげない立ち回りでKEI.Bベガをいなし、翔豪鬼の勝利。
大将戦
【IBSG】ササモ Cエド VS 【NOJ】大谷 Cケン
結果:ササモ 1-3 大谷
前節両者とも惜しくも敗戦し、リベンジに燃える同士の対戦。キャラの組み合わせは先鋒戦の逆の組み合わせになっている。試合の展開は大谷ケンがODゲージを使ってダメージをとり、ラインを下げながら波動拳でODゲージを回復する動きを行い、ゲームの主導権を握っていく。ササモがその攻めをいなしながらダメージをとり、序盤は拮抗した展開になる。しかし、積極的な攻めからリターンの高い行動を続けている大谷ケンがリードを取るようになる。ササモはそれに対して後手後手の対応となり始め、その展開を返しきれなかった。よく言われるスト6の受けようとすると負けるという言葉を現した一戦になったと思う。
延長戦
【IBSG】翔 C豪鬼 VS 【NOJ】立川 Mエド
結果:翔 0-1 立川
この戦いはお互いのチームの個人戦成績がいい人を出してきたという印象だ。お互いラウンドを取り、最終ラウンド。翔豪鬼は珍しいミスで強竜巻を漏らしてしまい、立川に大チャンスが訪れる。しかし、翔豪鬼の持ち前の実力で立川エドをバーンアウトまで追い詰めるが、OD波動拳ヒット後のコンボをミスしてしまい、立川の勝利。最後のコンボミスはOD竜巻ではなく、ラッシュ通常技からSA3でよかったのだが、BO1の緊張感が焦らせてしまったのかもしれない。
最終結果【IBSG】20 - 25 【NOJ】
第3試合
Saishunkan Sol 熊本 vs Good 8 Squad
DivisionSの現状1位2位の直接対決となったこの対戦。実際優勝候補にも挙げられる2チームの対戦で注目度の高い対戦だった。SS熊本のオーダーは大方読み通りでウメハラが直前にアメリカの大会に行っていたため、おそらく今節はリザーブだろうというのは読める。G8Sのオーダーは個人的には意外な組み合わせが多かった。特にひぐちガイルにガチくんラシードを当ててきたのは意外だった。理由は直近の試合でガチくんラシードが勝っていたことらしい。ネモは3キャラを使いこなすプレイヤーなので、ピーキーなダルシムを出すとそれに対応してキャラクターを変えてくる可能性があるので、ぷげらベガとのミラー戦を挑んだのだと予想。大将戦のYHC-餅ダルシムが結構エド戦に自信がありそうで、前節のももち戦勝利を見ての抜擢だと考えられる。SS熊本としては結構以外なオーダーだったようで、どの組み合わせも序盤のリードを取られていた印象だが、そこからインターバルなどでうまく立て直し、SS熊本勝利となっている。
先鋒戦
【SS熊本】ネモ Cベガ VS 【G8S】ぷげら Cベガ
結果:ネモ 1-2 ぷげら
SS熊本ネモの初戦はまさかのベガミラーとなった。ネモのリターン重視かつ攻撃的な立ち回りをぷげらが要所の2中Pやサイコクラッシャー対空で押し返す展開がよく見られた。お互いに高火力なので、一度捕まえるとそのまま倒し切ってしまうような勢いのある展開が続く。ネモベガの攻め続ける動きによって、前のめりになったところをぷげらベガが隙を見定めて上手く返していき、ぷげらベガの勝利となった。
中堅戦
【SS熊本】ひぐち Cガイル VS 【G8S】ガチくん Cラシード
結果:ひぐち 2-1 ガチくん
個人的に以外な組み合わせとなった一戦。ガイルにラシードは厳しいと思っていたが、前ステップからのキック派生であるバックアップの弾抜け、貯めワールからの飛び、ODワールなどラシードから触る手段は多くある。一度触ってしまえば、サイクロンからの固めで端まで追い詰めることもできるので、決して楽な組み合わせではないようだ。ひぐちもワールにSA1という対策を見せていたが、ガチくんの盤石な立ち回りに1セット目は落としてしまう。インターバルを挟んだ2セット目から、ひぐちはワールにSA1の対策をやめ、ガイルに分のある地上戦する立ち回りに変更。この戦略が功を奏し、ダメージが取れ、体力リードを作れるようになっていく。最終セットではガチくんのSA2イウサールすらもほとんどダメージに変えない守備を見せ、ダメージを取るところで取り切ったひぐちガイルの勝利となった。
大将戦
【SS熊本】ふ~ど Cエド VS 【G8S】YHC-餅 Cダルシム
結果:ふ~ど 3-2 YHC-餅
2戦連続の大将ふ~どとエド戦には自信があるというYHC-餅ダルシムの対戦。序盤戦は自信があると言ったYHC-餅ダルシムが圧倒する展開で瞬く間に2セットを取っていく。追い詰められたふ~どエドだったが、インターバルを挟んで立て直す。フロートからの通常技をことごとく5大Kで落とし続け、置きの攻撃を機能しずらくしていき、ラッシュ攻撃から触ることで有利な展開を作り続けていった。そのラッシュに対応できず、触らせ続けてしまったYHC-餅ダルシムは苦しい展開になり、そのままふ~どエドの勝利。
追記:
勝ちたがりTVでふ~どさんが序盤はラッシュサイコフリッカーでラッシュ止めを潰そうとしていたが、YHC-餅ダルシムがラッシュを止めてこないことを確認したので、ラッシュ通常技を振り始めたそうです。組み合わせとして特別練習をしたわけではないそうですが、あの試合内容はさすがだと思います。
最終結果【SS熊本】30 - 10 【G8S】
本節まとめ
本節の結果、DivisionSは大混戦の様相を見せる。全チーム5点差で並ぶ展開で、次節で順位がガラッと入れ替わる可能性すらある。5点差なので、延長戦の重要性も増してきている。IBSGは順当に20点を稼げているが、現状唯一の勝利なしチームなので、次節の勝利に期待したい。
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