【シンプル・プラン】シリーズ 第3回 「塩水発電LEDランタン用のマグネシウム棒を自作してみた その2」 (No.0229)
続けて実験をする。
今回の失敗には、おそらく有り合わせで使った長いネジが原因と考えられる。
このネジが通電をしないものなのだろう。
ネジも、調べると様々な材質のものがあるのが分かった。
パワーバーの材質を調べると、マグネシウムの他にABSと「真鍮」とある。
これがキャップ内部のネジの材質だろう。
私が今回使った長いネジは、キャップ内部のネジと違ってキラキラとメッキ加工が施されていたような見た目だった。
これをやめて別のものにすれば通電をするのではないか?
そう考えた。
キャップ内部と同じ真鍮でも良いが、他に調べるとやはり銅が良いことがわかった。
銅は錆びる。
だが調べると、そのサビは表面にすぐに発生するのだが、それがステンレスのように膜になるらしい。
そしてそれ以上の錆の進行を防ぐようなのだ。
実はかなり錆に強いとある。
ならば銅が良い。
電気を通す力が強いのは電線で証明されている。
早速ホームセンターで銅製の釘を買ってきた。
とても安かった。
これをさっきと同じように加工した。
前回の失敗である水漏れも注意するために、キャップ内部のネジの根本もしっかりとグルーガンで塞いだ。
これは以前も失敗した方法だが仕方がない。
(キャップの内側をグルーガンで埋めている。
だが、これも結局は水漏れ対策には弱く、効果は薄い。)
(前回の反省から全体が短くなるようにした。
だがそのせいでゴム留めが二箇所になり若干不安定になる。)
だが、今回もなかなか内部に入らない。
上手く入れないと、ゴム止めしているとはいえズレて接触が悪くなる。
何とかこじ入れて蓋をした。
そして塩と水を通常通り入れて完了。
さて、電源を入れる。
光った!!
(光拡散効果のある自作のシートを剥がした様子。
きちんとLEDが点灯している。)
やった!! 出来た!!
やはり思ったとおりだった!!
あのパワーバーは市販されているマグネシウムロッドと同じものなのだ。
それを上手く通電さえさせれば同じように使えるのだ。
凄い嬉しい。
しかし、若干暗い気もする。
だが何度も書いている通り、この製品は元々暗いのでよくわからない。
本当はこのあと連続点灯の実験をやりたかったが、またしても水漏れが発生したために実験は中止。
どうにもこの製品は水漏れの欠点があるように思えるが、しかしそれは改造しているからだろう。
通常使用の際には無かったのだから、文句を言うのはお門違いだ。
当然だが、これらの実験で使っているキャップは使用済みのものである。
この製品はマグネシウム棒がきちんとハマっている状態が通常なので、それが無くなった『使用済み』になってしまうと、内部のネジとマグネシウム棒のハマっていた部分に隙間が出来るのだ。
そして、そこから水漏れが発生する。
キャップ自体、使い捨てが前提なので、ある意味当然である。
継続使用の実験が出来ないのは残念だったが、しかしもうこれで十分だ。
市販されているマグネシウムロッドで点灯させることが出来る。
そのことさえ分かれば正直もう十分である。
つまりマグネシウムロッドの減り方なども、結局は通常と同じなのだから。
これさえ分かればもう良いのだ。
この製品の水漏れトラブルを解決するのは私の仕事ではない。
だが、今回の実験結果にしても、ある意味では当たり前の話である。
正直、これは小学生の理科実験キットとやっていることは変わらないからである。
それをいい大人がやって喜んでいる。
人によっては、それを呆れて笑うものもいるだろう。
だが、別にそれで構わない。
何度も言うことではないが、私は全く学が無い。
化学も理科も全く知識はない。
だが、興味はあったのだ。
そして、自分でその興味に従って、一つ一つ手探りで経験を重ねてこうして結果を得たのだ。
何一つとして、恥じ入る事は無い。
こうした実験結果など、調べればすぐに出るはずだ。
しかし、だからなんだと言うのか。
自分でやってこそだと思う。
そしてこの程度のことすら自分でやらずに人任せにするような癖が、一般の大人には染み付いてしまっている気がする。
それが大人の態度であるかのように。
大間違いだ。
それは単に臆病で、失敗を恐れているだけだ。
本当はこの程度の事すら出来ない自分の正体を認めたくないからやらないのだ。
私もそうだったからよく分かる。
でもそれでは成長しない。
この程度で偉そうに言ってはいけないが、本当にそう思う。
これからはまた別の実験をする。
【シンプル・プラン】シリーズ 第3回
「塩水発電LEDランタン用のマグネシウム棒を自作してみた その2」(No.0229)
おわり
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