【グッドプラン・フロム・イメージスペース】 Episode.1 「ジョーカー スマイル」 Part.2 (No.0037)
「昨夜はごちそうさまでした。これからがんばります。」
御礼を言ってジョーカーさんは去って行きました。
バットマンさんは彼の背中をいつまでも見送り続けてました。
バットマンさんは朝食の残りを食べながら眠気の抜けないアルフレッドさんと彼のこれからを語り合いました。
さて、一人になったジョーカーさんは家に帰り、部屋の掃除を始めました。
その日は掃除だけで終わりました。
次の日、食料品を買い出したあと残りの時間を机の前で過ごしました。これからの計画を書き出していたのです。
また次の日、月賦でノートパソコンやスマートフォンを買いました。安いものですが店員さんのオススメでした。
家に帰り、早速色々と触ってみました。彼はこういうものに疎いので初めは困りましたが、まだ歳も若い為すぐに馴れました。
彼はユーチューバーとして活動を始めました。
彼は色々辛い人生だったので、心にこだわりが生まれていて、それが苦しみの原因でしたがバットマンさんの優しさでこだわりが無くなったのです。
ですから彼は元々ある才能を簡単に活かせる様になっていました。
家で、外で、飛び込み参加の演芸でも何でも彼は挑戦しました。
心を開いて観客と接するジョーカーさんに皆も気持ちを開いてくれました。
彼は昼間はパフォーマンスや動画の撮影をして、夜は定期的にここゴッサムシティで苦しんでいる人達を助けたりしました。
やがて彼のパフォーマンスは人々に動画で伝わりはじめ、彼の公式アカウントも知られました。
たくさんの人がフォローをしてくれ、彼の日々挙げるパフォーマンス動画を観てくれました。
彼はたくさんの収入を得るようになりましたが、そのお金も人知れず苦しんでいる人達に使っていました。
アパートに住めないでいるテント生活の人を1軒ずつ訪ねてはアパートの保証金をその場であげていました。彼は得意のメイクと、あげる人に他言無用を約束するのでこの行為は注目されず、おかげでずっと続けられました。
ジョーカーさんは1年も経つとゴッサムシティの人気者として度々テレビに撮られる様になりました。
もちろん出演依頼も来ましたが、ゲストとして少し出るだけでレギュラーは全て断ってました。
彼は自分のするべきことに忙しいので、制約をかけられる事は嫌だったのです。
更に1年後、彼は遂に夢だった「ひとり会」を開催する事になりました。
つづく