縁故も知識も何にもなかった父親が満身創痍で駆け抜けた、小学校受験版『下剋上受験』
過酷な小学校受験が終わりました。
御縁を頂戴することができました。
11カ月という短い期間で、
奇跡とも思える結果に恵まれました。
今や、『週刊文春』も追いかける小学校受験。
小学校受験をテーマにした小説、ドラマも。
タワマン文学の先駆者・外山薫が贈る
小学校受験小説『君の背中に見た夢は』も
反響を呼んでいる小学校受験。
小学校受験は、一般化しつつあります。
中学受験が一般化して、
受験生を追う番組や、
中学受験をテーマにしたドラマができたように、
近いうちに、小学校受験も、
同じようにメディアの取材対象になり、
受験狂騒曲が好奇の眼にさわされるだろう。
小学校受験に足を踏み入れたとき、
何の因果か、仕事は超多忙。
貯金残高は猛スピードで減少し、金策を練る。
日々の学習計画を立て、
志望校の研究、
願書作成の無数の推敲と書き直し、
どの講座を受けるか思案し、
貯金通帳を睨み、
睡眠時間は3時間、
土日は子どもの送り迎えと、
次週の学習計画作りと願書作成で
仕事以上に心身をすり減らし、
「こんなに時間と資金をつぎ込んで、
どこも受からなかったら…」
というギャンブル的恐怖に怯え、
心理状態は不安定ながら、
家庭ではもちろん、会社でも普通を演じて、
のん気に始まった考査前年12月からの受験生活は、
急激に心身をボロボロにしていった11カ月を経て、
ようやく終わりました。
これまでお読みいただき、
ありがとうございました。
縁故も知識も何にもなかった親が
満身創痍で駆け抜けた、
小学校受験版『下剋上受験』。
でも、魂を削ったおかげで、
何とか、御縁をいただくことができました。
幼稚園児には過酷すぎる毎日。
そして、親が試される小学校受験は、
親にも過酷。
6月に受けた、無情の宣告。
「このままでは、どこにも受かりません。」
俺が、必ず、合格させてやる。
幼児教室からの帰路、
落涙を堪えて、娘と歩いた記憶は
今でも鮮明です。
過酷な日々を送りながら、
小学校受験研究に身を沈め、
編み出した受験技術。
これをお伝えすることで、
2023年度に続き、2024年度考査でも、
多くの知人に感謝されました。
「お受験」という“迷宮”。
私のような、
縁故も知識も、
掛け持ちで複数の教室を受講する資金も何もない
悩める親御さんに、
少しでも役に立てれば。
そんな想いで綴ってきました。
私の体験記、そして受験技術が、
“迷宮”を抜け出し、
志望校という“王宮”に辿り着く
道しるべになると、とても嬉しいです。