【シンプル・プラン】シリーズ 第4回 「塩水発電LEDランタンを分解してみた」 その1(No.0247)
・実験で使った塩水発電LEDランタンを分解して中身を見てみる。
色々と触ってみて大体の予測は出来ているが、それでも一度分解した方が
分かりやすい。
手元にはマクセルのミズシオンと、日本協能電子のアクパがある。
ミズシオンの方が小型のため分解しやすいと思うのでこっちを壊してみる。
全体像はこのような感じである。
ざっとこのようなものだ。
これは別の製品であるはずのアクパでも殆ど同じ仕掛けだと考えられる。
以前にも書いたが、DVDプレーヤーやら車やらと同じで、別のメーカーでも
構造は大体同じであることと変わらない事情がここにもある。
では分解をしていく。
素材は結構粘りのあるプラスチックだ。
粘りがあるのもまだ新しいからだろう。
日が経てはこのような素材はどんどんと硬くなり割れやすくなる。
だが今はまだ柔軟性がある。その為にかえって分解に手がかかる。
最下部の水入れになる蓋を外すと、底面は丸いアクリル板になっていて
そこから内部が確認出来るようになっている。
ここのアクリルを取り払う。
ここは接着されているだけなので剥がすようにして取る。
奥には上部に穴が空いている。
そこから水が落ちるようになっている。
奥に格子状の黒いパネルがある。それが電子の流れに必要なパーツで、
恐らくは金属か炭素のシートだ。
横に二つ大きな穴が空いているが、これはランタン全体を支える柱。
中空なので穴が空いているように見える。
その後、下部の側面からドリルでミシン目を作り、そこをニッパで切って行く。
大きなでべそ状の穴は、燃料のマグネシウム棒を差し込む部分。
マグネシウム棒を差し込む穴の下部に出っ張りがあり、そこには
出っ張りを包むようにカーブした金属の板がはめ込まれている。
アクリルを外して水を貯め込む下部を覗き込むと、黒いパーツが良く見える。
そしてその格子状のへりには白いカスがこびり付いている。
下部の部分は本体と一体ではなく、筒状のパーツを差し込んで
重ねるような構造になっている。
その為、水を貯める部分はすっぽりと抜けて分離出来る。
画像は本体を逆さまにして内側にある蓋状の部品を取り外している様子。
外すと空洞があり、その奥には黒いパーツの裏面が見える。
裏側は白くひび割れている。
その手間にある穴の空いた棒状のものは中空の柱。
白いカスを取り除いた黒いパーツ。
実験中は金属板だと思っていたが、これは黒い布状のものであった。
恐らくは炭素繊維なのだろう。
残念ながらピンぼけているが、格子状のパーツは赤いリード線と繋がっているのが分かる。接続部分の金具が見える。
黒いパーツは本体の両脇に設置されている。
その間を画像のように金属板が繋いでおり、そこから
半田付けされた赤いリード線が
接続されている。
その2に続く
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