【2つめのPOV】シリーズ 第3回 「仕切り」Part.6(No.0165)
パターンC〈セルゲイのMix Up〉
真っ白な空間に、まっすぐに続く階段
何処まで続くのかわからないほど長い
その階段を赤ん坊が懸命にハイハイで登ろうとする
よじ登るように赤ん坊が階段を登る
やがて立ち上がり、階段の端にある壁に手をつきながら登る
ドロドロとした地面に立つ泥だらけの男
太い棒で力いっぱい地面に線を引く
一瞬だけ地面に線が引かれるが、すぐに回りの泥が入り込んで線が消える
男は、疲労でフラフラになり肩で息をしながら同じように地面に線を引く
大きなショッピングモール
子供のランドセルがたくさん並んでいる
カラフルな色のランドセルが並んでいる
別の棚にはリュックサックが並んでいる
大きさや色がそれぞれ違ったものが並んでいる
また別の棚にはビジネスバッグが並んでいる
同じ様な黒っぽい色で四角くてどれも似たようなものが並んでいる
見渡す限りの田園風景
人家はポツポツとある程度で他は山や田んぼで緑に囲まれた田舎
そのまっすぐな田舎の道を歩く男
その反対方向の遥か先から荷を背負った農家の老婆がゆっくりと歩く
歩く男
ゆっくりと歩く老婆
白い部屋でひっくり返されるランドセル
中から一気に教科書などが床にドサドサと落ちる
同じくひっくり返されるリュックサック
ボトボトと中身が落ちる
表にあるポケットのジッパーを開けると、また小物が落ちる
振るとさらに何やらボールペンなどが落ちる
今度はビジネスバッグがひっくり返される
ファイルやノートパソコンが落ちる
ひっくり返したまま、様々なジッパーが開けられる
その都度、財布やタバコ、バッテリー、スマホなどがボロボロと落ちていく
振るとまだ何か音がする
さらに探るとまだジッパーがあり、開けるとミントやサプリのパックが落ちていく
階段を登る幼児
ややおぼつかない足取りで、1段1段慎重に登っている
あるワンルームの部屋
空っぽでカーテンも無い部屋に朝日が輝く
部屋に置かれる複数のダンボール
いそいそとダンボールを開けて中身を出す大学生らしき女
ささやかな家具が並べられ、カーテンも取り付けられる部屋
ダンボールが無くなり、ベッドも置かれた部屋
真っ暗な部屋でアラーム音がなる
カーテンが開けられ朝日が入り込む部屋
簡単な食事をする女
テーブルからお皿が消え、着替えたり鏡の前で身支度をする女
リュックサックとスマホを持って、部屋から出ていく女
セミの鳴き声と強烈な日差しが窓を開けた部屋に入り込む
部屋は以前よりも雑然としている
服が床に丸めて置かれている
窓の外が白い雪に覆われている
部屋の中はパンパンのゴミ袋が部屋の隅にいくつもまとめて置かれている
髪も乱れ身なりの汚い女が呆然とテレビを見ている
テーブルにはカップ麺の空容器が倒れて置いてある
田舎道を歩く男
反対からゆっくりと歩く老婆
やがてお互いが視認できる距離にまで近づく
発射されるロケット
勢いよく空に向かって突き進む
燃料が終了したブースターが切り離されていく
なおも突き進むロケット
Part.7につづく