loundraw個展のバックヤードトーク(総括)
2017年9月5日から17日まで、渋谷のギャラリー・ルデコさんをお借りして、loundrawさんの個展を開催しました。ストレートエッジとTHINKRの共同事業です。
ここでは、バックヤードトークとして、運営にまつわる記事を書きたいと思っております。
とにかくこの企画は、かけた開催費用(コスト)に見合う動員数とグッズ収益があげられるかが肝でした。
しかも現場の人間たちは、いままで個展をやったことのない者たちばかりで、なにからなにまで手探りで始めた企画です。
如何にloundrawさんがいま新進気鋭のクリエイターさんだからといっても、まだまだ無名であることには変わりがありません。その方をピンで主役に据えた個展に足を運んでもらうには、様々な施策が必要不可欠でした。
二週間という長い開催期間でかかるコストはけっこうなもので、個展会場費はもちろんのこと、設営費にグッズ製作費、パネル出力費、そして一番でかいのは人件費です。
ここをもっとも削るべく、運営スタッフは外部の専門業者ではなく、ストレートエッジとTHINKR、そして僕がアドバイザーをつとめるベンチャー企業のMyDearestのみんなを寄せ集めて、まさに学園祭で行われるイベントスタッフのようにメンツを補充していきました。
それでも、この個展の総事業費は0が7ついたお金が必要でした。
その金額をリクープさせるためには、予約で1000人を超える人間を集客し、その二倍の一般客を集め、その中の半分のお客様にグッズ購入で数千円を使ってもらう……という目標が必要でした。相当高いハードルです。
ですが結果、この事業は大成功でした。
来場者数は約4000人、予想の約2倍の数のお客様が足を運んでくれました。そしてグッズの売り上げも予想の150%。
しかもありがたいことに、個展会期中、最初の一週間よりも、後ろの一週間のほうが来客数が多かったのです。
これはかなりありえない、珍しいケースで、普通個展を開けば、いち早く観たい人がすぐに来場し、グッズを購入していきます。そしてだんだん右肩下がりで動員は少なくなって、最後の一日だけすこし集客が回復する、というのが通常です。
しかしこの個展は、まったく逆で、右肩上がりの動員でした。
これはおそらく、(「予約数」に関しては後半一週間のほうが少なかったのでそれも勘案すると)『個展の評判』が口コミやSNSで広まり、それを聞いて、初めて個展の存在をしり足を運んでくれた方々が多かったからだと予想しています。
とてもありがたいことで、なぜなら、自分たちがはじめて開催した個展の内容が好評だった……そして運営スタッフもミスなく、混乱なく行動でき、来場者の皆様も気持ちよく体感することができたということだからです。
loundrawさんによる積極的なSNSでの言及や、様々なクリエイターさんからのコメントなど、あらゆる界隈から協力いただけたこともとても大きかったと思います。
お客様にも満足していただけた以上に、ストレートエッジにも収穫がありました。それは、スタッフ全員が、つらいときに助け合い、当事者意識をもって行動できたことです。
「誰かがやってくれるだろう」と思う人間はそこに一人もいませんでした。
「自分がやらないと、絶対に良くならない」、そう全員が考えて行動してくれたからこそ、人員的に相当リソース不足だったこの個展を最後までやりきることができました。
(※結果論ですが、このサイズの個展規模を、スタッフ5人しかいないストレートエッジで開催するのは完全にミスマッチで、「間違ったプロジェクト」であったことは事実です)
たくさんの皆様の協力のおかげで、この個展を二週間、走りきることができました。本当にありがとうございました。
また、別の企画で、皆様とお会いできればと思っております。これからもがんまりますので、応援よろしくお願いいたします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?