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スマホでつくる!アイドルダイマ

みなさんこんにちは。
前川みくPのいちごと申します。
簡単に自己紹介すると、みくP歴約3年の若輩者。大学生やってます。

さて、TwitterをやっているデレマスPの方であれば、誰しも1度は「ダイマ」というものを見たことがあるのではないでしょうか。ダイレクトマーケティング、通称ダイマ。この場合ではアイドルや衣装、ユニット等の宣伝資料のことを指します。私は絵を描くとか面白い動画を作るとかが出来ないので、少しでもみくに貢献するにはどうしたらいいかと考えた結果ダイマ制作に行き着きました。

数々のダイマたち。
すぐに引っ張り出してこれるようフォルダに纏めています。

今回は、このダイマの作り方について、制作の際に気をつけたいポイントなども交えながら私なりに解説してみようと思います。作ってみたいけどどうすればいいかわかんないよ!という方は多分意外と多いと思うので、参考にしていただけると幸いです。

用意するもの

スマホ。以上です。
そう、私はダイマの一切をスマホ、それも無料アプリと無料フォントだけで作っています。今使っているのは何の変哲もないiPhone12ですが、その前は8だったのでスペックも気にする必要はありません。
それでは使っているアプリを順に解説させていただきます。と言ってもメインは2つのみです。

Picsart

まずはこちら、「Picsart」です。このアプリはコラージュなどの画像編集によく使われており、写真を配置したり、そこに影やふちをつけたりするのに長けています。また、ペイント機能もあるので主に
・ベース画像の作成
・アイドル素材の配置
に利用しています。最近アイビスペイントを使い始め、ペイント機能はそっちでもいいかなぁと思っていますが、影やふち付けの利便性が圧倒的にPicsartの方が優位なのでオールインワンにするためにもこちらのペイント機能を使い続けています。加工アプリとしての本領でぼかしや色調調整も使えるので何かと便利なアプリです。

一斉投稿の告知画像のベース。
カード画像にぼかしを入れ、
単色で文字を入れるスペースも作りました。
こちらも告知画像。
両サイドの木の部分はフリー素材です。
アプリ内で取得できます。



Phonto

続いてこちら。「Phonto」です。こちらは文字入れに特化したアプリ。Picsartにも文字入れ機能はあるのですが、フリーで使える日本語フォントがPhontoの方が圧倒的に多いのと文字につける効果も豊富なのでこちらを利用しています。後述しますが、フリーフォントがたくさん入っている中でも使ってるのはせいぜい10種類あるかないか…くらい。外部サイトからフォントのインポートも出来ますが私は使ってないです。
ちなみに色のスポイトは出来ないのでアイドルの個人色を使いたい場合はRGBを他のアプリで(Picsartでも出来ます!)スポイトして調べる必要があります。

文字が入りました。
これらの全てがPhontoで完結しています。

これらのアプリの素晴らしいところは、無料でもウォーターマークが入らないこと!若干の広告は入りますが長い動画広告を見ないと使えない、なんてことは全くないのでストレスフリーです。
他にも、画像を切り抜く時には「合成スタジオ」、イラストを書き込みたい時などは「アイビスペイント」を使っています。(InShotは動画ダイマを作る時に使っていました。動画については今回は割愛。)

あとは、使用しているアイドル画像については「アイマスシンデレラガールズ カードギャラリー」様よりお借りしております。カードのフルイラストも透過素材もサインの透過素材もあります。画質は超高画質とは言えませんがダイマに使う分には十分です。
モバマスの「壁紙メーカー」で配置した素材を長押しすることでも保存が可能です。サービス終了までにすべて保存しておくと安心。
たまに3Dモデルを使いたい時があるので、デレステのフォトスタジオで背景を単色にして撮り、合成スタジオでアイドル部分だけ切り抜いています。大きい衣装はスマホだと画面に収まらないのでタブレットを持ってる同僚さんに撮って〜ってお願いしてください。

