
Suhr 7HOT vs Dimarzio Fusion EdgeブリッジPU比較!
あまりレビュー記事のないSuhr 7 HOTピックアップとこちらもIbanezギターに良く搭載されているもののあまりレビュー記事もないFusion Edgeを音比較&レビューします!
7HOT vs Fusion Edge 比較動画
Suhr 7HOTとFusion Edgeの比較動画を作成しました。
クリーンとメタルディストーション、リードでのサウンド比較です。後半にギターの音をDIを通して録音しただけの素の音比較も入れてあります。
使用機材等
ギター: Ibanez RGD71AL
アンプシミュ(クリーントーン):Softube/ Marshall Silver Jubilee
アンプシミュ(ディストーション)Bogren Digital / AMPKNOB BDH5169&MLC S_ZERO100
サウンドのレビューと比較
Suhr 7 HOT
日本も海外もほとんどこれのレビューがないですが、Suhr Modern 7 に搭載されていたりするそうです。ピックアップのパッケージ裏に解説がありました。

どうやら7HOTはSuhr Aldrichに近い音のようですね。
動画でも聴きとれるかもしれませんが、Fusion Edgeよりもレゾナンスの周波数が低いようで音の重心が全体的に低く感じます。またプレーン弦が顕著ですが、アタックの高音の後に中域の音が伸びてきます。弦を弾いたあと音が変化することで「立体感」とか「奥行き」と言われるようなニュアンスがあります。リードプレイでかなり歪ませても”ピッキングした音”と"ハンマリング/スライドした音"にしっかり差があります。
高音域はそこまで高くは伸びていませんが、低音の重心が低いわりにボワっとするような印象がなくこもった感じは全くありません。
全体的にかなり「高品質な音」な印象で優秀なピックアップだと感じました。
DiMarzio Fusion Edge
こちら単体販売はなく、Ibanezのミドルクラス~一部のフラグシップギターに標準搭載されています。Ibanezの解説では「シングルコイルと見紛うほどの高域特性」とのことです。
このピックアップ、ネックとブリッジで音が全く違います。たしかにネックPUはシングルコイルのような鋭い高域のエッジがありますが、ブリッジPUはそこまで高音が出るわけでもなく、普通のハムバッカーの範疇と言える音です。ただSuhr 7 HOTと比較するとセラミックマグネットの効果か、高域までしっかり伸び、アタック後も高域が持続するような印象です。低音もしっかり出ますが、7HOTほどの低音の重さはなく適度にぬけの良いサウンドです。低音弦がブーミーになりやすい多弦ギターには非常に相性の良いピックアップだと感じました。
一方でミドルはあまり出ず高域は強めなため、7弦のサウンドに合わせて音作りをしてしまうと、中域が薄かったり高音がやたらうるさくなります。低音のリフなどはガリガリいう感じでかなり荒々しく、エクストリームなメタルにも合うように思いました。
まとめ
今回Ibanez RGD71ALのストックPUであったFusion EdgeからSuhr 7 HOTに載せ替えましたが、個人的には非常に良かったと思いました。
楽器としてのまとまりが出て、一段上のレベルになったような印象です。やはりSuhr評判通り。7弦用のピックアップも良いです。(※最近Suhr本国のホームページからは7弦用が消えてる・・・?もう廃盤予定かもしれません。)
Fusion Edgeも高音強いもののそこまででもないので音作り次第でなんでもいける感じはありますね。ただ低音がよく出るギターのほうが合うように思いました。