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ワインエキスパートってなんなん?

まずはじめに

このタイトル見て「???」てなった人に誤解の無きよう説明いたします。

1・別に受験してる人を悪く言ってるわけではありません。
2・大きく感じたところは自分の経験なので過去に取得した人を一律にみているわけではありません
3・悪意ではなく「ワインを一人でも多くの人に楽しんでもらう」主旨から少しずれが生じたので気になったわけです。

4・ただの個人の戯言だと思って笑ってください。

よろしいですか?


では

本題に入ります。


ワインエキスパートっていらなくない??

ハイ!きた!


色々思うことあったけどね。この前ついに爆発したというか、筋道が見えたというか自分の腑にスッとおちたので書いてみた。じゃあなんでこう思ったか、どうしたらいいのかを述べていきたいと思います。

不要論

1 そもそもワイン好きで取りたい資格の情報量じゃなくない?
ワインエキスパートの定義に関しては協会のを貼っておきますね。


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さてソムリエ張りの知識を持ってるとして、そこまでにどれだけの時間を費やせますか?というお話。そもそも受験される方は本業があったり主婦、母親いろんな立場があります。もちろん蔑ろにしてはいけないのでそれをこなしながら、勉強をする。700pを超えるボリュームの情報を。中にはスクールに通われる方もいらっしゃるでしょう。そうなれば移動時間・受講料も普段の生活にのしかかります。
そこまでして取るほどワイン好きなのでしょうか?産地の細かい情報や誰が最初にブドウを植えたかとかワインを介する集まりで意識せずに出ますか?自分もそういう会でサーヴィスをしますがニュージーランドのワインを飲みながら「きっかけはヤン・ファン・リーベックが始めてぇ」なんと会話する人を見たことがありません。そもそもがそんなに労力と見合う資格でないような気もします。もちろんそれを取って転職するなどは有意義なモチベーションです。

2 取った後何もしない
5年くらいワインエキスパートの受験生や同期を見てきましたが、9割は取ってそれで終わりです。あれだけ時間とお金と知恵を使ったのにバッチを取ったらハイ!さようなら。で周りには「ワインエキスパート取ったぜぇ」と回る。TwitterでもワインエキスパートとBIOに書いててホントに勉強してるなぁと思うのは2,3人でしょうね。ここでいう勉強というのはブルゴーニュがどうとかでなくて「今の業界の動向を見ながら自分でそれに対して能動的に動いている人」を指します。むしろ資格者でないほうが勉強してるかもですが、ブルゴーニュの生産者、シャンパーニュのヴィンテージ、ボルドーのバックヴィンテージ、うん素晴らしいとは思いますよ。じゃああなた方はジョージアのワインをご存知ですか?なぜアンフォラを地中に埋めるのですか?それに対して答えられますか?
「それは教本にかいてなかったからさぁ」というのはいいわけです。ワインエキスパートもソムリエも同じく「在り続ける資格」なのです。オープンティスティングで変なコメントをブログに上げたり、新しいことに耳を傾けなければ返した方がいいと思います。何度言いますが「そんだけ大変な思いをして取った資格」なのですから、あっさり放棄してしまうにはもったいないでしょう。協会年1回のブラインドコンクールなどやっておりますが、合格者の数から考えればかなり少なくなってきているのかと思います。

3 基礎がない
これはソムリエにも言えますがあれだけ教本の内容を覚えてテイスティングを突破した難関資格だとしても、初歩中の初歩を学んでないんですよ。
先日Twitterのワイン会に顔を出しました。若い人たちが多くいる中「僕。ソムリエです!」と何人からも自己紹介されました。まことにありがたい事なのですが、必ず質問することがあります


「肉料理に赤ワインが合うっていうけどなんで?」

バッチ持ちは全員答えられずに1人答えられたのは普通にワインが好きだという男性でした。その答えも惜しかったのですが、彼を称賛する理由はそのスピードでした。バッチ持ちは全員考え込んで5分、、10分と時間だけが過ぎていきました。その時間こそ質問者を不安にさせ「え?この人ホントに資格持ってるの?」と疑ってしまうでしょう。ソムリエも同じくですが。「そんなの教本に書いてなかった!」といいたいところですが普通の人は教本の内容など知りません。ましてや自分が取った年以外でどんどん新しくなっていく情報を追ってないとなれば何のためにとったんでしょう。もったいない外の何物でもないです。


4代替の資格が出てきた
日本ソムリエ協会以外にWSETがここ数年前から注目されています。もちろんエキスパート取られた方も何人か挑戦されております。内容は詳しくは触れていないのですがATLASが教科書だとすると教本とは内容が違ってくるし、具体性も増して勉強のモチベーションもあがるのかなと。たとえば産地の情報はもちろんですが生産者の事も細かに入ってきています。逆に教本と違って歴史の事は深く追わないです。そして国政的な資格であることも重要です。個人輸入の立ち上げされてる方にはエキスパートよりも重要な立ち位置になっていくのではと。

色々と思うままに書かせていただきました。
今ワインエキスパートという資格が有益に作用している点が一つだけあって

ソムリエの受験資格に満たない人が取れる

ということなんですよね。でもソムリエを名乗るためにはもう1回同じような試験を1次から受けなくてはいけない。また労力値をかけなくてはいけない。スゴイ大変だなぁと。でそこで考えたのが以下のような呼称体制なのです。

あ


ぶっちゃけ現実味はありません(笑)ただソムリエになりたくても条件が足りない人やワイン好きだけど、そんな努力をかけてまでとるのかと諦めている人には有効かもしれません。大事なことは「ワインを正しく知り更に理解を深めていく人が増えていく」でしょう。今勉強している人も責めるつもりはありませんが、ありがちな「燃え尽き症候群」で終わってないかなぁと。

以上戯言にお付き合いいただきありがとうございました。


追記)今日Twitterで「エキスパート合格したら○○したいんだ!」と明確なヴィジョンをお持ちの方が呟いてました。こういう人は資格を活かせるかたなんだなぁと学ばせて頂きました。



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