「タバコ、ギャンブルとさよならした体験談:後編」(No.0007)
前編の続き
ギャンブル中毒の正体が実際のお金で無く心の中に造られた負債が原因と気づくと、解決も早かったです。
本当はお金が欲しいのでは無く、イメージの中に造られてしまった存在しない負債を「返却」する為に、やらされていたのです。
休日を他に使いたかった私は、この事実と経験から一気に競馬から遠ざかり興味を失い解放されましたが、決して忘れてしまったのでは無くて、今も私の人生にハッキリと残っています。
ただし私の足もとにです。
辞めたのでも忘れたのでもなく乗り越えたのです。
ヤニ臭い部屋。
ライターや喫煙スペースを探したりする日々。
競馬サイトを見つめ場外馬券売り場の汚い混雑に揉まれて夕方まで過ごす休日…。
これらを山のように登りつめ、その頂上からこれらの無い景色を眺めると、もはや以前の人生に戻りたいなんて思わなくなりました。
こんなものの無い人生がいかに素晴らしいことか。
実はここが大切と感じており、麻薬やお酒の中毒もみな似ているのではと考えています。
中毒が続くのは、解放された後に来るその先の人生をイメージ出来ないからではないか。
「やめる」のは「とまる」のと同じで、山を目の前にして向かい合っているようなものです。
永久に自分の視界からは消えません。
消し去るためにはその山を踏み超えることです。
その為には、山の先に待っているもっと素晴らしい何かを求める事です。
今までの騙され続けたウソの人生を捨てて真実を求めて行きましょう。