【獣人処方箋】Case.2 「獣人注意報」 (No.0028)
昔ピーター・フランクルというユダヤ人のタレントがいました。彼は大道芸人で数学者で10カ国語以上を話せる文系理系運動系の全部を持っている人で、本人は日本のなになに系という分け方をバカにしていましたが、その彼は仕事柄もあって世界中を旅行していました。
その時に旅行客を狙った詐欺師や泥棒などの被害にあわない為のテクニックを見つけ、役に立ったそうです。
前回も書きましたが、この春から新しい生活を始める人がいらっしゃると思います。
新しい職場、学校、クラス、部活、イベント、サークル活動、アルバイトなどなど・・・。
ぜひ大いに励んで頂きたいと思いますが、同時に注意をしていただきたいとも思っています。
それが、このシリーズのテーマである「獣人」です。
その名の通りケモノのように人を喰らう人間のことです。
この獣人達は、新しい環境に入ってくる素直な人たちを自分のエサにするべく爪を研いでいるのです。
このシリーズで一人でも獣人の被害に遭わないことを願い、獣人の生態、また解る範囲で対処法などを記していきたいと思っています。
獣人の定義はあえて取り決めず大体「厄介な人物たち」と、ゆるく捉えていただいて結構です。
上記の例で言えば旅行客を狙う泥棒や詐欺師がそれに当たります。
以前聞いていたラジオ番組で武田鉄矢が同じように旅行先での話をしていました。
それは旅行先で、どなたか見知らぬ人にカメラを預けて写真をとってもらう状況についてでした。
自撮り文化以前はこのようなことは多々ありましたし、今もカメラの代わりにスマホを渡して取ってもらうケースは少なくないかと思います。
その際に、一体どの人に声をかけてお願いをするべきか?と悩むと思います。
武田鉄矢曰く、これには意外とセンスが必要だと話していました。
安心できて、すぐに応じてくれそうで、カメラも扱いが出来て、話の飲み込みが早い人などなど・・・。
このような条件を瞬時に浮かべ、その条件に合いそうな人を瞬時に選び出し、瞬時に声を掛ける・・・。
このような経験は誰でもあるかと思いますが、確かに書き起こしてみるとなかなか大変な作業をこなしていることがわかります。
実は獣人達はこのセンスに長けています。
ただし、獲物を狙うセンスです。
彼らにとっては生命線であり、喜びなので全力でこの力を振るってきます。
ですから、こちらもこのセンスを磨くことが大事です。
しかし簡単に鍛えられるわけではありませんので、さきのピーター・フランクルのテクニックと共にオススメの方法を書きたいと思います。
ピーター・フランクルはこのようにしていたそうです。
それは「自分から声を掛けること」です。
彼が言うには、数学的にも経験的にも「自分が声を掛けた」人が詐欺師や泥棒である確率は低いが、「向こうから声を掛けてきた」人物が詐欺師や泥棒である確率は高い、とのことです。
そしてもうひとつアドバイスとして「親しげな人」に注意してください。
獣人は必ず「親しげ」に向こうからやってきます。
新しい環境に馴れ、それぞれの人物がどういう人なのかをある程度理解できるまで、決して安易に心を開いてはいけません。
お気をつけ下さい。
【獣人処方箋】Case.2 「獣人注意報」 おわり
Case.3へつづく