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FP&Aキャリア相談㉘ 外資の小規模子会社で一人経理。自分ができることは?

FP&Aキャリアに関心のある方の相談に応じています。キャリアは自分で決めなければなりませんが、参考にしていただければ幸いです。

外資の小規模な日本子会社にお勤めの40代の方です。小規模なのでファイナンスは一人。海外のシェアードサービスと派遣の方にお手伝いいただきながら決算業務を行いますが、予算管理もお仕事だそうです。FP&Aについて知り、自分がもっと付加価値の高い、事業に貢献する仕事ができるのではないかとご相談です。転職も考えてみたが、FP&A経験がしっかりあるわけではないので、FP&Aでの転職は今の時点では難しいようです。

詳しくお話を聞いてみました。実はその方は、今の会社でとても生き生きと仕事をされています。一人ファイナンスということは、CFOのようなものです。社長が近くにいて、経理はもちろんFP&A業務も任されています。やる気さえあれば、貢献できることはたくさんありそうです。

予算管理業務に関しては、海外にいるファイナンスの上司やFP&Aチームと連携して、日本子会社の業績目標達成をしっかり支援できるように機能向上をしていきましょう。独学でPower BIの使い方を学び、会議で使えるダッシュボードを作成しているそうです。すごいですね。

商品ブランドごとのPL明細が粗利のところまではあるそうです。年に一度くらいは、販管費やマーケティング費用も配賦して、営業利益ベースでの損益を見るといいですよ、とアドバイスしました。利益が出ていない商品があれば、価格改定の交渉などもすぐには無理でも、時間をかければできる場合があります。販促費、マーケティング費用は有効に使われているでしょうか?

海外の他の国のFP&Aの方にどういう活動をしているか聞いて、真似してみるのもいいですよ。

その方もビックリされていましたが、実際今の職場でFP&Aとしてできることがたくさんあります。それをすれば、今の職場の仕事がもっと楽しくなりますし、もし転職をするにしても、職歴書に現職での貢献をしっかり書くことができます。がぜん元気が出てきたようで、よかったです。

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