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Episode 034 「緊張と緩和」

さて、Episode 027より開始した「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る試み、今回はアルファベットの「H」から始まるアーティストおよびバンド。

今や当たり前に使われる言葉「エッチする=Hする」だが、その昔とある番組内で明石家さんまさんが「セックスする」というのは直球過ぎて言い難いな、と考えた時に思いつきでセックスの隠語になっていた「エッチ」を「H」で表現したとか。

さぁ、Hから始まるバンド・アーティスト名、見ていきましょう。

Hanson(アメリカ)
この曲は当時(1997年頃だったであろうか)流行りに流行って、常にテレビで流れていた印象がある。あまりにも頻繁に耳に入ってきた曲である為、今でも憶えている。姉の二人が、このバンドのボーカル(男性。当時はまだ、男の子、だったが)があまりにも女性的な顔をしている事にビックリしていたのを憶えている。

Hawaiian6(日本)
Hi-Standardの横山健がプロデュースしたSouls(2002年)という、このバンドのファーストアルバムは正に傑作である。初めて聴いたのは恐らく2002年あたり。美しいメロディラインに乗せたハードなギターサウンドで奏でる曲は、西洋のパンクロックバンドのそれとは全くもって異なり、(もちろん良い意味での)衝撃を受けた。SEKAI NO OWARI?がカバーしたとか。

Hi-STANDARD(日本)
このバンドに関しては、どういった説明が適切なのかは正直わからない程、敬愛している。音楽の素晴らしさ、を教えてくれたバンドの一つであるのは間違いない。パンクロックのかっこ良さ、バンド(を組む事)のかっこ良さ、音楽の楽しさなど、音楽に纏わる全てのポジティブな点、要素などを教えてくれたのは間違いなくこのバンドだ。初めてこのバンドのアルバムに出会った16歳(2000年頃)から約25年が経った今(2024年現在)でも、変わることなく聴き続けているバンドである。もし、「今後、5枚のアルバムしか聴くことができません」と言われたならば、このバンドのアルバムを一枚選ぶ事は確実である。このバンドは、自分にとって、圧倒的なまでに「永遠のヒーロー」である。

Hide(日本)
恐らく、日本から送られてきたビデオに収録されている音楽番組で見て、虜になったと思われる。姉が、Hideの「Ja,Zoo」というアルバムを持っていたのを憶えている。数年前(2020年)、Hideのドキュメンタリー「HURRY GO AROUND」(2018年)を見たのだが、改めてこの人の才能を垣間見た気がした。Hideは1998年に亡くなってしまったが、たまに「もし、今Hideが生きていたら、常に時代の先を行っていたHideが今まだ生きていたら、彼は今どんな音楽を創っていただろうか?」と気になって仕方がない。そう、ちょうど「2011年に他界してしまったSteve Jobsが今生きていたら、彼はどんなプロダクト及びサービスを創っていただろうか?」と世界中がきっと思っているのと同じ様に。

The High-Lows(日本)
もちろん、このバンドの前身であるブルーハーツの曲も好きだ。しかし、ハイロウズの曲はブルーハーツのそれとは違った良さがある。特に、「青春」(2000年)と「日曜日よりの使者」(2004年)は最も好きな2曲で、2024年になった今でも聴いている。このバンドの曲を初めて聴いたのは、具体的にいつだったかは憶えていないが、きっと2000年頃だったと思われる。また、ダウンタウンの松本人志及びSMAPの中居君が主役を務めたドラマ「伝説の教師」(2000年)を見た時に(日本から送られてきたビデオに収録されていたもの)「青春」(2000年)が主題歌になっているのに気づいた(寧ろ、このドラマを見て初めて聴いたのかもしれない)。尚、「日曜日の使者」(2004年)という曲に関しては、少々シリアスな逸話がある。このバンドのボーカルである甲本ヒロト氏は、本気で自殺を考えていた時期があったとの事。とある日、「もうダメだ、今日命を絶つんだ」と決めた日があったらしい。部屋にて、自殺を実行しようとしたその時、ふとテレビから聴こえてくる話が耳に入った。そして、思わずその話を聞いて笑ってしまったらしい。これから自殺をしようとしていたという、恐らく人生で比較するものが無い程のシリアスな状況にもかかわらず笑ってしまった、という自分を客観的にみて「なんだ、まだ笑う力は残ってるじゃん、オレ…」という事に気付き、自殺する事を留まった、との事だ。そして、この曲、「日曜日よりの使者」という曲を書き上げた、との事だ。尚、この曲のタイトルの「日曜日よりの使者」の由来は、そう、ふと甲本ヒロトが耳にした番組(ガキの使いやあらへんで)の放送日が日曜日だったという事だ。そして、その番組で、結果的に甲本ヒロトを自殺から救う事になった際に話を繰り広げていたのは、ダウンタウンの松本人志だった。そう、正に、松本人志は甲本ヒロトにとっての、日曜日よりの使者、という事だったのだ。

Husking Bee(日本)
確か、2000年頃に出会ったバンドである。彼らのファーストアルバムである「Grip」は、Hi-Standardの横山健によるプロデュース作品であり、このバンドの曲で最も好きなWalkという曲が収録されている。残念ながら解散に至ってしまったが(のち、再結成した)、リスペクトするバンドの一つである。ハイスタが活動休止をしていた際に横山健がソロで活動をしていたKen Yokoyamaというバンドの武道館でのライブ(2008年)でこのWalkという曲をカバーした動画を見た。曲を演奏する前のMCで彼は、「バンド(Husking Bee)は(解散により)無くなっても、曲は残るから」と言っていたのが印象深い(2021年にM-1で優勝した錦鯉というコンビの一人が、史上最年長(50歳)であったことが話題になった。この際、錦鯉の一人が「松本さんに言っていただいた言葉で、「魂は年をとらない」という言葉が好きで、と涙ながらに語った話に似ている」。尚、The Sun And The Moonという曲には、なんとあの世界的バンドJimmy Eat WorldのフロントマンであるJim Adkinsがコーラスとして参加している。どうやら、The Sun And The Moonという曲が収録されているアルバム(「Four Color Problem」(2000年))のプロデューサーであるMark Trombino(他にもBlink 182のDude Ranch(1997年)というアルバムも手がけている)が当時、Husking BeenのFour Color Problemと並行してJimmy Eat Worldの作品も手掛けていたとの事でこう言った事(Jim Adkinsがまさかのコーラスとしてゲスト出演)が叶ったとの事である。尚、友達のカズから借りたAir Jam 2000のビデオで観たHusking Beeの演奏は非常にカッコよかったのを憶えている。尚、このバンドのベーシストは、大のDescendentsファンである。尚、1、2年前、世田谷の自宅を自転車で走っている時、ふと目の前を見るとHusking Beeのギター・ボーカルであるイッソンこと磯部正文さんを目撃した!

HY(日本)
特に好きなバンド、という訳ではないが、友達であるヨウヘイが好んで聴いていた印象が強い。いつ頃だろうか、2004年とか、それくらいの時期だったであろうか。

HASYMO(日本)
細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の天才3人。説明不要。

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