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Manila, revisited~Wanderland Festival 2023①

台北経由でマニラへ。
マニラに来たのは今年の1月以来で、まだ2ヶ月も経っていない。今回は、ディレクターのJohn Wyから招待してもらって、「Wanderland Festival」へ。

3/3(金)がオープニングパーティーを兼ねた地元バンド4組のショーケース。3/4(土)-5(日)が、Wanderland Festivalの本番。3/6(月)が、Arctic Monkeysのライブというスケジュール。

空港からホテルまで渋滞を抜けて50分ほど。渋滞=料金所の渋滞だった。Grabは事前にピンポイントで会う場所を決めておくことが大切。場所がわからず電話がかかってくるもタガログ語がわからずキャンセルになること2回。

夕方18時前に空港に着いて、Grabのドライバーとのやりとりに何度か失敗してホテルに入ったのは20時過ぎだった。ホテルはWanderland Festivalの会場の目の前!ゲートまで徒歩3分ぐらいか。よく街の真ん中でこれほど大きな音楽フェスティバルをやれるものだと驚く。80年代、東京都庁が建つ前の新宿のど真ん中で、甲斐バンドがやった"THE BIG GIG"のことを思い出す。

コワーキングスペースとは思えない"NOOK STUDIO"

そのままショーケースの会場のコワーキングスペースNOOK STUDIOへ移動。沖縄では、みんな香港のClockenflapに行くと話していたので、誰が来ているのか事前の情報は何もなかったが、知り合い結構いた。
主催のJohn Wyをはじめ、シンガポールのDavid Siow(ASEAN Showcase Festival)、Keith Tan(CDbabyから現在は別のフェスに移ったらしい)、台湾のChristine Su(彼女はGolden Melody Awardだったかな)、韓国と日本を行ったり来たりのヤハタさん(今回は韓国のバンドをブッキングしたとのこと)、釜山ロックフェスティバルの面々やソニー・フィリピンのA&Rの方とか、初めましての方もいろいろ。
遅れて行ったので、4組中3組のショーケースを聴けたのだが、どれもクオリティが高くてかなり良かった。

ENA MORI。ボーカルの方が日系ということは後から知った。

ENA MORIは、Filipina-Japanese artist。ボーカル+ドラム、キーボードの3人。力強いリズムの上を躍動感に満ちたボーカルが転がるような様が良かった。今後、要注目なアーティスト。
昔、渡辺貞雄さんと話をしたとき「どんなアーティストと一緒にやってみたいか」尋ねると「リズムの強い人と演りたい」と聞いたことをふんわりと思い出した。正確で強いリズムを出せるというのは、それだけで才能だな。


CLARA BENIN。マレーシアのAmrita Soonと一緒に聴きたい。

CLARA BENINは、アコースティックの弾き語りシンガーソングライター。サポートのギタリストが紡ぎ出す音色が、楽曲にさまざまな彩を与えていた。G.Yoko+山口洋(HEATWAVE)のよう。


GABBA。感動的にうまい。

最後のGABBAは、4人組のインストのフュージョン・バンドなのだが、CLARA BENINのバックでギターを弾いていた彼のソロプロジェクトのようだ。キメっキメの演奏で、会場が盛り上がる。フィリピンのバンドは、今も昔も本当に素晴らしい技術を持っていると関心する。この街には、路上生活者から、”ジャーニー”のボーカリストに上り詰めた、アーネル・ピネダのような才能が、まだまだわんさかいるのかもしれない。


Tocilog、80ペソ、200円弱。美味しかった。

夕食をとらずにイベントに出かけたので、空腹を感じて最後のバンドの途中に抜け出してホテルへ戻る。すぐ近くに屋台が集まった場所があって、適当な地元の料理を注文する。Tocilogという豚肉を焼いてやや甘い味をつけた料理。ライスはガーリックライス。フィリピン料理はインドネシアやタイのように、スパイシーな味付けはあまり一般的ではないのかな。

そこら中で焼かれる串焼の煙が充満する。

「Music Lane Festival Okinawa 2023」を終えて、ほぼほぼ出し切った感があるので、今回の「Wanderland Festival」は、改めて新たなスタートを切るという感じ。急な招待だったのだが、そういう意味でも迷わず行くことにした。こうした場所で、周りの人たちが強烈なエネルギーを放っているのをみると、こちらにも自然に良いバイブレーションが伝わってくる。今は、そういうしたことを非常に大切な時期だと日々感じている。

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