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INTJはどう生きるか その3:人間関係

INTJは孤独だと言われているし、自分でもそう思う。私はINTJにしては友達がいるほうだとは思うけど、それでも孤独だと思う。でも、孤独なINTJなりに悪くない人間関係を築けているのかもしれないので、心がけていることや直感のままにしていて良かったっぽいことをまとめておこうと思う。
えっ、ちょっと待って気づいたら7500文字超えてるんだが、、、
めちゃくちゃ時間あるときにゆっくりご覧ください。


無理をしない


大人になる前はかなり無理をして、家以外では猫をかぶって生きていた気がする。多くのINTJが通る道かもしれないがENFJやISTJに寄せて、明るくて優等生な「いい子」を演じていた。本当にしんどかった。無理して演じるのは疲れるからやめろと家族には言われたけどやめられなかった。そうしなければ受け入れてもらえないと何となく感じて、生きていくために必死だったんだと思う。
今時の子は早い段階で自分がINTJだと気づいて周りにも言ってそれを受け入れてくれる人とだけ関わるのだろうか。そうだったらいいと思う。自分が若かった頃よりはこういう性格的な多様性にも寛容な世界になっていたら良いのだけど。脱線終わり。
私の話に戻ると、成長するにつれ徐々に演じなければならない世界との距離を置き、等身大もしくは適度に気を遣う人間として生きられるようになり、ついに「自分INTJだわ。ヤベー奴じゃん」って自分を笑えるようになってすごく楽になったので、そういう方向に思考を持っていくのはめちゃくちゃおすすめ。
INTJの特徴である完璧主義に思春期の完璧主義が重なって自分に厳しくしすぎてしまう若いINTJがきっといると思うけど、無理なことは無理と受け入れるのもかっこいいよ。集団行動は避けられるだけ避ければいいし、休み時間に過ごしたい友達がいないなら本の中とか空想の中とかに自分の好きな世界を見つけて、友達と一緒に過ごしている奴より楽しんでやればいい。周りがどう見るかよりも自分が話したい相手か、一緒にいたい相手か、疲れない相手かがずっと大事で、そういう人が本当にいなかったら、もしくはいても仲良くなるのがあまりにも難しいなら無理しなくていいと思うし、たまたま仲良くなった相手がどうも居心地悪くて疲れるし楽しくないとかだったら、わざわざ一緒に過ごさなくてもいいように調整していっていいと思う。
子供の時は一日を長く感じてしまうものらしいのでイメージするのが難しいと思うけど、大人になるとその子供の時の一日ってめちゃくちゃ人生に影響ないし一瞬の出来事というか、もはや記憶になかったりする。
それよりも長期的に見て自分の快適さを優先するのは合理的。
と言っても私も無理して友達を作ったし、SでFな大多数の揉め事に巻き込まれたし、裏切られたり傷ついたりした。まあ私の直接的な物言いに傷ついた友達もいるらしいからお互い様なのかなんなのか。
過去のことにあまり興味がないでお馴染みのINTJで私もその典型だけど中学の3年間の嫌な記憶は強くて、消せるなら消したいと今でもたまに思うくらい。
まあ公立の中学なんて感情的で知的レベルが低くて、でも身体だけはちょっと成長している厄介な生き物の割合が多くて、そんな奴らと毎日集団行動をしないといけない、INTJにとって人生で一番居心地悪い場所と言っても過言じゃないから仕方ない。高校に行けば知能レベルの近い人間と過ごせて話が通じる可能性が上がるし、同級生も少し人間的に成長していてもめごとは減るはず。だから中学生のINTJには頑張って偏差値の高い高校に行って人間関係を楽にするか、通信教育でも選んで人と関わらなくて良くなるという希望を持ってなんとか乗り切るといいよと言いたい。

さて、友達がいるかいないか、多いか少ないかは自分の責任じゃない場合が多いと思うけど、いい友達がいるかどうか、どれほどいい関係を築けるかは自分にかかっている部分も結構あると思う。ということで、


