見出し画像

エンジニアは、場面や状況に応じて性格を使い分けられる必要がある

MBTIの性格タイプと職業その他の適正は別物です。ということは、日本MBTI協会の認定ユーザーから言われることです。とはいえ、「いまは論理的指向に集中しようよ」や「判断せねば」という場面や状況はあります。ということは、場面や状況に応じて、求められる性格タイプがあるとも言えます。今回は、そんなお話。


性格タイプと適正は別

MBTIの性格タイプと職業その他の適正は別物です。ということは、日本MBTI協会の認定ユーザーから言われることです。これは、性格タイプ(character)はあくまで生来刻まれたものでしかなく、実生活上は色々な性格(personality)を場面や状況に応じて使い分けていく必要があるからです。

そもそも性格には2種類ある

認定ユーザーのサポートのもとに、MBTIの性格検査を行なうと、「正確には2種類あります」という話が説明されます。1つは、Personality。もう1つがCharacterです。
Personalityの語源は、Persona。Personaは、仮面です。つまりPersonalityの方が、「必要に応じてかぶった仮面としての性格」を指します。
Characterは、語源としては「刻まれたもの」から来ています。なので、Characterとは、「生来刻まれた性格」を指します。
日常では「あいつ、キャラかぶってる」みたいな使われていることがあります。しかし、語源的にはかぶってるのはPersonalityの方であり、この用法は誤り。とはいえ、日常的に使われてしまっているので、「MBTIの文脈では、Characterは『生来刻まれた性格』であり、こちらの意味で使います」という説明がされるのです。
MBTIと言えば、16Personalityなるサイトが有名ですが。日本MBTI協会から「16Personalityは、MBTIではない」と声明が出ております。そもそもMBTIでは扱っているのは、Characterの方です。Personalityと名乗っているものは別物、というのはこの意味からも明らかなのです。

性格タイプと職業適性に相関はない

というお話も、MBTIの認定ユーザーから説明されます。職業適性は、向いているかどうかではなく、適応できるかどうかが関係します。Characterとしての性格が何であっても、Personalityの性格で適応できるということはいくらでもあります。だから相関がないのです。
その職業で求められている振る舞いや言動を、Personalityの方でカバーできるのであれば、職業適性はあることになります。

場面や状況に応じて求められる性格タイプはある

MBTIで扱うのはCharacterとしての性格タイプです。けれども、Personalityについても、MBTIの4指標を当てはめて考えることは可能です。MBTIの拡張的な考え、または適用となるので、本来のMBTIからは離れるのですけれども、思考実験として考えてみることはできるわけです。

私はエンジニアなので、エンジニアについて思考実験してみます。エンジニアに求められるのは、論理的思考力です。ということは、T指向が求められることになります。設計とは、いくつかのアイデアから1つの解を見定める必要があります。ということは、J指向が求められることになります。S-N指標については、設計の抽象度によって異なります。システムレベルであれば、N指向の方が求められ、ソフトウェアやハードウェアの詳細レベルであれば、S指向が求められるでしょう。どちらがより求められるというよりも、SとNを行ったり来たりできることが求められるでしょう。E-I指標は、これもどちらも必要ですね。1人で開発できるわけではないのでEの振る舞いが求められますし、自分の担当範囲をじっくり考えるためにはIの振る舞いが必要でしょう。
総合すると、xxTJの性格タイプをPersonalityとして出せる人が、エンジニアとして適性があるのかもしれません。

実際には、「開発をやりきるんだ!」という情熱が必要な時もあります。これはF指向でしょう。アイデア出しの場面では、判断しないことが求められます。これはP指向ですね。結局的には、4指標それぞれを、場面や状況に応じて切り替えられる資質が、エンジニアには必要になるということでしょう。

エンジニアを例にとりましたが、他の職業ではまた別な結果になると思います。皆様の職業で「どのような指向が求められるか?」を考えてみると面白いかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!