テーマを決める

それではダイマ作り本番です。まず重要なのがテーマ決め。正直1番難しいところではありますが、ここを乗り越えたらあとは作るだけ‼️頑張りましょう。

まず、そのダイマの目的を決めてください。アイドルの魅力を伝えたい!だとか、衣装の可愛さを知って欲しい!だとか。このくらいざっくりでOKなので書くことの方向性を定めましょう。

次にフォーカスしたいポイントを決めます。まずは次のダイマを見てください。

このダイマは、みくの魅力を簡潔に伝えたいという目的でつくったものです。そうなるとみくの魅力的な面を紹介していくのがオーソドックスな流れになりますが、担当Pとしての情熱のままに魅力を書き連ねていけば、何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。
そこで、伝えたい魅力をいくつかに絞ることにしました。プロフィールは外せない、普段のキャラと真面目さのギャップを推したい、ユニットが多いのも楽しいし色んな衣装が似合うのも魅力…というふうに思い連ね、書きたい内容を整理します。このときに何枚目に何を配置するかを大まかに考えておくと楽になります。あくまでも大まかにです。どうせ作ってるうちに思いつきで新しいこと入れたり意外と中身入んなかったりするので。理想をガッチガチに固めてその通りに作ったら見にくくなっちゃった…なんてことになったら本末転倒ですからね。

ベースを作る

ある程度の方向性が定まったらいよいよ画像作りに着手します。ベース作りはさっき決めた方向性がぶれないうちにちゃっちゃと済ませてしまいましょう。先程例示したダイマでは2枚のベースをそれぞれ使いまわしています。これは画像と文字を入れる段階になって1枚目のベースだと情報を入れられるスペースが小さい…!と気づいて慌ててもう1パターン作ってみたためであり、普段は1枚のベースを4枚全てに使い回します。
さて、ベースの作り方ですが、極論ベタ塗り1色の背景でも大丈夫です。実際私が初めて作ったダイマも申し訳程度に2色にしただけのベタ塗り背景でした。

今見ると技術無さすぎて恥ずかしい…

まぁこんなんでも配色次第では様になるので、配置したい素材の色味とよく相談しながら背景色を決めてください。アイドル素材と同系色かつ薄めの色を持ってくると無難にまとまります。
背景を作りたければ、Picsartのペイント機能の出番になります。とはいえあまり複雑にしてしまうと情報を邪魔するので飾りをつける程度にしましょう。参考程度に私の最もお気に入りの加工方法を挙げます。ご自由にパクってください。

字が汚いけどこんな感じ
(文字はアイビスで書き込みました)
完成!

画像配置①

いよいよダイマ作りの本番です。まずは使用したい画像を配置していきます。
文字を書いてから画像を配置する、もしくは同時に作業するでもいいのですが、Phontoで画像を配置しようとすると少々めんどくさいので基本先に画像を配置しています。

さて、ここからは実際に作りながら配置や加工のコツなども紹介していこうと思います。

こちらをご覧下さい。【EVERMORE】前川みくですね。かわいい。それは置いといて、あなたがダイマを作るなら①②③、どの配置を使いますか?
私は全部使います。聞いといて何言ってんだこいつ…

たとえば、アイドルのプロフィールを書きたいスライドであれば①が向いています。大抵ダイマの最初に来るスライドですし、左から右に見る現代人の習性を利用してアイドルの姿を見せてから詳細に移ることが可能です。また、このイラストの場合左側に手がはみ出しているため、手をあえてフレームアウトさせることで記述スペースを確保できます。プロフィールのスライドはどうしても文字数が多くなりがちなのでスペースの確保は大切です。

アピールポイントを記述するのであれば②。アイドルの両サイドに2点配置すれば華やかに、わかりやすくまとまります。4点でもいいですが、その場合はアイドル画像をもう少し小さくするなどの工夫が必要です。

締めのスライドには③が適しています。キャッチフレーズであったり、「前川みくをよろしくお願いします!」などの文言を書いて締め、最後にもう一度大きな絵でアイドルを見せる。スライド数に余裕があるようであればこの様な締めスライドを入れるといい感じにまとまります。枚数稼ぎとも言う。

あと、画像配置の段階で気をつけていることが、
画像の切れ端を見せないことです。

画像の下に合わせて配置。
浮かせて配置した例。切れ端が見える。

アイドルの透過素材にはどうしても切れ端が存在します。デレステの透過素材はカードの端の部分で直線的に切れていますし、モバマスの壁紙メーカーのものだと幽霊みたいに足が消えていることもしばしば。これらの切れ端を見せてしまうと安っぽく見える気がして、私はあまり見せないように気を配っています。

全身入ってる。
みく、足がっ……!