友達の作り方


どうしても友達が必要ということはないかもしれないけど、友達がいる人生は悪くないので、私なりのINTJらしい友達の作り方を書いてみる

1 友達にしたい人を見つける

周りをよく見ているINTJにとってここは難しくないはず。
性格がいい
頭がいい
INTJのことを面白がってくれる

このあたりは好条件で、
いつも集団行動をしている
うるさい
よく泣いたり怒ったりしている

あたりは警戒案件。
持ち前の直感で自分と合いそうかわかると思うし、持ち前の思考を使ってどんな人か分析するのもいいと思う。16タイプを推測してみてNだったら割と付き合いやすいんじゃないかなというのは個人の見解です。
共通の趣味があるらしくても話してみると意外と合わない人とかもいるし、なってみてから距離置くのもなかなか面倒だったりするので友達になるかどうかちょっと考えてもいいと思う。でも直感力のあるINTJがちょっと考えようと思う時点であまり合わない可能性は高い。
この段階である程度のコミュニケーションをとる必要があるけど、人として最低限ぐらいでも情報は集まってくるはずなのでそんなに無理しなくていいと思っている。対人恐怖症とかだったら本当に、無理して友達作ろうとするタイミングじゃないなって思って一旦休んでください。


2 優しくする


そもそも「優しくする」がピンとこない感情切り捨てINTJ(いるよね)にまず説明すると、たまに人の必要なことに気づいて助けたりするあれ、世間では優しさと言われているらしいんだ。私も「優しいね」と(たまーに)言われて「優しいとかじゃなくしたほうがいいことをしただけなんだけど」と思ったりするんだけど。
情報収集能力が高いINTJは人のことを割とよく見ていて、得た情報を自分の計画に利用する方法とか考えたりすると思うんだけど、自分のためだけじゃなくその人のためになることを見つけて、自分がその人のためにできることをしたり、その人の助けになる人を紹介してあげたりすると「優しい」と言われたりする。持ち前の直感で他の人の気づかないことに気づけるらしい。それを活かして褒めるのもいい。人の好きなものを覚えたり推測したりするのも得意だから、さりげなくプレゼントしたり、その人に関係のある話題を見かけて考えてたことを伝えたりすると、大したことしてないのに喜ばれる。ありがたいことに、普段クールという振りが効いているせいかちょっとしたことで評価されやすい。
もちろん友達以外にもそれなりに優しくするんだけど、友達や友達になろうとする相手には普段以上の努力を払うようにすると良い。でも無理してするほどじゃなくて、ほんのちょっとの労力で、もしくは自分の使う労力は同じなのに相手が喜ぶ方法があったらそれをしたらいいだけ。


3 正直でいる


仲良くなれそうだと思った人には普段かぶっている猫をちょっとだけ脱いで反応を見ていく。というか、リラックスしてうっかり毒が少し出てしまうらしい。そういう時にひかないで笑ってくれたらもうほぼ友達。連絡の頻度とか気づかいの言葉とかを相手の雰囲気にある程度合わせつつもちょっとずつ本性を見せていく。世の中への疑問とか最近の持論とか、相手が面白がってくれそうな話題を探りつつ話していく。ここまで仲良くなれている人ならだいたい何かしら合う話題があるはず。お互い話したい話ができるようになったら完全に友達と言っていいと思うし、興味が変わってもお互いの思考パターンを面白がれればずっと友達でいられると思う。
INTJ特有の固定概念がない正直さを好んでくれる人もいる。例えば「こうあるべき」と言われまくって落ち込んでいる人にとっては「別にいいんじゃない?」と言うINTJが救いらしい。見た目が少し派手だとか、人と違う生き方をしたいとか、INTJってたぶんそういうことには寛容だから正直に言っていったらいいと思う。逆に固定概念まみれの人とは仲良くしづらいからそういう人を遠ざけることもできて一石二鳥。



仲悪くならないために


こちらとしてはこの程度の毒でと思うようなことで相手を傷つけてしまったり、相手の理解できない行動の積み重ねでこちらの嫌気が差してしまったりで仲悪くなることがどうしてもあると思う。人との関係性が変わっていくのは仕方ないとしても、できることなら回避したいと思う。
そのためにこちら側でできることも少しあると思う。

人間による影響も予想する


INTJは先の先の先の先ぐらいまで見越して予想したり、プランBどころかプランFぐらいまで考えたりする。(Bはバックアップの略だというのはさておき) それが予定通りに進まないとイラッとしてしまうのはINTJあるあるだと思うけど、予定の中に人の行動による影響も加味しておくと、ほとんど全てのことが想定の範囲内になってきてイラッとしなくてすむ。予想外の行動をしてくる相手にも確かに問題があるかもしれないけど、予想できていなかった自分の責任と思えば相手には腹が立たない。
プランの中に「ここは人に合わせる」を入れておくのもアリ。決めてくれない相手もいるから「決めてくれなかったらこうする」をプランBにする。友達の性格からしてどうなりそうか予想しておくと、予想外だったら理解の足りなかった自分の責任だし、予想が的中したら喜べてウィンウィン。
そうして想定できることがどんどん増え、どんどん腹が立たなくなって器の広い人間になっていけるという算段もある。
INTJであることはコンプレックスでもなんでもないけど、器の広い人間になるのはいいことだと思うし、何よりイライラしにくい人間になって自分のストレスを減らせたら健康にも近づきやすくなると思っている。次もイライラ対策。

