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INTJは本当に希少なのか

INTJは人口の2%しかおらず
特に女性では珍しく僅か0.8%しかいない

という文言をご覧になったことがあるかもしれない。
希少と言われている割にインターネット上ではよく見かける
という見解もご覧になったことがおありだろうか。

そもそもINTJって何?
と思われた方はこちら→(自分がINTJ過ぎる件)をお先にご覧ください。


さて、まず実際に世界の全人口の何%がINTJか、そのうち女性はどのくらいいるのか、正確なデータを得るのは難しいはずだと考えている。世界で調査してある程度のデータは取れるとしても、インターネットを利用する人が少ない地域や識字率の低い地域などで調査をするのは難易度が高いし、16タイプを研究している人もそこまでして僻地のデータを得たいとは思っていないだろう。となると、2%や0.8%という数字は限られたデータに基づいているだけのはずだ。それでINTJ女の私は特にこの数字を気にしていないのだが(数字にあまり興味がないのもあるし、自分が希少種であることに価値を感じないという理由もある)、本当にINTJは少ないのかというテーマには興味を持ったのでここに考えをまとめておく。
そもそも研究者や国によってこのパーセンテージは異なるので、真偽は不明だ。


そもそもINTJは珍しいか


珍しいと感じている人は少なくないと思う。私も現実であまり遭遇しないし、実際に見たことがないと言っている人の意見も目にする。
私の知り合いで16タイプを予測できる程度性格を把握している人を100人ぐらい思い浮かべた中に1人しかいない。自分と合わせても身の周りに2人しか存在していないように感じる。他タイプは何人か思い浮かぶことが多いので、比較すると少ないように思える。
感情をあまり重視せず、思考を重視して合理的であろうとする生き方は我ながら極端で社会に馴染むのも難しいので、そんなINTJが今後増えていく可能性は低いと考えると少なくて当然だとも思う。もしタイプが変化するのであればの話だが。
ただ、INTJは孤独に生きているタイプだ。なるべく人と関わらずに生きているので他者からINTJだと知られるほどの関係にはならなかったり、猫をかぶって社会に何とか馴染んでいれば他のタイプと勘違いされていることもあるだろう。
実際にINTJの知り合いがいる人は少ないが、本当に少ないかどうかはわからないというのが結論になる。

人口の2%というデータは少なさの証明になるか


結論から言ってしまうと、実は特別少ないとは感じない。50人を集めたら1人はいる計算になる。これが49人同じタイプで1人がINTJなら圧倒的に少ないのだが、仮に16タイプが全て同じ比率で残りの49人を占めているとした場合、それぞれのタイプが3人ぐらいずついることになる。実際は4人いるタイプもあれば2人だったり1人だったりするタイプもあるわけなので、どちらかと言うと少なめといった程度だと思う。
2%という数字は少なそうに思えるが、人類という分母の多さを考えると推定で1億6000万人ぐらいになる。これを多いと取るか少ないと取るかは人によって異なるだろう。

ネット上に自認INTJが多いのはなぜか


2%が実際にそこまで少なくないと仮定して、インターネット上で自認タイプを公開している人の中のINTJの割合は2%を優に超えている。これは私が特にINTJ関連のコンテンツをよく見ているからというだけではないはずだ。16タイプ全てについて取り上げている場合でもINTJからのコメントは目立つ。(長文だから目立つというだけではなく笑)

これには3つの理由が考えられると思っている。
1. INTJはインターネットが好き
2. INTJは他タイプに比べて自認しやすい
3. INTJは自分のタイプについて調べてネット上で発信するのが好き

第1にINTJの特徴としてよく挙げられている知識欲。気になったことをインターネットで調べるのが好きなタイプと言えるだろう。頭の回転が早いとも言われているINTJにとって情報をたくさん得られるインターネットの世界は庭と言ってもいいぐらい生きやすい場所だ。

続いて、これを書いている私もそうだがINTJは診断結果に納得する人が多いように感じる。
他のタイプの人に比べて分析好きのINTJは自分のこともよく分析して、ある程度論理的に理解していること、特有の悩みを持っていて自分は他人と異なっているように日頃から感じていることが多いのがその理由だろう。
他者と共感する機会が多かったり、多数派の意見に従うのが苦でないタイプの人には理解できない感覚かもしれない。
日々考えていることが診断結果に書いてあるため、見て「自分はこれなのかなぁ」というよりも、「自分はまさしくこれだ!自分みたいな人間が他にも存在するのか!」となるだろう。INTJの結果を見て「これなのかなぁ」と思ったら正直言って他のタイプの可能性が高いと思う。(違ったらすみません)
そういうわけでINTJはしっかりとした自認を持って「INTJです」と名乗るし、他タイプは「多分○○」とか「○○と○○のハーフ」とか「○○かもしれない」名乗ったりして、傍から見るとINTJが多いように感じるというカラクリだ。

そして最後に、研究熱心なINTJはINTJのことについて、また自分を的確に言い表している16タイプ診断(MBTIとも呼ばれる)について調査することを楽しむはずだ。もちろん庭であるインターネットを活用する。
調べているうちに誤った情報を見かければ丁寧に説明したくなるし、情報が求められていたら提供したいし、自分が納得できていなかった部分を説明してくれているコンテンツがあれば謝辞を述べたい。多くの情報を得て分析してまとまったらこうやって発信したいと思うのはINTJとして自然なことだと思う。


まとめ

自認しやすいINTJはインターネットでその情報を発信することを厭わないため、ネット上にINTJが多いように感じやすいという理論だ。
逆に言うと、例えばESTJやESTPの人は診断結果に辿り着く確率がINTJよりも低いし、それを確信するまで調べたりする可能性も低いし、16タイプ関連のコンテンツに参加する可能性も発信する可能性も低いということ。
更に現実世界では他者と関わってパーソナリティを知らせる機会の多さは逆転する。それによってネット上と現実世界のタイプの多さとデータに差異が生まれると考えた。
ということは2%ぐらいというデータもあながち間違いではないのかもしれない。
そしてINTJ女は100人いて1人いるかいないかの希少種だというデータもなかなかいい線いっていると思う。だから「女ってこうだよね」にINTJ女が全く含まれないというねじれが起きているのだろう。

きっとINTJだったらこのぐらいの結論には至っていそうだなと今更思っている。INTJ向けというよりは他タイプでINTJ多すぎん?と疑問に思っている方向けということで。
ご意見があればぜひコメントお願いします。
ちなみに「自分は珍しい!」と喜んで主張している(? 誇らしげな?)人(他タイプ)をたまに見かけるが、INTJにもそう思う人がいるのだろうか。私個人としては珍しいと言われて確かにそうかもしれないと考えることはあっても、良いとか悪いとかのベクトルで考えることはないように思う。
もし珍しいものとして大事にされるというのならありがたいが、INTJが珍しくなくなって感情的なもめごとがほぼ起きない世界になるほうが無意味に珍しがられるよりも好ましいかもしれない。
でも、もし「INTJよくいるよね」と言われてわかっている感を出されたらイラッとするかもしれないな。そんなことは起きなそうなのでまあいい。
このまま16タイプブームが加速してINTJを本当に理解してくれる人が増えると良いとも思いつつ。

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