新シリーズ 【2つめのPOV】企画説明:後編その3 (No.0137)


後編その2のつづき


このパターンも手応えはあるのですが、まだまだ自信はありません。
しかしとにかく始めるべきだと思ってやっています。


もがいているうちに上手くなったり、何かを掴んだり出来ると信じています。
前回と今回のはまだ何とか多少は感覚を掴めているのですが、あと2つはもっと曖昧なので例題すら作れないかもしれません。


パターン〈ラウディのサングラス〉

「何の価値もない」


[Remove sunglasses]


3月の中旬頃からか、街中どころか世界中からマスクが何処かへ消え去り暴動のような騒ぎになった。
日本では反社会組織に小銭稼ぎで駆り出されたホームレスや貧しい年金受給者が、朝からドラッグストアに並び買い占めが起き、一般の人達が街から普通には手に入れられなくなっていた。
社会問題として扱われ、やがて店側も入荷の情報にタイムラグを作るなど対策をしたが、今度は店内で何もせずにひたすら老人たちが待ち続ける状況が生まれた。さらに問題は悪質化していき身なりの不穏な老人が時に店内に座り込みを始め、内も外も治安が悪化しお客は不安を覚えるようになった。


この状況が起きると同時にネットでは法外な値段での転売が開始され、たかが不織布の切れっ端がフリマサイトで万単位で売られた。
この悪質さに人々が騒ぎ、対策も講じられたが結局イタチごっこが続き、当時から胡散臭かったこのウィルス騒動に煽られた一般の人達は、堂々と蔓延るヤクザから買うしか無かった。
一度仕入れがあったという情報が入るなら、立ちどころに実店舗だろうがウェブサイトだろうが人が群がり買い漁った。
ニュースなどで「〜日後に〜百万枚入荷される」等などと報道されても現実は変わらなかった。


戦時中の配給や戦後の闇市やヤミ米と全く同じ事がこのスマホの時代にも繰り返された。


それは何故か在庫が無い筈なのに、議員や報道陣やタレントが必ずマスクを付け続けられる状況まで全く同じなのであった。


[Put on sunglasses]


1億円は大金であるが、持っている人は持っている。

動かすことが出来る人はいる。大変な金額であり、普通は一生縁が無い。バラバラにした金額なら誰でも持っているが纏まって持っている人は極めて少ない。


しかし1億円でも10億円でも良いが、一体何故価値があるのか?


それは持っている人が少ないからだ。
もし1億円を、地球にいる全ての人が持っていたら、その1億円には何の価値も無く誰も欲しがらない。


持っている人が極めて少なく、誰もが求めるから価値が生まれる。
そして持つものに何らかの権力が生まれ、持たざるものは従うのだ。


つづく

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