画像配置のコツとして影のつけ方を紹介したいと思います。もちろん影をつけずにそのまま配置してもいいのですが、特に背景を衣装と同系色で作っているとアイドル画像が背景と同化してしまうことがあります。この後配置する文字と差別化するためにも影はつけるのがおすすめ!Picsartなら「写真の追加」から影をつけたい画像をタップして「シャドー」の項目で編集できますよ。

さらにイチオシの加工は「枠線」+「シャドー」です。
画像に枠線をつけ、位置を0にしたシャドーを入れることで浮き出たような仕上がりになります。

お気に入り。
ここからの文字入れ工程はこの加工を施したものを
使っていきます。

文字入れ

いよいよ文字入れの工程です。ここからはPhontoを使っていきます。お気に入りの文字入れアプリがあるならそっちを使ってください。極論パソコンが使えるならばパワポでも全然いけます!スマホのパワポは使いにくいのでオススメしません。(記事の趣旨ガン無視やんけ)

まず、私がよく使うフォントを紹介します。

筑紫A丸ゴシックはボールドとレギュラーを
場合によって使い分けています(画像はボールド)

私のダイマの90%はこの4つのフォントのどれかを使ってできています。変に飾ったフォントを使っても見にくくなるだけなので、シンプルなこれらのフォントを色や影などで任意にデコる方がまとまりやすいんです。
ただ、これらはみくがキュートでポップなアイドルであるが故に使いやすいフォントとなっているわけであり、クールなアイドルには合わない可能性があるので皆様お気に入りのフォントを探してみてくださいね。(投げやり) フリーフォントの取り込みも出来ますし。

文字入れ〜プロフィール編〜
まずはプロフィールスライドに文字を入れてみましょう。プロフィールは正直中身を考えなくていいので脳直で進められます。その代わりここで決めたテイストを貫き通さないとまとまりのないダイマになってしまうので納得いくまでデザイン性を追求してください。

アイドル名が入らなくてはダイマは始まりません。ということで4種類のフォントで入れてみました。どうでしょう。どれが好きですか?
もちろん好みによるので正解はありません。ですが左上(ヒラギノ角ゴシックW3)は遊びが無さすぎて単調になってしまいます。一方右下(まきばフォント)はこのままのテンションで行き続けるにはちょっと厳しい。もちろん本文のフォントを変えていけばバランスを取れるかもしれないのですが、この2つはちょっと扱いにくいので使わないことにします。まきばフォントはアクセントとして使う分には面白いかもしれませんね。

本文が入りました。制作する上でのポイントについては画像をご覧下さい。下の2枚が完成形となるのですが、フォントや影の付け方でかなり印象が違います。作りたいダイマの雰囲気によって決めましょう。フォントは割と簡単にいじれるので両方つくって決めてみるのもアリだと思います。

文字入れ〜アピールポイント編〜
続いてアピールポイントのスライドに文字を入れてみます。先程の注意点を念頭に置きながら文字を配置していきましょう。

めんどいので丸ゴシックは割愛 許して…

文字に縁や影をつけること、フォントを使い分けることなどを意識するだけでこんなにもすっきり。
ちょっと大きめにタイトルを入れてみるとこのスライドの存在理由が伝わりやすいです。
1枚のスライドに詰めるアピールポイントは、多くても5つくらいまでがいいでしょう。文字があまり小さすぎると読んでもらえませんし間延びします。文章についてはテンポの良さを重視して考えています。適宜改行を入れながら、長すぎないように気をつけて書きましょう。
ちなみにこれをもう少し本気で整えてみるとこんな感じになります。

