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アジアのインターナショナル・フェスシーズンに合わせて、ヨーロッパのアーティスト3組のライブを沖縄で。

AXEAN Festival @Singapore Oct.2023

8月後半から10月にかけて、アジアはインターナショナルなフェス+カンファレンスシーズンだ。ざっとあげただけでも以下のような感じ。

① 8月31日〜9月2日「SOUNDSCAPES of INDIA」インド・ニューデリー
② 9月6日〜8日「Seoul Music Week」韓国・ソウル
③ 9月27日〜29日「AXEAN festival」インドネシア・バリ島
④ 10月1日〜4日「Asia Music Summit + GloMMnet conference and Busking World Cup」韓国・光州
⑤ 10月3日〜5日「Zandari Festa」韓国・ソウル
⑥ 10月10日〜14日「World Music Festival@Taiwan」台湾・台北
⑦ 10月13日〜14日「ASIYA~Asian Music Festival & Conference」フィリピン・マニラ

①は、インドのインディペンデントアーティストを世界にエキスポートするためのショーケース+カンファレンス。名前だけだが、理事をやっているMusiConnect Asiaの主催で、何人かのDelegatesをブッキングを手伝った。
③は、主にASEANにフォーカスしたインディーのショーケース。ASEANの重要な音楽関係者はほぼここに集まる。
⑤は、アジアを代表するショーケース。まだ未発表だが、思わず「えっ?」と聞き返すようなブッキングも。
⑦も③に近いが、今年初開催ということと、ややコマーシャルな印象のブッキングで楽しそう。
②と④、⑥は、軸足がワールドミュージックやジャズに寄せたショーケースに近いフェス。
②に出演するバンドはかなりレベルが高い。11月16日の「Koza City Jazz」(ミュージックタウン音市場・コザ)に出演してもらう、IM BORA QUARTETはここで見つけた。

IM BORA QUARTET @ Seoul Music Week ,Sep.2023

④は「Busking World Cup」というストリート・パフォーマンスの世界選手権にカンファレンスが合体したもの。
⑥では、今回ショーケースの審査をやらせてもらった。

それにしてもこれだけフェスが集中すると、アジア圏外からやってくるアーティストの数も自然に増えてくる。せっかくアジアまで来たのだから、できれば近場でライブができないかというのは自然な気持ちだろう。
今年はそういうアーティストからいくつか話があって、3組を沖縄でブッキングすることになった。いずれも日本公演は沖縄のみだ。

NAMGAR @ Playtime Festival 2024 ,Mongolia June 2024

エストニアのブッキングエージェントJulianaとは随分前に知り合った。多分WOMEXやSeoul Music Weekで会ったのだと思う。
彼女からは5月頃に、ロシアのブリヤート共和国のNAMGAR(ナムガル)をブッキングできないかと相談を受けた。彼らはWorld Music Festival@Taiwanに出演して、よく週末に台湾南部のフェスに出演するとのこと。その間に沖縄で1本というわけだ。
NYタイムズが"シベリアのビョーク"と評したボーカルのNAMGARを要する3人組。(この3人は家族)現在は、ロシアのウクライナ侵攻に反対して、ロシアを出てモンゴルを拠点に活動しているとのこと。7月のPlaytime Festival(モンゴル)にも出演していて、ライブ終演後に沖縄公演用に短いコメントももらってる。近々出す。

もう一組、Julianaに相談されたのは、エストニアのPuuLuup / プーループ。彼らはコロナ禍直前、Harmony Fieldsの小巖さんが全国ツアーをブッキングしていて、沖縄での公演も決まっていたのだが、飛んでしまっていた。PuuLuupは、韓国のZandari Festaに出演後、沖縄で公演を行うことになっている。

SUONNO D’AJERE / スウォン・デイエレ(IT) @ Czech Music Crossroads,Ostrava June. 2024

イタリアのSUONNO D’AJERE / スウォン・デイエレは、6月のCzech Music Crossroadsで会ったブッキングエージェント、Davideから話がきた。そのライブはチェコで聴いていてかな〜り良い印象を持っていたので話に乗ることに。彼らは韓国・光州の「Busking World Cup」と台湾・台北の「World Music Festival@Taiwan」に出演するとのこと。その間に沖縄でライブをやることになった。

PuuLuupとSUONNO D’AJEREは、10月6日(日)に対バンで。PuuLuupは、エストニアの伝統楽器を使った奇天烈でオルタナな2人組。SUONNO D’AJEREは、イタリア・ナポリ歌謡の伝統的なレパートリーを再解釈している3人組。ジャンルはまったく異なるが、クオリティは間違いない2組が沖縄で出会うことに。いずれも初来日!
ただし、PuuLuupのラモは、ソロ名義と、北欧の奇才「パスタカス」として2度の来日経験があり、世界的にも評価の高い日本のバンド「テニスコーツ」とも共同で音源をリリースしている。

3組とも音楽的には最高ですが、興行的には簡単ではない。それでもやる
のは、アジアのツアールートを構築するという試みを少しでも進めるという理由もある。
NAMGAR:台湾〜沖縄〜台湾
PuuLuup:韓国〜沖縄〜韓国
SUONNO D’AJERE:韓国〜沖縄〜台湾
海外のアーティストにとって、沖縄は音楽的な背景や地理的な面でも、かなり魅力的な場所だと思うし、沖縄のアーティストに、コラボレーションの機会を作ることもできるだろう。オーディエンスにとっても、クオリティの高い多様な音楽に触れてもらう機会を提供できることは有意義だと感じる。今後も少しでもこうした機会を増やしていけたらと思う。

NAMGARのチケットはすでに販売中。ゲストは、新垣睦美 /Aragaki Mutsumiさん。

PuuLuup + SUONNO D’AJEREは、今週中に情報解禁予定。

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