ファッションに興味を持ったのはいつ頃からだろうか。
気がつけばファッション誌が家に置いてあったし、なんとなく周りの友人よりはこだわった服を着せられていることを知ったのは小学生くらいだろうか。ただ、その頃はまだ自分でこういうものが着たいとか、あれが欲しいという趣味趣向はファッションに関してはなかったように思う。
「これが欲しい」と明確に意識した一つのきっかけはNBAブームだろう。ブルズにはジョーダンやピッペン、ロッドマンがいてまさに黄金期、NBAチームのペンケースを小遣いを握りしめて買いに行ったのを思い出す。
NBAブームはNIKEブームでもあり、選手が履いている「バッシュ」が欲しいと思ったのが、たぶん自分の初めてのファッションへの興味。誰かのモデルを親が買ってくれたのだが、なんだったのか思い出せない。その後、NIKEブームがさらに加速して、中学生になる頃にはエアマックスブームがやってきた。すでにBoonなどの雑誌で昆虫の名前でも覚えるかのようにスニーカーの名前を覚えまくるほどにのめり込んでいた自分が初めて買ったのが、AIR MAX TRIAXだった。今調べてみるとたぶん96。当時「エアマックス狩り」も話題になったが、これは狩られるほどではなかった気がする。Stepやらスポタカに行くのが楽しみでならず、ジョーダンやらZoom flightやら、どんどんスニーカーが増えて行った。そういえば、Stepで買うと箱を捨てられそうになるのが嫌で、「箱をくれ」と言っていたのを思い出した。コレクター気質はこの頃からか。
雑誌を読み始めたが最後、スニーカーに留まらず、G-SHOCKやTシャツ(風車ロゴとか探したなぁ)なんかも集め始め、読む雑誌もMEN‘S NON-NOになったりしながら高校入学を迎える。
高校生ともなると周りにもおしゃれなやつらが現れはじめ、競うように小遣いが溜まれば全部服類に注ぎ込んだ。百貨店やらテナントビルやらあちこち歩き、「なんでこんなん買ったんや」と後悔するような失敗もしながら。大学受験前は予備校に行く途中に服を見ていくのが唯一の息抜きだった。ヴィヴィアンウェストウッドやヘルムートラング、コムデギャルソン、ヨウジヤマモト…さすがにヴィヴィアンはオッサンになった今は着れないが、この頃好きだったデザイナーは今も変わらず惹かれている。この雰囲気でお分かりのようにもう齢40を過ぎた自分が、未だこの頃の雰囲気で給料を服類に換えているのだから、これはもう立派な趣味と言っていいのではないかと思っている。
さて、前置きが長くなったが、本日このnoteを始めるのは、上記の通りずっと興味を持ち続けてきたファッションについて、何か新しい関わり方ができないかと思い、とりあえず過去を整理し、今の状況をちょくちょく綴ることで、少しでも事が進めばよいな、と期待したためである。
普段お堅い文章を書く仕事に従事しているため何分読みづらいかもしれないが、誰かが読んで意見を下さると、何かがはじまるきっかけにもなるのでは、と思うので、身バレしない程度に完全公開設定でスタートしてみたい。
はじまりを思い返して、またはじめる。
(写真は脈絡なく象🐘)