制作時間20分

カーブをつけてみたり、右側の文章を右揃えにしてみたりするだけでだいぶ印象が変わります。
全部Phontoで出来ます。無料アプリのくせに機能詰まりすぎてるのでダウンロードしたらとりあえずあらゆる機能を触ってみることをおすすめします。

文字入れ〜締めスライド編〜
面倒くさいので割愛。
書いてる途中で面倒くさくなりました。ごめん。
サンプル置いとくので許してください…

オシャレに締める派
勢いで殴る派
ガッツリ他事務所だけどこんな感じでも◎
キャッチフレーズ的なものが入るとオシャレ

画像配置②

②とは?とお思いのあなた。ぶっちゃけこの工程は飛ばしてもいいです。というか配置をミスった…という場合にだけ生まれる工程です。
アイドル画像等の配置によって文字入れの邪魔になる…という場合は、まずは画像を差し替えたり、配置し直したりします。

これのベースを
これに置き換えてみます
ここを押して
画像を選んで
(※置き換える画像は文字なしでつくること!)
あら素敵!置き換えできました

この方法で調整してみてください。
ちなみに場合によっては力業での調整も可能っちゃ可能です。

文字を消したければ画像を重ねればいいじゃない

置く

さあ、ダイマ作りも大詰めです!気合い入れましょう!
この工程では、出来たダイマを置きます。文字通り置きます
というのも、時間を置いてみるとやっぱりこの構図気に入らねぇ!とか、誤字しとるやん!とかが見つかります。わんさか見つかります。ということでダイマを作る方々には置く工程を経ている方がかなり多いそうです。数時間〜1日がいいらしい。私?いつも締切ギリギリに作るので…そんなあなたは1度Twitterの海を眺めてから作品に回帰すれば割と何とかなります。
さて、置いて修正したくなった時に、1から文字を入れ直すのは大変。でも大丈夫!超優秀無料文字入れアプリPhontoくんには「プロジェクト」機能があります。画面右下の保存ボタンを押すと、「画像を保存」の下の方に「プロジェクトを保存」のボタンがあります。ここで保存しておけば、作ったダイマがいつでも呼び出せるようになるんです!

蓄積されたデザインたち

次回作を作る時にデザインのヒントとして呼び出すことも出来ますし、ユニット等で連作のダイマを作りたい時にも同じ構図を使いまわせるので重宝します。プロジェクト機能を有用に使ってライバルに差をつけよう!

投稿する

あとはTwitterに投稿すれば完成です!
ツイート本文には「誰のダイマか」「ハッシュタグ」が最低限入っていれば大丈夫です。それだけだと物足りないと思うので、投票よろしくお願いします!とか、ぜひスカウトしてみてください!などの文言を入れると目につきやすいと思います。ハッシュタグはSfC関連のもの、特に公式から発信されているものを入れるとみんな見ているらしくてよく伸びます。



これでダイマ制作レクチャーは終わりです!!!免許皆伝!!!長々と書きましたが結局ダイマ制作で1番大切なのは愛です。愛がなければ人を動かすダイマは作れません。愛をたっぷり込めて、いっぱい構図考えて、いっぱい文章練って、なるべくいっぱい置いて、直して、最高のダイマをまだ見ぬ同士へと届けましょう。愛は必ず届きます。
分からないことがあればTwitterでもコメントでもいいのでなんでも聞いてください。私に出来ることであればお手伝いします。
そしてそして、なんとダイマ作りを学びたい人が集まって日々研鑽を重ねている素晴らしいdiscordサーバーがございます。こちらで質問を投げれば誰かしらが答えてくださいますし、デザイン集などのリンクを投げてくださることもあります。ダイマ作りに少しでも興味のある方は入っておくことをおすすめします…!定期的にダイマ作りのレクチャー会もありますよ〜。(リンク掲載許可いただいています🙏)

どうかみなさまが素敵なダイマをつくる助けになりますように…!



p.s. この記事は置き時間0分で投稿されています 良い子は真似しないでください