研究対象とする


これは友達に限った話ではないのだけど。
接客のバイトをしていたとき、ヤバ客のことをおもしろすぎると笑っていたバイト仲間がいて素晴らしいと思った。イライラするのは自然な反応かもしれないけど、面白がってしまえばストレスがないどころかストレスの軽減にも役立つ。
そんな思考の助けになるのが16タイプ診断でもある。あまりにも不思議な発想を見たら「Sだなぁ」と思い、理解できない反応を見たら「Fだなぁ」と思い、無計画すぎるのを見たら「Pだなぁ」、社交的すぎるのは「Eだなぁ」で、それが組み合わさっていたら「ESFPだなぁ」って思ったり、「なんか違うということはどのタイプだ…?」と思ったりしているとイライラしている暇はない。いや、イライラしちゃうんだけど、まだ許せる。合わないと思う人間もタイプ論の研究対象、ひいては人間という生き物について教えてくれる存在と思って接したらプラスの存在とまではいかなくても、そんなにマイナスではなくなってくる。
比較的仲良くなれる人にも何かしら気になるところはあるものだけど、研究目線で見れば嫌いになってこちらから縁を切ることが減る。しかも、研究して相手をもっと理解すると好きになれる部分も増えていくというメリットもある。いいところがない人間なんてそんなにいないから。
研究対象のこと悪く言う研究者って変よね、ということで。

悪口を言わない


正直が大好きなINTJなので、本人に言えない陰口は言わないがモットーなのだけど、人の悪口を言うのは自分のためにもならないとも思っている。嫌だった出来事について何回も考えて話にまとめる作業をすると何回もイライラすることになるし、口に出して言うことで記憶が定着しやすい。
ただ、これは誰にも言わず抱え込むという意味ではない。信頼できる相手に「こういうことあったんだけど、どうしたら良かったと思う?」「何が問題だと思う?」「○○さんのこういう性格、どう受け止めてる?」と、情報収集をするのは前向きでいいと思う。愚痴をただ聞いてくれる友達ではなく建設的な話し合いができる人に言うのがおすすめ。スッキリして終われるし、アドバイスをもらえたらINTJの不得意な感情についての理解を深めることができる。
さらに、ほかの友達に自分の悪口を言わなそうな人として友達に信頼してもらえるのも良い。
特定の人のせいじゃない事象の悪口はめちゃくちゃ言っちゃう。世界への文句多すぎ。


