ボンドガール

父ダイワメジャー
母コーステッド
母父Tizway
半兄ダノンベルーガ(父ハーツクライ)


最初に断っておくが、これは完全な私見的な相馬眼である。
2023/10/7(土)に行われるサウジアラビアRCに向けてボンドガールを取りあげる。

2023/6/4(日)の東京5R新馬戦はインパクトのあるレースだった。
新馬戦をみたときの感想は、ペースは違えど、ワグネリアンvsヘンリーバローズのマッチレースを彷彿させた。
2着チェルヴィニアが次走の未勝利戦をヘンリーバローズ同様、2着以下を相手にしなかったところまでも似ている。
ヘンリーバローズとの新馬戦を制したワグネリアンは、ピンク帽から世代の頂点に立った。
素人目でもわかるインパクトのあるレースをした馬は後に重賞、さらにG1で活躍することが多い。

ボンドガールの新馬戦を付け加えるなら負かした馬が次々と勝ち上がり、伝説の新馬戦になるのでは?とちょっとした話題になっている。
チェルヴィニアも相当の素質を秘めているが、ここではボンドガールにスポットを当てていく。

あくまでも「阪神JF前の牝馬の完成度」の話で、近年ではメジャーエンブレム、レーヴディソールが高いと評価している。
メジャーエンブレムは先行力とスピードで押し切るタイプ、レーヴディソールは強烈な上がりを繰り出すタイプだった。

結論からいくと、「阪神JF前の牝馬の完成度」という意味ではボンドガールの新馬戦は時計、上がり、操縦性、レースセンス、安定性、馬場状態、相手関係など総合的に判断すると近年最高傑作レベルにあるのではないか。

前述したメジャーエンブレムのように運動神経がよくスピードもある。
メジャーエンブレムは、アルテミスSでデンコウアンジュの決め手に屈したが、末脚の威力はメジャーエンブレムよりボンドガールのほうが上でチェルヴィニアを差し切っている。

レーヴディソールはまさに敵なしだったが稍重以上で走ったことがなかった。
無理矢理だが稍重以上では本当に敵なしだったのか?とケチをつけられなくもない。
レーヴディソールはきれいな走法で差しタイプだっただけに案外的外れな指摘ではない。

レーヴディソールが稍重以上で走ったときにどうなったかはわからないが、少なくともボンドガールは新馬戦で稍重をクリアし、上がり33.0を計測しているのである。

メジャーエンブレム、レーヴディソールを引き合いに出したが、それぞれに馬場差がありこのように比べるのは間違えてるのかもしれない。
それでも「完成度」という意味ではボンドガールは前述した名牝と同等、もしかすると同等以上なのではないか。
キャリア1戦の馬をあまり持ち上げたくないが、すでに阪神JFで勝ち負けするレベルにあるとみる。


アルテミスSではなくサウジアラビアRCを使ってきたのは、牡馬相手でも賞金加算できる自信、さらに来年のNHKマイルを見据えているのではないか。
NHKマイルに出走する馬は後々マイル〜スプリント路線で活躍する馬が多い。
馬主からG1(とくに桜花賞)で不利な枠に入れられる可能性が高いが、阪神JF、桜花賞、NHKマイルと好勝負をして、スプリント路線で活躍しそうな馬。




順調に育てばボンドガールはラインクラフトやメジャーエンブレムのようになって、夢の続きを見せてくれるかもしれない。
まずは今週のサウジアラビアRCの走りに注目してみたい。

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