自分を正しく評価する


特に理由もなく連絡の頻度が下がっていつの間にか疎遠になってしまうというケースは誰にでもあるけど、用件以外の連絡をしないがちなINTJはそのリスクが高め。
しかも、INTJ-T寄りだったりすると「自分が連絡しても…」という消極的な気持ちから連絡を控えることもあるのだけど、自分の評価について考えるといいと思っていることについてここに書いておこうと思う。
「最近元気にしてる?」という、裏のない気づかいの言葉が送られてきたら大抵の人は嬉しいはずだ。自分のことを気にかけてくれている人がいるということだから。まあ、あまりに面倒な相手からだと見なかったことにしたくはなるけど、それはレアケース。コミュニケーションを面倒臭がるでお馴染みのINTJでも気遣われるのは基本嬉しいということを考えると、ほかのタイプの人はもっと嬉しいと推測するのが妥当だろう。
そして、「今度ご飯行こうよ」とか「お茶しようよ」とかになったり「忙しいんだ?落ち着いたら飲み行こう。無理するなよ」「引っ越したの?もしそっち行くことあったら連絡するわ」みたいな流れになるとして、大抵の人にとってこのやりとりをするのが嫌なのは超面倒臭い一部の相手の場合だけで、INTJには超面倒臭い相手が他の人より少し多いかもしれないけど、そういう人はINTJの友達にはあまりいなかったりもして、まあつまり、このやりとりを嫌がる人ってそんなに多くないということ。
では、INTJが誰かに「最近元気してる?」を送ったらどうなるか。INTJは相手にとってそこまで面倒な相手ではない可能性が高い。まずこんなに色々細かく考えて気を遣いまくって生きているんだから。そこは自信あるよね。そして、普段サイボーグみたいだから、INTJが気遣ってる!とびっくりはされるかもしれないが、ネガティブな印象を持つ人は少ないだろう。
ということで、ややこしかったかもしれない理論をまとめると、INTJから久しぶりの連絡が来て迷惑がる人はほぼいないという結論になる。
万が一迷惑がられたとして、その場ではメンタルに多少のダメージがあるけど、久しく連絡を取っていなかった相手との連絡頻度が更に下がるだけと思うと大した変化ではないので実は低リスクだったりする。
久しぶりに人に連絡するって、別にしなくてもいいことだし結構緊張したりするけど、大事な友達だったら一旦送ってみるといいと思う。自分なんかから連絡来て迷惑かなとかあまり考えすぎずに。即レスを期待せずに。
INTJってコミュ力はあんまり高くないけど、相手が本気で悩んでることあったらめちゃくちゃ真剣に一緒に考えれるし、一緒に出かけるなら持ち前のリサーチ力で楽しめそうなとこに行けるよう尽力するし、楽しく話が盛り上がるように考えながら一緒に過ごす。友達として悪くないと思うんだ。
だから、ちょっと大袈裟かもしれないけど「アイツも自分に会いたいと思ってるかもしれない」ぐらいの気持ちで連絡取ってみるとなんとなく疎遠の危機を回避できるのでは?
久しぶりじゃなくてもちょっと自信持って人を誘うのは友達と仲良くい続けるのにめちゃいい。「自分なんかに誘われても困るだろう」と、何もしないよりも、「嫌だったら全然言ってくれて構わないんだけど、」と行動してみるほうがこれまでの経験上ずっと良い結果になりやすかった。
また、INTJへのアドバイスで、「面倒見を良くする」というのをどこかで読んだんだけど、私も自分が面倒を見る立場になってからのほうが居心地が良くなっている気がする。大人数の企画仕切るとかはちょっとしんどくても、気の合う友人を何人か誘うぐらいなら低カロリーで、INTJらしい計画になるから自分はめちゃ居心地が良く、相手はちょっとしたことにINTJの繊細さを感じて喜んでくれたりもしてお互いいい気分になったりする。
まあ誘うのめっちゃ勇気いる時あるけど。私も今、たまには頑張るかなーって思って、ネガティブな思考と戦っているところ。

ちょっと考えてから返信する


最後に、相手のほうを傷つけるリスクを下げる方をひとつ。
業務連絡しかしないでお馴染みのINTJで、人から連絡が来たらすぐに返すべき文章を思いつくと思うんだけど、そのまま送るよりもいい方法がある。どうやら文字だけの連絡は直接顔を合わせて話している時よりも冷たい印象を与えるらしい。特にINTJの簡潔にまとまった文面が良くないっぽい。読みやすくて論点が伝わりやすいという気づかいから簡潔にしたりするのに、そのせいで冷たいと思われるのはもったいない。それを緩和するために語尾を伸ばすとか絵文字を付けるとか、柔らかい雰囲気を出すためにあえて平仮名で書くとかもいいんだけど、質問に直接答える前に「○○してくれてありがとう」といった文を入れたり、最後に「無理しなくても大丈夫だよ」といった気づかいを言葉にすると良い相手もいたりする。INTJは短文箇条書きが好きだと思うけど、長文で気持ちを説明してほしいタイプもいるらしいので、なぜその結論に至ったかとか、どういう感情で今それを送ろうとしているかなど、INTJにとっては不要とも思える説明を足すのも場合によっては必要だったりする。これはめちゃくちゃ相手によるので、自分の文を読んで相手がどう受け取るか、送ろうとしている相手をそれぞれイメージするといいと思う。必ずしも相手の文章量や絵文字の量に合わせるというわけではなく、あくまでも受け取る相手の思考パターンかによる。INTPはINTJより業務連絡でさっぱりしてていいよねというのは余談。
一旦思いついた返信を打ってみてから工夫するかどうか考えて名案が浮かんでくるのを待つような感じ。相手のことをよく知らないとイメージしづらいので会った時に情報収集しておくと良いと思う。コミュニケーションは情報収集でいいと思っている。
ただ、正直なことを言ってしまうけど、どうでもいい相手と自分を理解してくれている相手にはもちろん校閲なしで十分。お前の文章なげーわと言わんばかりの短文返すことあるよね。


終わりに


あとはもう、適切な距離感を保っておくこと、去るものを追わないことくらいだろうか。

そもそも私も特別友達付き合いが得意なわけではないのでみなさんからのアドバイスももらえると助かります。
INTJのみなさんの毎日が少しでも快適で楽しくなることを願いつつ。

個人的な16タイプとの付き合い方は↓の記事にちょっとずつ書いてます。


気が向いたら応援してもらえると大変助かります!